中学生日記
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この項目では、NHKのテレビドラマについて説明しています。

Q.B.B.による漫画作品については「新・中学生日記」をご覧ください。

かわかみじゅんこによる漫画およびそれを原作としてTBS系列で2018年に放送されたTVドラマについては「中学聖日記」をご覧ください。

中学生次郎

中学生時代

高校生時代

われら高校生

中学生群像

中学生日記
番組後期の生徒役オーディション及び
リハーサルが行われていた
NHK名古屋放送局の入る、
NHK名古屋放送センタービル名古屋市東区東桜
ジャンルテレビドラマ
学園ドラマ
討論番組(一部のみ)
ドキュメンタリー(一部のみ)
脚本(2003年度以降)
鈴木卓爾
佐々木正之
萩生田宏治
山本雄史 ほか
出演者湯浅実
東野英心
竹本孝之
近藤芳正
加藤晴彦 ほか
(詳しくは#先生役#中学生日記および前身番組に出演した人物を参照)
オープニングNycks「一瞬の青」(2001年度-2002年度)
スキマスイッチ石コロDays」(2011年度)
製作
制作NHK名古屋放送局

放送
放送国・地域 日本
放送期間1962年4月7日(注1)(注2) - 2012年3月16日(49年11カ月)
放送時間#放送時間の変遷を参照
公式ホームページ
特記事項:
注1:「中学生次郎」として。放送期間は前身番組からの通算。
注2:1962年4月7日-1963年3月30日 「中学生次郎」。
1963年4月6日-1967年4月2日 「中学生時代」。
1967年4月8日-1968年3月30日 「高校生時代」。
1968年4月7日-1969年3月30日 「われら高校生」。
1969年4月13日-1972年3月26日 「中学生群像」。
1972年4月9日-2012年3月16日 「中学生日記」。
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『中学生日記』(ちゅうがくせいにっき)は、1972年4月9日から2012年3月16日まで放送されたNHK名古屋放送局制作のテレビドラマである。

なお、本番組の系譜はそれに先立つ1962年4月7日から『中学生次郎』(ちゅうがくせいじろう)[1]のタイトルで放送が開始され、以後、『中学生時代』(ちゅうがくせいじだい)→『高校生時代』(こうこうせいじだい)→『われら高校生』(われらこうこうせい)→『中学生群像』(ちゅうがくせいぐんぞう)と番組タイトルを変えつつ本番組へと受け継がれており、本項目ではこれらの前身番組についても記述する。
概要

名古屋市にある中学校および高校を舞台にしたテレビドラマのシリーズ。基本的にはシリーズ開始から終了まで中学校を舞台としたが、1967年度と1968年度の2年間のみは中学校ではなく、「高校生の問題も扱ってほしい」という視聴者の要望を受けて[2]、「高校生時代」→「われら高校生」として高校が舞台となったこともあった[2]

NHK名古屋放送局管内で1960年から放送されていた地域放送「教育相談番組」の中の企画である、再現ドラマがシリーズの前身である。1961年の名古屋放送局テレビスタジオ完成に伴い、全国放送向けの制作枠が毎週1本新設されることになり、前述の再現ドラマを単独番組とする形で、1962年に「中学生次郎」の番組名でシリーズは開始された。当初の番組スタイルは再現ドラマパートと、有識者保護者生徒による討論パートの2部構成であり、番組タイトルの通り、中学2年生の主人公である次郎の、学校生活や私生活などの諸問題を検証していく。当初は中学生ではなく、母親を視聴対象とした番組であった。1963年の「中学生時代」からは主人公がエピソード毎に代わる、シリーズ終了まで続くスタイルとなり、1969年の「中学生群像」からは討論パートが廃止され、ドラマをメインとする構成となり、討論パートについては年に数回、30分全編を討論形式とするスタイルとして放送されるようになった。視聴対象も当初の母親から、中学生へと変化していった[3][2]

開始当初から、教師同士の赤ちょうちんの場面が出るなど、長らく従来のホームドラマのような様相を呈していた。1990年代後半以降は視聴者の意向を受けて、次第に道徳的となっていった。

1972年の「中学生日記」より、名古屋市公立中学校という設定の架空の中学校がドラマの舞台となり[2]、同年度から1981年度までは名古屋市立東南中学校、1982年度から2000年度までは名古屋市立名北中学校(めいほく-)、2001年度以降は名古屋市立東桜中学校(とうおう- [注釈 1])という、それぞれ架空の公立中学校を舞台とする中学生の学校生活や私生活などの諸問題を、毎回一話完結もしくは2 - 4話程度の連続ドラマを通して検証していく内容を基本としていたが、前述の通り討論形式での放送や、後継番組の「ティーンズプロジェクト フレ☆フレ」に近いスタイルでのドキュメンタリー形式での放送も年に数回実施されていた。なお、新作の放送期間は中学校における春休み夏休み冬休み期間中を除いた期間となっており、春休み・夏休み・冬休み期間中については過去に放送されたエピソードの再放送を実施していた。

出演していた中学生は「日記生」(にっきせい)と呼ばれていた[4][5][6]。1972年の「中学生日記」より、生徒役としてドラマに出演する中学生を名古屋近郊から募集するようになり[2]、毎年11月 - 12月に行われていた生徒役オーディションにより、当時名古屋近郊に在住していた小中学生の中から選出されていた他、番組後期には名古屋以外の地域に在住する中学生が日記生として出演する作品も制作されている(後述)。それらの日記生については、ほぼ全員が実名のままの役名で出演していた。

当番組の大きな特徴として、日記生の大半は番組出演当時においては芸能人ではなく、児童劇団芸能事務所モデルエージェンシーに所属していない素人の一般人を起用しており、オーディションによる選考基準は一般において重視される「演技力」を不問とするなど[7]タレントにおける基準とは全く異なり[8]、「中学生力」を重視した選考が行われていた[9][注釈 2]。放送期間が長期に渡ったこともあり、番組後期のオーディションには世代を超えた受験者も多くみられ、世代を超えて共通の体験を持てる貴重な番組ともなっていた[11]。2008年度から番組終了までは番組サイト上で、生徒座席表と評してその週に放送される回に出演する日記生の簡単なプロフィールを、生徒手帳を模した様式で紹介していた[注釈 3]

また、他の一般的な学園ドラマとは大きく異なっており、ドラマの制作にあたって、その時代に合わせて移り変わる、実際に教育現場で起きている問題および中学生の日常を忠実に反映させるために、予め日記生全員にアンケート並びに個別取材を実施し[12][13][14]、場合によっては現場の教職員大学教授にも取材を施した。[注釈 4]それをもとに台本ならびにストーリーが作成されるという[8]、番組担当者が「ちょっと変わったドラマ」と評するほど[16]、ほかに類を見ない制作体制をとっており[12]、視聴者である中学生に共感されるようなリアリティを、芸能人ではない素人の演技により追及していく、いわば限りなくドキュメンタリー番組に近い教育ドラマが構成され、本番組の録画教材として利用する中学校も多かった[17][10]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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