中世朝鮮語
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中期朝鮮語

?? ??(中世 國語)
訓民正音訓民正音
話される国高麗李氏朝鮮
地域朝鮮半島
消滅時期16世紀
言語系統朝鮮語族

中期朝鮮語

初期形式古代朝鮮語
表記体系訓民正音漢字
言語コード
ISO 639-3okm
'"`UNIQ--templatestyles-00000004-QINU`"'Linguist List ⇒okm
Glottologmidd1372
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中期朝鮮語(ちゅうきちょうせんご)は、朝鮮語の時代区分において、おおよそ15世紀中葉から16世紀末までの朝鮮語を指す。ハングルが開発されて朝鮮語の全体像を詳しく研究できるようになった時期であり、またそれ以前の古代朝鮮語やそれ以降の近世朝鮮語を研究する上でも不可欠であるので、中期朝鮮語は朝鮮語史において重要である。
朝鮮語の時代区分

朝鮮語の時代区分についてはいくつかの見解があるが、日本においては河野六郎による以下の区分が広く用いられている。

古代朝鮮語:諺文(ハングル)創製(1443年)以前

中期朝鮮語:諺文創製(1443年)から壬辰の乱(文禄の役、1592年)まで

近世朝鮮語:壬辰の乱(1592年)以降

また、韓国においては李基文による以下の区分が一般的である。

古代国語:高麗建国(10世紀前半)以前

前期中世国語:高麗時代(10世紀前半 - 14世紀末)

後期中世国語:朝鮮王朝建国(14世紀末)から壬辰倭乱(16世紀末)まで

近代国語:壬辰倭乱(17世紀初頭)から開化期(19世紀末)まで

現代国語:開化期(20世紀初頭)以降

なお、韓国においては近年「近代国語」の研究が進むにつれてこれを細分化する傾向にあり、18世紀中葉を境にして「前期近代国語」と「後期近代国語」に分けることがしばしば行われる。

河野六郎の「中期朝鮮語」と李基文の「後期中世国語」の時代区分はほぼ一致しているが、河野は訓民正音(諺文)創製をもって中期朝鮮語の始めとしている。これは訓民正音の創製によって初めて朝鮮語が明示的に示されたことを受けている。
音韻
子音

中期朝鮮語の子音体系は、おおよそ以下のようなものであったと考えられる(以下の表では、ハングル福井玲方式によるハングルの翻字、音声記号の順に示す)。

牙音舌音唇音歯音喉音
平音? g [k]? d [t]? b [p]? s [s]? j [?]? x [?]
激音? k [kʰ]? t [tʰ]? p [pʰ]? c [?ʰ]? h [h]
濃音? gg [kʼ]? dd [tʼ]? bb [pʼ]? ss [sʼ]? jj [?ʼ]? hh [hʼ]
鼻音? q [?]? n [n]? m [m]
流音・摩擦音? r [ɾ/l]? v [β]? z [z]? ' [?]

中期朝鮮語の子音の特徴を挙げると、以下の通りである。

歯音??は、現代朝鮮語では母音[i]および半母音[j]の直前で口蓋音化しそれぞれ[?][?ʼ]となるが、中期朝鮮語では口蓋音化せず[s][sʼ]を維持していたと考えられる。

歯音???は現代朝鮮語では歯茎硬口蓋破擦音[?][?ʰ][?ʼ]であるが、中期朝鮮語では歯茎破擦音[?][?ʰ][?ʼ]であったと考えられる。従って、中期朝鮮語では?と?などが互いに異なる音であった。

摩擦音???は語中の有声音間にのみ現れる。

濃音?????は中期朝鮮語では極めて限られた環境にのみ現れる。文字として?????が書かれるのは、多くの場合-?連体形の直後における平音の濃音化の場合に限られる。

濃音?は hhie-(引く)およびそれを含む合成語にのみ現れる。この音の音価については、[c]とする見解があるなど、なお検討の余地がある。

?は特殊な表記の場合を除いて単独で現れることがなく、終声において常に?を伴い?の形で現れる。?は独立した音素ではなく、次にくる平音が濃音化することを表したものと思われる。

語中において? " が現れる場合がある。これはiで終わる用言語幹に態転換接尾辞-'i-が接続する際に現れる。例:goi-(愛する)―goi"i-(愛される)。一説に?は[jj]のような狭窄した音と表したとされるが、同音異義語を視覚的に識別するために態転換接尾辞の付いた形をあえて?で表したとも考えられる。

複合子音

中期朝鮮語では、音節初頭に複合子音が立ちえた。複合子音は?系複合子音????と?系複合子音??????の2系列がある。ただし、これらのうち?を除く?系複合子音と、?系複合子音のうち??の2つについては、?が表記通りに[s]を表したとする説と、?が濃音を表したとする説があり、いまだ決着していない。
終声

中期朝鮮語において終声に立ちうる子音は????????の8つである。現代朝鮮語とは異なり、?が終声として独自の音価を有していたのが特徴である。ただし、この終声?の音価については、?が表記通りに[s]を表したとする説と、濃音に類する音であったとする説があり、いまだ決着していない。
母音

中期朝鮮語の母音体系は、おおよそ以下のようなものであったと考えられる。

陽母音? a [a]? o [o]? @ [?]? i [i]
陰母音? e [?]? u [u]? y [?]

