中央本線
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「中央東線」と「中央西線」はこの項目へ転送されています。

北海道室蘭市内を結ぶ一般道道路については「北海道道919号中央東線」をご覧ください。

栃木県道283号の旧名称「仙波中央西線」については「栃木県道283号仙波葛生線」をご覧ください。

この項目では、東日本旅客鉄道(JR東日本)、東海旅客鉄道(JR東海)の鉄道路線について説明しています。

中央本線(付随する支線を含む)を中核とする鉄道路線群の総称の「中央線」については「国鉄・JR線路名称一覧#中央線の部」をご覧ください。

その他中央線の用法については「中央線」をご覧ください。

中央本線
あずさ」「かいじ」「富士回遊」など
中央東線の特急で使用されるE353系
(2022年6月 武蔵境駅)
基本情報
通称中央線
中央東線(東京駅 - 塩尻駅間)
辰野支線(岡谷駅 - 辰野駅 - 塩尻駅)
中央西線(塩尻駅 - 名古屋駅間)
日本
所在地東京都神奈川県山梨県長野県岐阜県愛知県
種類普通鉄道在来線幹線
起点神田駅新宿駅岡谷駅[1][注釈 1]
終点代々木駅[1]名古屋駅[2]塩尻駅[1][注釈 2]
駅数112駅
電報略号チウホセ
路線記号(東京駅 - 大月駅間〈御茶ノ水駅 - 三鷹駅間は急行線〉)
(御茶ノ水駅 - 三鷹駅間の緩行線)
(大月駅 - 小淵沢駅間)
(塩尻駅 - 名古屋駅間)
開業1889年4月11日[3]
全通1911年5月1日[4]
所有者東日本旅客鉄道
(東京駅 - 塩尻駅間)
東海旅客鉄道
(塩尻駅 - 名古屋駅間)
運営者東日本旅客鉄道
東海旅客鉄道
日本貨物鉄道
使用車両使用車両を参照
路線諸元
路線距離8.3 km(神田駅 - 代々木駅間)[1]
386.6 km(新宿駅 - 名古屋駅間)[1][2][注釈 3]
27.7 km(岡谷駅 - 辰野駅 - 塩尻駅間)
軌間1,067 mm
線路数複々線複線単線(詳細は路線データ参照)
電化方式直流1,500 V 架空電車線方式
最大勾配28
閉塞方式自動閉塞式
保安装置路線データ参照
最高速度130 km/h

路線図


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凡例


0.0東京駅


中央線快速および


中央・総武緩行線を参照


53.1高尾駅




134.1甲府駅




210.4岡谷駅




辰野支線 (大八回り


辰野駅


みどり湖駅


↑中央東線 ・JR東


222.1塩尻駅


↓中央西線 ・JR海


317.0中津川駅


中央線 (名古屋地区)を参照


396.9名古屋駅

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中央本線(ちゅうおうほんせん)は、東京都千代田区東京駅から新宿区新宿駅長野県塩尻市塩尻駅を経由して、愛知県名古屋市中村区名古屋駅までを結ぶ鉄道路線幹線)である。

このうち東京駅 - 塩尻駅間は東日本旅客鉄道(JR東日本)[1]、塩尻駅 - 名古屋駅間は東海旅客鉄道(JR東海)の管轄[2]となっている[注釈 4]。なお、国土交通省鉄道局監修『鉄道要覧』上では、本路線のうち東京駅 - 神田駅の間は重複する東北本線の一部[5]とされ、同様に代々木駅 - 新宿駅の間は重複する山手線の一部と[6]されている。また、区間や系統別に「中央東線」「中央西線」「中央線快速」など、様々な呼称がある(詳細は後述)。

地域ごとの詳細については、以下の記事も参照。

中央線快速 (東京駅 - 高尾駅間)

中央・総武緩行線御茶ノ水駅 - 三鷹駅間)

中央線 (名古屋地区)中津川駅 - 名古屋駅間)

