この項目では、西アジアの地域について説明しています。中国の地域については「中国東北部」をご覧ください。
中東
Middle East
伝統的中東
国狭義の中東16か国
アラブ首長国連邦
イエメン
イスラエル
イラク
イラン
エジプト
オマーン
カタール
クウェート
サウジアラビア
シリア
トルコ
バーレーン
パレスチナ
ヨルダン
レバノン
拡大中東13か国
アフガニスタン
アルジェリア
キプロス
北キプロス
スーダン
チュニジア
西サハラ
ジブチ
ソマリア
パキスタン
モロッコ
モーリタニア
リビア
中東の地図
中東(ちゅうとう、英語: Middle East)は、ヨーロッパから見て近辺にあるアジア・アフリカの地域概念を指す。狭義では西アジアの大部分にエジプト及びイランを含めた国々、広義では中近東とほぼ同じ範囲を指す。 元々アジア圏内は歴史上インドを中心に栄えており、それを軸に地政学あるいは国際政治学上の地理区分が行われた[1]。ヨーロッパから見てそのインドより近辺に位置する地域を指し、その範囲は国際政治の変化や文化的な認識の変化により時代とともに伸縮してきた[2]。 19世紀には「中近東(Near and Middle East)」の呼び方のほうが一般的であった[3]。「中東」を最初に使用した人物は米国の海軍軍人アルフレッド・セイヤー・マハンで1902年のこととされているが、その範囲は曖昧であり、厳密な定義をして用いるようになったのはイギリスの政治行政官である[2][3]。極東(Far East)、中東(Middle East)、近東(Near East)などはイギリスからみた呼称として成立した[4]。 「中東」はオスマン帝国の崩壊を背景にイギリスの最も重要な植民地であったインドに至る地域(トルコ、エジプト、シリア、イラクなど)を指す呼称として次第に形成された[2]。また、「近東」は東方問題が焦点となる中でオスマン帝国の領域を可視化する呼称として形成された[2]。そのため、当初の「中東」の概念は第二次世界大戦後に定着したものとは大きく異なる[2]。
概念