両津勘吉
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両津勘吉
#キャスト を参照
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性別男
生年月日1952年3月3日(生年に関しては諸説あり)
星座魚座
年齢35歳(諸説あり)
出身地東京都台東区浅草
職業日本の警察官板前(副業)
所属警視庁新葛飾警察署地域課
階級巡査長
血液型B型
趣味ギャンブル、飲酒など
キャラクターデザイン秋本治
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両津 勘吉(りょうつ かんきち)は、秋本治の漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の主人公である架空の警察官。愛称は「両さん」、「両ちゃん」、「勘ちゃん」など。
人物

一人称は「わし」[注 1] が基本だが、稀に「俺」を用いる(少年時代を振りかえるストーリーでは「俺」であることが多い)。また、ピンチ時には「僕」「僕ちゃん」と語気を弱める時がある。連載初期は「本官」を用いていたこともあった。
生年月日

出生年は連載当初1943年生まれとされており、作品中で「戦中派」と揶揄される場面も存在する。また、最初期のストーリーでは小学生時代の進駐軍関係の体験を話すことがあり、この場合逆算すると戦前生まれでなければならない[注 2]。同様に初期設定での年齢は36歳[1][2]で、39歳に達するまでしばらくはリアルタイムで加齢していた。アニメ版では第110話「浅草物語」にて、小学3年生(9歳)時に転校した村瀬賢治との再会が30年ぶりという言及があり、39歳であることが明確に描かれている。

しかし、長期連載に伴って年齢設定を一貫させることが困難になり、頻繁に設定変更が行われるようになった。一時期は1952年生まれに変更された[3]。2008年には45年前(1963年)から小学生の両津たちがタイムスリップしてきており、50代とも取れる[4]。また、「常に35歳」という設定で明確な言及を避けている文献もある[5]。1996年に開始されたアニメ版では「脱脂粉乳の世代」と呼ばれている。2023年に連載された「希望の煙突『夏』-1963-勘吉たちの夏休み」では1963年夏に「オレ6年生でお前3年生だろ、完全にお前の勝ちだ」と上級生から学年を言われていて、1954年度生まれの設定になっている。

誕生日は3月3日の設定で作中一貫されており、桃の節句(女の子の祭り)であることを本人がコンプレックスとする描写もある。また、誕生日になると高確率で自分の身に不運な事象が発生するため、誕生日をあまり好んでいない。アニメ版では「小学校の頃にG.I.ジョーの人形ごっこで同級生の女子の雛人形を全滅させ、背後に雛人形の悪霊が憑依してしまったため、悪霊を全て除霊しない限り毎年3月3日に災難が起きる」という設定があり[注 3]、後に「子供のときの悪戯が度が過ぎたために取り付いた悪霊の数が多く、腕の良い霊媒師でも全て除霊することは不可能」「これからも毎年災難が起こる」ということが発覚した。
経歴

出生地は東京都台東区千束浅草)で、佃煮屋「よろづや」を営む両津家長男として生まれた。出生と同時に地震が発生し、揺れが収まった際に産湯の目の前で花札の「赤短」が出来ていた[6]という、生まれながらのギャンブラーであった。この時、常胎児よりあまりに大きいために「生まれた」より「飛び出た」という方が正しいともされる。

幼少期より父・銀次に競馬場居酒屋吉原映画館寄席などと所構わず連れ回され、どこに行ってもを飲まされていた[7]影響で酒にも強い。喧嘩ばかりしていた中学時代(連載後半は高校時代)に両親の勧めで警察署に預けられ、柔道剣道など武道を仕込まれた。その他、大工漫画家になるための修行もしている。喧嘩ばかりしていたが、弱い者いじめを見かねて、いじめられっ子を庇いながらいじめっ子を1人でまとめて倒すなど、生まれながらに強い正義感も持っている。

