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中間知(ちゅうかんち、ラテン語:Scientia media)は、スペインの神学者モリナが造った神学用語[1]。中知(ちゅうち)とも訳される[2]。中間知(中知)とは、被造物すなわち例えば人間が一定の前提条件のもとに将来行うことになる人間の自由な意思決定・行為について神が有する知識を意味する[1][2]。モリナ主義によれば、中間知は神の意志に依存せず神の意志から独立している[3]。
冨山房刊『カトリック大辞典 3』の「中知」の説明によると、モリナが説いた神の有する知識は以下のようになる[2]。
神の有する知識神自身についての知識
神的でないことについての知識神意にも人意にも依存しないことについての知識(自然的知識)
人意に依存することについての知識(中間知)
神意に依存することについての知識(自由な知識)
脚注^ a b 稲垣良典「モリナ
」『改訂新版