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特別快速(とくべつかいそく)は、日本における列車種別の一種であり、(規則上の)普通列車のうち、通常の快速列車よりも停車駅が少ない列車のことである。略して特快(とくかい・とっかい)と呼ぶこともある。 快速電車(電車線・列車線の項目を参照)の上位に位置する速達列車として登場したもので、JRの前身である日本国有鉄道(国鉄)が、新宿駅 - 八王子駅(京王八王子駅)間で競合する京王帝都電鉄(現・京王電鉄)京王線の特急(特別料金不要)に対抗して1967年7月より中央線で運転を開始した特別快速(現在の中央特快・青梅特快)がその発端である。同様の例として、1969年に仙台鉄道管理局が石巻駅 - 仙台駅間を60分を切ることと、仙台市内の百貨店10時開店を意識したダイヤで特別快速を仙石線に設定した他、1970年に大阪鉄道管理局(現在の西日本旅客鉄道〈JR西日本〉)が京阪神急行電鉄(現・阪急電鉄)・京阪電気鉄道・阪神電気鉄道などの私鉄に対抗して東海道・山陽本線に新快速を設定している。 その後、長らく定期列車としては数線区での運転にとどまったが、臨時列車として運行されることもあった。国鉄分割民営化後は、フリークエンシーサービス向上のため急行列車の格下げなどで指定席・グリーン車の連結がある快速列車などに充てる種別として使用される例も出た。2004年から湘南新宿ラインに、2005年から常磐線に、それぞれ従来の快速列車の上位種別として設定された。 1999年には東海旅客鉄道(JR東海)の東海道線名古屋地区に設定された。この区間では1989年に設定された新快速と並存している。北海道旅客鉄道(JR北海道)では急行列車の格下げ・廃止の補完列車として設定されている例がある。 英語表記はJR東日本では"Special Rapid Service"と表記し、JR東海では"Special Rapid Train"と表記している。なおJR西日本の新快速も"Special Rapid Service"の英語表記を使用している(JR東海では新快速は"New Rapid Train"と表記)。米原駅にはJR東海・JR西日本両社の新快速が乗り入れるが、米原駅在来線ホームがJR西日本管轄のため構内のLED式発車標では同社の表記に合わせる形になっており、岐阜・名古屋方面行きの特別快速・新快速については区別なく "S.Rapid" と表記される。 2022年3月5日現在、特別快速が運行されている線区・列車は次のとおりである。
概説
現行の運転線区
北海道旅客鉄道(JR北海道)
石北本線「きたみ」
千歳線「エアポート」(朝夕の一部列車にのみ設定)
東日本旅客鉄道(JR東日本)
中央本線(中央線快速)
青梅線・五日市線
常磐線・上野東京ライン(常磐快速線 - 東海道線)
湘南新宿ライン(東海道線 - 高崎線)
仙石東北ライン(東北本線 - 仙石線)
東海旅客鉄道(JR東海)
東海道本線(浜松 - 米原)
しなの鉄道
しなの鉄道線、北しなの線(JR信越本線の篠ノ井 - 長野間も含む。ただし、現地の案内では「特別快速」とされているものの、市販の「JR時刻表」や「JTB時刻表」では種別は単なる「快速」となっている)