世界野生生物基金
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世界自然保護基金
World Wide Fund for Nature

創立者オランダ王配ベルンハルト
ジュリアン・ハクスリー
マックス・ニコルソン(英語版)
ピーター・スコット(英語版)
ガイ・マウントフォート(英語版)
団体種類国際非政府組織,(日本の場合)公益財団法人
設立1961年
所在地 アメリカ合衆国 ニューヨーク州ニューヨーク
主要人物エディンバラ公フィリップ
(名誉総裁)
ヨランダ・カカバドス(英語版)
(総裁)
ジェームズ・リープ
(事務局長)
主眼環境主義, Conservation, 生態学
活動手段ロビーイング、研究、コンサルタント
標語For a Living Planet
ウェブサイトwwf.org
panda.org
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世界自然保護基金(せかいしぜんほごききん、:World Wide Fund for Nature、略称:WWF)は、世界最大規模の自然環境保護団体である国際NGO1986年まではWorld Wildlife Fundとして活動し、略称もここからとられている。現在、WWFインターナショナルのホームページ[e 1]では活動方針として、生物多様性を維持しつつエコロジカル・フットプリントを減らし、総じて地球一個分の暮らしを目標とすることを掲げている。ホームページでは基本的に科学的情報を基準(サイエンスベース)とする活動方針を示している。具体的な活動分野は気候変動、森林保全、海洋保全、水産物管理、綿花や砂糖などの農産物、水など多岐にわたり、人間の持続可能な環境づくりが活動の中心になっている。

WWFは巨大な組織と資金源を有する団体であり、その科学的信頼性や活動の有効性・主張の政治性や資金の使途等に対しては後述の通り、多くの批判がある。
概要

WWF創設のきっかけは、ジュリアン・ハクスリーが『オブザーバー』紙にアフリカの野生動物の危機的状況を報告した記事である[1]。これを受けて、アフリカの野生生物を危機から救うために、1961年9月11日に、鳥類学者のマックス・ニコルソン(英語版)、後にWWFのロゴを提案した鳥類学者のピーター・スコット(英語版)、実業家のビクター・ストーラン(ドイツ語版)、アマチュア鳥類学者のガイ・マウントフォート(英語版)、オランダ王配ベルンハルトらによって、自然保護のための資金を集める国際組織として世界野生生物基金(World Wildlife Fund:WWF)がスイスに設立された。名称は1986年に世界野生生物基金 (World Wildlife Fund) から世界自然保護基金 (World Wide Fund for Nature) に改められたが、略称はWWFのまま用いられることになった[2]

当初は国際自然保護連合 (IUCN) の資金調達の目的のための補完的な機関として設立されたため、「WWFインターナショナル」の本部事務局は1970年代後半までスイスのIUCN本部と同じビルに置かれ、一般の行政サービスもしばらく共有していた[e 2]。資金調達のためのキャンペーンが成功するにつれ、WWF独自の方向に活動の幅を広げていった[e 2]

スイスのWWFインターナショナルを中心として、各国の事務局(ナショナル・アピール)は「WWFネットワーク」の一員となっている[3]。ネットワークでも突出した存在なのがEUの政策や活動に影響力を持つ「WWFブリュッセル事務局」と、世界銀行などの国際機構に影響力を持つ「WWFワシントン事務局」である。

WWFは各国の環境保護団体等とも連携しながら、後述するさまざまな活動を行っている。@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}WWFの2004年度総支出は約470億円で58%が自然保護活動に充てられており、総収入は約526億円で個人による寄付が43%を占めている[要出典]。
日本の支部組織

日本では1968年に東京動物園協会の古賀忠道理事長らを中心として「野生生物保護基金日本委員会」(WFJC) が設立、1971年9月22日に世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)が発足した。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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