世界銀行グループ
世界銀行グループ本部 (ワシントンD.C.)
設立1944年7月4日 (79年前) (1944-07-04)
種類政府間組織
目的経済発展, 貧困撲滅
本部1818 H Street Northwest,
ワシントンD.C., アメリカ[1]
会員数189カ国 (国連加盟188カ国及びコソボ)[2]
総裁デイヴィッド・マルパス
世界銀行グループ(英語: World Bank Group、WBG )は、開発途上国にレバレッジド・ローンを提供する5つの国際機関の総称である。これは、世界で最大かつ最も有名な開発銀行であり、国連開発グループのオブザーバーである[6]。アメリカ合衆国のワシントンD.C.に本部を置く。2014会計年度には、発展途上国および経済移行国へ約610億ドルの融資と支援を提供した[7]。2030年までに達成すべき目標として「極度の貧困を撲滅」「繁栄の共有を促進」の2つを掲げている[7][8]。2015年時点で、開発政策融資による過去10年間の総貸付額は約1,170億ドルであった[9]。構成組織は、国際復興開発銀行(IBRD)・国際開発協会(IDA)・国際金融公社(IFC)・多数国間投資保証機関(MIGA)・国際投資紛争解決センター(ICSID)である。うち最初の2つは、まとめて世界銀行と呼ばれることもある。
世界銀行(IBRDおよびIDA)の活動は、開発途上国を中心に、人間開発(教育や保健など)、農業・農村開発(灌漑や農村サービスなど)、環境保護(汚染削減、規制の確立・実施など)、インフラストラクチャー(道路、都市再生、電力など)、大規模産業建設プロジェクト、ガバナンス(汚職防止、法制度整備など)等の分野で行われている。 IBRDとIDAは、加盟国に優遇金利で融資を提供し、最貧国に助成金を提供している。特定のプロジェクトに対する貸付または助成金は、その分野や国の経済全体におけるより広範な政策変更と連動していることが多い。たとえば、沿岸環境管理を改善するための融資は、国および地方レベルでの新しい環境機関の設立や汚濁制限のための新規制の実施に関連していることがある[10]。
世界銀行は何年にもわたってさまざまな批判を受けており、2007年には当時のポール・ウォルフォウィッツ総裁とその交際相手の女性職員シャハ・リザとのスキャンダルによってイメージを悪くした[11][12]。 1946年12月27日、国連通貨金融会議(1944年7月1日から22日)で結ばれたブレトン・ウッズ協定が国際的に批准され、正式に発足した。また、1951年に「世界開発報告書
歴史
創立
メンバーシップ世界銀行グループ:.mw-parser-output .legend{page-break-inside:avoid;break-inside:avoid-column}.mw-parser-output .legend-color{display:inline-block;min-width:1.5em;height:1.5em;margin:1px 0;text-align:center;border:1px solid black;background-color:transparent;color:black}.mw-parser-output .legend-text{} WBGの全機関に参加する国 WBGの4機関に参加する国 WBGの3機関に参加する国 WBGの2機関に参加する国 IBRDのみに参加する国 非加盟国
WBG加盟国である193の全国連加盟国及びコソボが、少なくともIBRDに参加している。2016年5月の時点で、それらのすべてが、他の4つの組織(IDA・IFC・MIGA・ICSID)の一部にも参加している。
WBGへの参加状況:
IBRDのみ:なし
IBRDと他の1つの組織:サンマリノ、ナウル、ツバル、ブルネイ
IBRDと他の2つの組織:アンティグア・バーブーダ、スリナム、ベネズエラ、ナミビア、マーシャル諸島、キリバス
IBRDおよび他の3つの組織:インド、メキシコ、ベリーズ、ジャマイカ、ドミニカ共和国、ブラジル、ボリビア、ウルグアイ、エクアドル、ドミニカ国、セントビンセント・グレナディーン、ギニアビサウ、赤道ギニア、アンゴラ、南アフリカ、セーシェル、リビア、ソマリア、エチオピア、エリトリア、ジブチ、バーレーン、カタール、イラン、マルタ、ブルガリア、ポーランド、ロシア、ベラルーシ、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン、タイ、ラオス、ベトナム、パラオ、トンガ、バヌアツ、モルディブ、ブータン、ミャンマー
5つのWBG組織すべて:残りの138のWBGメンバー
非会員は、アンドラ・キューバ・リヒテンシュタイン・モナコ・パレスチナ国・バチカン市国・台湾・北朝鮮。
組織構造ワシントンD.C.の世界銀行グループビル世界銀行のサイン
IBRDは、1957年から1988年の間にかけて設立された4つの関連機関とともに、世界銀行グループに属している。グループの本部はワシントンD.C.にある。国連加盟国が所有する国際組織であり、営利団体であるが、その利益は貧困削減への継続的な取り組みを支援するために使用される[13]。
世界銀行は厳密には国連システムの一部であるものの[14] 、そのガバナンス構造は異なっている。世界銀行グループの各機関は、国連加盟国政府が所有し、株式保有率に応じて議決権が与えられる。全加盟国に議決権が与えられるが、組織への財政的貢献に応じて追加される議決権もある。世界銀行グループ総裁は、筆頭株主であるアメリカ合衆国の大統領によって指名され、理事会の承認によって任命される[15]。2009年11月15日の時点で、米国は総投票数の16.4%、日本は7.9%、ドイツは4.5%、英国は4.3%、フランスは4.3%をそれぞれ占めている。世銀の憲章の変更には85%の賛成が必要であるため、米国は事実上の拒否権を有している[16]。