概要

中央本線は、東京都心から西の多摩へ延びて山梨県へ入り、長野県中南部および南西部(中信南信)と岐阜県東南部(東濃)を経由して、愛知県名古屋までを結ぶ鉄道路線であり、東京都と山梨県や長野県、あるいは長野県と中京圏・京阪神を結ぶ重要な輸送ルートになっている。東京・名古屋の両都市から沿線の主要駅や信州地区を結ぶ特急列車が頻繁に運転されているほか、両都市圏では都心部への通勤輸送の役割も担う。また、日本貨物鉄道(JR貨物)による貨物列車も運転されている。

岡谷駅 - 塩尻駅間は塩尻峠から大城山にかけての山地を避け、辰野駅を経由する約28 kmの迂回ルートで開通したが、1983年昭和58年)7月に全長約6 kmの塩嶺トンネルを抜けるみどり湖駅経由の短絡線が開通し、同駅間が約12 kmに短縮されたことで、大幅な時間短縮が実現した。どちらの線区も中央本線に属し、旧来の区間(辰野駅経由)は支線となっている。この支線は「辰野支線」または「辰野線」、あるいはみどり湖駅・塩嶺トンネル経由を「新線」と呼ぶのに対して「旧線」などと呼ばれる。また、この路線を伊藤大八という代議士が誘致したという話から大八廻りとも呼ばれた。飯田線の大半の列車がこの支線のうち岡谷駅 - 辰野駅間に乗り入れている(「運行形態」の節を参照)。

本路線の線路は全線独立しているが、国鉄分割民営化時に当時の運輸省に提出された事業基本計画、および国土交通省鉄道局監修『鉄道要覧』では、先行敷設路線との営業距離の重複計上を行わないようにするため、東京方面の東京駅 - 神田駅間は東北本線[5]、代々木駅 - 新宿駅間は山手線[6]となっているが、名古屋方面では金山駅東海道本線のホームが設けられたことで、金山駅 - 名古屋駅間[注釈 5]は東海道本線と重複計上されている[7][注釈 6]

本路線は、同じように首都圏中京圏を結ぶ東海道本線や東海道新幹線太平洋沿岸を走るのと比較して山間部を走る路線であり、勾配もきつく距離も長いが、1964年(昭和39年)10月の東海道新幹線開業前は東海道本線のバイパスとしても利用されており、全線を走行する列車も存在していた。しかし、東海道新幹線開業後は、全線を通しての通過輸送はほとんど存在しなくなり、1982年(昭和57年)5月の塩尻駅位置移転以降、東京方面および名古屋方面どちらの列車も、大半が塩尻駅から篠ノ井線の松本駅方面に直通しているため、塩尻駅を跨いで東京方面と名古屋方面を直通する旅客列車は基本的にはなく、平時において前述のようなバイパス機能を果していない。ただし、貨物列車団体臨時列車などの一部の列車は旧塩尻駅構内敷地(いわゆる塩尻大門。塩尻駅構内扱い)の両方面間直通用の単線線路(連絡線)を通り、塩尻駅のホームを経由せず塩尻駅自体を通過する形で両方面間を直通している(詳細は後述)。

なお、塩尻駅 - 名古屋駅間については、国鉄時代から、列車番号の付け方と駅構内の場内出発信号機に記されている「上下」の標示が路線本来の上り・下りの方向とは逆となっており、名古屋駅から塩尻駅へ至る方向(距離標の数字が小さくなる方向)を下りとして列車番号には奇数を付け、信号機には「下」と標示している。このため、中央本線は東京駅 - 塩尻駅間も塩尻駅 - 名古屋駅間も塩尻駅・松本駅方面が下り列車であり、東京駅 - 塩尻駅間は原則通り東京駅方面が上り列車だが、塩尻駅 - 名古屋駅間は逆に名古屋駅方面が上り列車となる。

図1 塩尻駅南方にある中央本線の東西分岐。左が東京方面、右が名古屋方面。

1975年当時の塩尻駅。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。


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