学歴は台東区立大門小学校[注 4](連載初期には大正小学校)、大門中学校(浅草野中学校卒)と進学し、連載中期は浅草野高校中退とされていたが[9]、後に大門高校卒業と修正されている。他に「東京大学プラモデル学部卒業」「同図画工作学部8回生」[10]などと適当な経歴を自称することもある。

銀次からは長男であることを理由に店を継ぐようしつこく言われていたが、腹を立てた勘吉がゴキブリの佃煮を店に出したところ銀次と大喧嘩になり、家を出て行った[11]

不良中の最強の不良としてヘッドハンティングされ、わけも分からず試験を受けさせられて警察官になった。教官によれば「毒を持って毒を制す」で採用したとのこと。実際に危険な事故や事件の現場では、持ち前の体力と行動力で解決に導くことが多く、警察を解雇されずに済んでいる理由のひとつとなっている。また、立花工務店[注 5]でビックリハウスを建てる仕事や[12]乙姫菜々と同じ雑誌に漫画の連載を持ったことで、前述の修行が活かされた形になっている。座右の銘は「幸福は金で買える」。

警視庁新葛飾警察署地域課に所属し、亀有公園前派出所に勤務している(話の都合でまれに異動となる場合もあり[注 6])。階級は警視庁巡査長(不祥事で巡査警察学校1年生に降格になったり[注 7]、逆に警部補に昇進したこともあり[13])。一時期葛飾署の刑事課に配属されたこともある[14]

少年時代(主に小学3 - 4年生前後)に足立区北千住にあった千住火力発電所の「おばけ煙突[15][16] や、開業直後の東京タワー[17] などのエピソードがあるが、これらは作者(1952年生まれ)の実体験によるところが大きい。姓である「両津」は、デビュー前の作者が入院した際に出会った女性看護師の出身地である新潟県両津市(現・佐渡市両津地区)に由来し、名前はイメージで付けられたという。

『週刊少年ジャンプ』2006年42号「こち亀30周年企画」では、ジャンプに掲載されている全漫画に両津が登場した。本人曰く「パトロール」のつもりであったが、ストーリーの展開を止めてしまうなど無茶苦茶なパトロールであった。
人間関係

上司である大原大次郎巡査部長とは自身が警察官を拝命して以来の付き合いであり、最も頭が上がらない人物だが、実際は「喧嘩するほど仲が良い」関係であり、完璧主義な仕事ぶりや実直な人となりを尊敬している。そのため、大原がインチキな手段で勝負に勝った際には本気で失望していた。一方の大原も、両津の社会人としての自覚やだらしのなさを普段から叱ってはいるものの、それも彼を思っての行動であり、息子のように気にかけている部分がある。

中川は連載初めからの関係であり、借金や中川財閥に迷惑を被ることもいいが、逆に業績を上げることも多い。性格的にも商才や派手好きな部分が合っている。趣味の銃、車やカメラや鉄道など被る部分も多く基本は良い先輩後輩関係である。

原作初期から中期の同僚である戸塚、戸塚の未登場以降はボルボ・左近寺・本田と趣味の部分で遊んだり、アニメ版では本田ら3名が自身の企みに付き合って大原から両津共々連帯責任を負わされるなど散々な目に逢うことが多い。

同じく同僚の麗子にも頭が上がらない部分もあるが、基本的には凝り性や正義感の強い部分は気が合っており、他の男性署員からも麗子と一緒に勤務していることを羨ましがられている[18]。また「麗子リアルマネキン人形」を裏ルートで買った際には、人形のあまりの精巧さにそこで初めて麗子の魅力に気付き、本当に麗子に好意を抱いてしまった事もあった[19]。また、麗子の盗撮犯やセクハラ親父から何度も助けている。[20]

職務態度や金銭面など各部分にいい加減な箇所がある半面、正義感と義理人情に厚く、女性に暴力を振るう男や弱い者いじめを決して許さない[注 8]


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