中根康浩
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日本政治家中根 康浩なかね やすひろ
内閣府地方創生推進室より公表された肖像
生年月日 (1962-08-17) 1962年8月17日(61歳)
出生地 日本 愛知県岡崎市
出身校早稲田大学商学部
所属政党(自由民主党→)
新生党→)
新進党→)
民主党赤松G)→)
民進党細野G)→)
希望の党→)
無所属
称号商学士
親族父・中根薫(愛知県議会議員、岡崎市議会議員)
公式サイト中根やすひろ公式サイト
第29代 岡崎市
当選回数1回
在任期間2020年10月21日 - 現職
衆議院議員
選挙区(比例東海ブロック→)
愛知12区→)
比例東海ブロック
当選回数4回
在任期間2003年11月10日 - 2005年8月8日
2009年9月11日 - 2017年9月28日
岡崎市議会議員
当選回数1回
在任期間1988年10月 - 1991年8月16日
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中根 康浩(なかね やすひろ、1962年昭和37年〉8月17日[1] ‐ )は、日本政治家行政書士。第29代愛知県岡崎市長(1期)。元衆議院議員(4期)、元岡崎市議会議員(1期)、元経済産業大臣政務官野田第1次改造内閣野田第2次改造内閣)。
来歴中根父子が生まれ育った岡崎市滝町の仁王橋付近

愛知県岡崎市滝町に生まれる(現住所は同町字松谷[2])。

父親の中根薫は1960年代初め、岡崎市青年団体連絡協議会長として青年団活動に力を入れていた[3][4]。その過程で、県議選への出馬を目論んでいた愛知新聞社社主の内田喜久を知る。内田に心酔した中根薫は1962年に生まれた子供に、内田の長男・康宏の名前をとって「康浩」と名付けた[4]。薫は内田を応援し[5]、保守乱戦となった1963年の県議選で内田は初当選した[6]。1971年4月、内田は岡崎市長に初当選。1975年3月から滝町の滝団地の入居が始まると、薫はこれに目をつけ、1977年4月に滝団地内に「かおる幼稚園」を開設した[7][8]

中根康浩は岡崎市立常磐小学校[9]岡崎市立常磐中学校を経て、1978年に愛知県立岡崎高等学校に入学[10]
父親の県議当選と逮捕

翌1979年、父親の薫が内田市長の全面協力を得て、県議選に自民党公認で立候補。「キク(喜久)かおる(薫)」をキャッチフレーズに選挙を戦い、トップ当選を果たした[4][11]。当選後は内田市政と県政を結ぶパイプ役を自任。内田との密着度を深めた[4][注 1]

衆議院が解散した1980年5月19日、政治団体「明日の岡崎をきずく会」は内田の長男の内田康宏を無所属候補として擁立[14]。内田の命を受けた同団体代表の浅井正三市議は5月20日、自民党市議29人にそれぞれ10万円を渡した[15]。中根薫は協力を約束する一方で、「市長が、おんぶにだっこに肩車で息子をかつぎ出した」「後援会のカネを息子に使うのは末期的症状」と陰で揶揄した[16][17]。内田も内田で、薫に対する疑いは晴れなかった。県議わずか1年目の薫が党規に背いてまで無所属の康宏を応援する保証はなかった。5月26日深更、内田と側近の岩瀬信一市議は滝山寺三門わきに車をとめ、薫の自宅を訪れた。1時間ほど雑談をしたのち内田が先に玄関を出る。岩瀬は現金500万円の入った袋をカーペットの上に置き、青木川沿いの暗い道を足早に消えた[18][19][20]。薫は選対委員長に就き、選挙戦の陣頭指揮を執った[16]。6月22日、総選挙執行。康宏は次点で落選。

自民党のみならず社会党の岡村秀夫市議にまで手を広げた買収工作は警察や反対陣営に筒抜けであった[21][22][23]。そのため内田は6月27日に逮捕された。7月初め、内田の義弟は薫の自宅に保管してあった500万円を別の場所に移し替え、ほどなく証拠隠滅の容疑で逮捕された[24]。7月10日、薫も公選法違反容疑で逮捕されるが[注 2]公判では一貫して無罪を主張した[20]

1981年4月、中根康浩は早稲田大学商学部に進学。1983年、薫は裁判中の内田の支援を受けて県議選に無所属で立候補し、得票数3位で再選[27][28]

1985年3月、早稲田大学を卒業[29]。同年4月、戸塚進也衆議院議員の秘書となる[30]。同年4月15日付で最高裁は薫の上告棄却。薫は有罪判決(懲役2年、執行猶予5年、追徴金500万円)の確定前に県議を辞職した[31]

1988年10月、岡崎市議会議員選挙に無所属で立候補し初当選[32]。自民党系の会派「自由民主クラブ」に所属した[33]
杉浦正健派の現金買収事件


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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