Chinese Text ProjectURL ⇒ctext.org
言語英語と中国語
タイプ電子図書館
運営者Donald Sturgeon
設立者Donald Sturgeon
営利性非営利
登録任意
開始2006
現在の状態随時更新
中国哲学書電子化計画
繁体字 中國哲學書電子化計劃
簡体字 中国哲学??子化??
発音記号
標準中国語
漢語?音Zh?ngguo zhexue sh? dianz?hua jihua
中国哲学書電子化計画(ちゅうごくてつがくしょでんしかけいかく、英語: Chinese Text Project)は、インターネット上の電子図書館(デジタルライブラリ)。名前の通り中国哲学を軸にしつつ、他分野も含む中国古典の原典文献(漢籍)を集積・翻刻している[1]。対応言語は英語と中国語(繁体字および簡体字)。略称としてCTP、ctextなどがある。 イギリスの中国学者ドナルド・スタージョン(ハーバード大学東アジア言語文明学部、ダラム大学計算機科学部を歴任)によって開発・運営されている[2][3]。その特徴として、インターネット上で誰でもアクセス可能でありながら豊富な文献が読めること、同一文献に複数底本を集積していることなどが挙げられ、専門の研究者からみても有用な電子図書館として、国際的・学界的に周知されている[4][5][6][7]。 対応言語は英語と中国語のみで、日本語には対応していない。しかしながら、スタージョンは過去に来日講演しており[8][9][10]、チュートリアルの日本語版を用意するなどの配慮がされている[11][12]。 文献の配架方法としては、「先秦?漢代」("Pre-Qin and Han"〈先秦兩漢〉)と、「漢代より後」("Post-Han"〈漢代之後〉)の両者に大別した上で、前者は各諸子百家・学問分野などの分類順に、後者は時代順に配架している。文献の総量は、前者は累計500万字以上、後者は2000万字以上に及んでいる[13]。また、ユーザーが編集可能なウィキ形式のページ("Wiki"〈維基〉)も用意されており、そちらは50億字以上に及んでいる[13]。 利点として、英語と現代中国語による翻訳文が、『論語』などの主要文献にのみではあるが用意されており、段落・文ごとに区切って対訳で読めるよう設計されている。そのおかげで、古典中国語の知識が乏しい初学者や非専門家であっても利用しやすい[14]。なお、翻訳文はジェームズ・レッグやドイフェンダックによる著作権切れのもののほか、転載承諾済みの現代の学者のものを使用している[15]。 さらなる利点として、豊富なデータベース機能が挙げられる。例えば、カスタム検索機能[16][17]、中国学者にとって必須な字書の機能("Dictionary"〈字典〉)、近似文字列の検出機能[18]、全文献を通じてのコーパス機能[19]、メタデータ機能、注釈の閲覧機能[20]、などが搭載されている[21]。 原典文献の閲覧以外にも、現代の参考文献や先行研究の情報("Resources"〈相關資料〉)を閲覧したり、スレッド形式の掲示板("Discussion"〈討論區〉)で会話したりできる。 "Library"〈圖書館〉では、原典文献の写真(影印本)を閲覧できる。影印本の総量は2500万頁以上に及ぶ[13]。
概要