世界遺産条約は1972年に採択され、1975年に発効した。「最も成功した条約の一つ」[1]とも言われ、その締約国数は第45回世界遺産委員会(2023年)時点で195か国にのぼる[2]。以下はその世界遺産条約締約国の一覧(せかいいさんじょうやくていやくこくのいちらん)である。 世界遺産条約は、UNESCO加盟国(195か国)のうち、ナウルを除く194か国[注 1]とバチカン市国が締約している。 一覧は世界遺産センターが示している公式な地域区分、すなわち「アジア・太平洋」、「アラブ諸国」、「アフリカ」、「ヨーロッパ・北米」、「ラテンアメリカ・カリブ海」に準じて分類するが、便宜上アジアと太平洋は分けた。「アジア・太平洋」のうちの太平洋地域は、世界遺産をほとんど、あるいは全く持たない国が多く、21世紀に入ってからの世界遺産委員会では、太平洋島嶼国を対象とする様々な取り組みが行われている[3]。なお、保有件数も公式な分類に基づいているので、海外領土などの存在によって、地域ごとの合計件数はその地域に実在する世界遺産の数と一致していない。たとえば、ヘンダーソン島は太平洋に存在するが、イギリスの世界遺産の一つなので「ヨーロッパ・北米」に算入されている。 以下のデータは第45回世界遺産委員会(2023年)登録分までのものである。国名部分のリンクは、その国の世界遺産記事に飛ぶようになっている。世界遺産を保有していない国については、暫定リストへのリンクをつけた。 締約国名締約日文化自然複合計保有する世界遺産の例
一覧
太平洋
オーストラリア1974年08月22日412420シドニー・オペラハウス
ニュージーランド1984年11月22日0213トンガリロ国立公園
フィジー1990年11月21日1001レブカの歴史的港町
ソロモン諸島1992年6月10日0101東レンネル
パプアニューギニア1997年07月28日1001クックの初期農業遺跡
キリバス2000年05月12日0101フェニックス諸島保護地域
ニウエ2001年01月23日0000なし(ニウエの暫定リスト)
サモア2001年08月28日0000なし(サモアの暫定リスト)
マーシャル諸島2002年04月24日1001ビキニ環礁核実験場