母音は陽母音と陰母音の母音調和の対立があり、体言および用言の語形変化の際に母音が交替した。?は中性母音である。
二重母音

中期朝鮮語には、現代朝鮮語にも存在する上昇二重母音?ia[ja]、?ie[j?]、?io[jo]、?iu[ju]以外に、下降二重母音があった。?ai、?eiは現代朝鮮語ではそれぞれ単母音[?][e]であるが、中期朝鮮語においてはその文字の構成(?は?+?、?は?+?)通りに[ai]、[?i]と発音されたと見られる。同様にして、?oi[oi]、?ui[ui]、?@i[?i]、?yi[?i]が存在した。また、三重母音?iai[jai]、?iei[j?i]、?ioi[joi]、?iui[jui]もあった。
アクセント(声調)

中期朝鮮語は日本語に類する高低アクセントの体系を有しており、音の高低によって単語の意味を区別しえた。アクセント核は昇り核であり、アクセント核以前のモーラは音韻論的に低調、アクセント核以降のモーラは音韻論的に高調である。ただし、高調モーラが3つ以上続く場合には、音声的には一定のパターンで低調モーラが現れる(一般に去声不連三や律動規則と呼ばれる)。音の高低は文献ではハングルの左に点を附することによって表される。この点を傍点と呼ぶ。傍点がないものは平声と呼ばれ低調を表し、傍点が1つあるものは去声と呼ばれ高調を表す。傍点が2つあるものは上声と呼ばれ低高調を表すが、これは低調モーラと高調モーラの複合である(従って上声は1音節2モーラである)。中期朝鮮語のアクセントは、音韻学の用語を用い「声調」と呼び習わされてきており、韓国の研究者は一般に中期朝鮮語のアクセントと現代朝鮮語の方言におけるアクセントを「声調」と呼ぶ。しかしながら、中期朝鮮語のアクセントと現代朝鮮語の方言におけるアクセントは、モーラ内部で音の上昇や下降を伴わないので、質的には中国語の声調とは異なる。
文法
曲用
体言語幹の交替

現代朝鮮語の体言の曲用は、体言に語尾(韓国では主に助詞と、北朝鮮では?と称する)が後接することによって表され、中期朝鮮語においても基本的な様相はこれと同一である。ただし、現代朝鮮語の体言語幹は形態が自動的に交替するのに対し、中期朝鮮語では非自動的な交替(変則曲用)も見られ、現代朝鮮語に比べて、より屈折的である。自動的交替のうち、現代朝鮮語に見られないものは以下の通りである。

語幹末に?を伴う体言がある。この?は独立形では現れないが、語尾が後接すると現れる。例:.mw-parser-output .jamocomposed_block{font-family:"????? LVT","HCR Dotum LVT","????? LVT","HCR Batang LVT","???","Source Han Sans K","??? KR","Source Han Sans KR","源ノ角ゴシック","Source Han Sans","思源K體","Source Han Sans TC","思源K體 香港","Source Han Sans HC","思源K体","Source Han Sans SC","???","Source Han Serif K","??? KR","Source Han Serif KR","源ノ明朝","Source Han Serif","思源宋體","Source Han Serif TC","思源宋體 香港","Source Han Serif HC","思源宋体","Source Han Serif SC","Noto Sans CJK KR","Noto Sans KR","Noto Sans CJK TC","Noto Sans CJK HC","Noto Sans CJK SC","Noto Sans CJK JP","Noto Serif CJK KR","Noto Serif KR","Noto Serif CJK TC","Noto Serif CJK SC","Noto Serif CJK JP","?????? ???","NanumBarunGothic YetHangul","???? ???","NanumMyeongjo YetHangul","? ??","Un Batang","?? ???","Dotum Old Hangul","?? ???","Batang Old Hangul","?? ???","NewGulim Old Hangul","?? ???","Gungsuh Old Hangul","?? ??","Malgun Gothic","?????","HCR Dotum","?????","HCR Batang"}.mw-parser-output .oldhanyang{font-family:"???","New Batang","????","Haansoft Batang","???","New Gungsuh","???","New Gulim","???","New Dotum","????","Haansoft Dotum","?????","Naver Dictionary"}?? nara(国)―??? narahi(国が)―??? narakoa(<??? narah+? goa)(国と)

語幹末音が???と交替するものがある。例:??? g@s(際)????? g@zi(際が)。

語幹の形態が非自動的に交替する体言は(1)2音節、(2)アクセントがともに平声、(3)語幹末音が?/?(一部に母音が変化して?/?となっているものもある)であるという特徴を持つ。


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