世界遺産委員会(せかいいさんいいんかい)は、世界遺産に関して話し合うための国際連合教育科学文化機関の委員会。正式には「顕著な普遍的価値を有する文化遺産および自然遺産の保護のための政府間委員会」という。世界遺産条約締約国のうち、世界遺産条約締約国総会で選出された21か国の委員国で構成されるが、選出に当たっては地域のバランスが配慮される。委員国の任期は6年だが、自発的に4年に短縮することが可能である[1][2]。会議には諮問機関である国際自然保護連合 (IUCN)、国際記念物遺跡会議 (ICOMOS)、文化財の保存及び修復の研究のための国際センター (ICCROM) の代表者や非政府組織なども参加する[2]。 事務局は世界遺産センターが務めている[2]。 地域区分と、最低限の選出枠は以下の通りである[1]。 原則として年1回[3]、会合を持ち、以下の内容について話し合う。 回開催日程開催都市
委員国
グループI (西ヨーロッパ・北アメリカ) - 2か国
グループII (東ヨーロッパ) - 2か国
グループIII (ラテンアメリカ・カリブ海) - 2か国
グループIV (アジア・太平洋) - 3か国
グループV(a) (アフリカ) - 4か国
グループV(b) (アラブ諸国) - 2か国
議題
世界遺産の新規推薦物件および拡大登録申請物件の審議
危機遺産リスト登録物件の加除
既存の世界遺産リスト登録物件の保全状況
世界遺産基金の運用
その他、世界遺産条約履行に関する諸事項
開催地リスト
11977年6月27日 - 7月1日パリ( フランス)
21978年9月5日 - 8日ワシントンD.C.( アメリカ合衆国)
31979年10月22日 - 26日カイロ&ルクソール( エジプト)
41980年9月1日 - 5日パリ( フランス)
51981年10月26日 - 30日シドニー( オーストラリア)
61982年12月13日 - 17日パリ( フランス)
71983年12月5日 - 9日フィレンツェ( イタリア)
81984年10月29日 - 11月2日ブエノスアイレス( アルゼンチン)
91985年12月2日 - 6日パリ( フランス)
101986年11月24日 - 28日
111987年12月7日 - 11日
121988年12月5日 - 9日ブラジリア( ブラジル)
131989年12月11日 - 15日パリ( フランス)
141990年12月7日 - 12月12日バンフ( カナダ)
151991年12月9日 - 13日カルタゴ( チュニジア)
161992年12月7日 - 14日サンタフェ( アメリカ合衆国)
171993年12月6日 - 11日カルタヘナ( コロンビア)
181994年12月12日 - 17日プーケット( タイ)
191995年12月4日 - 9日ベルリン( ドイツ)
201996年12月2日 - 7日メリダ( メキシコ)
211997年12月1日 - 6日ナポリ( イタリア)
221998年11月30日 - 12月5日京都( 日本)
231999年11月29日 - 12月4日マラケシュ( モロッコ)
242000年11月27日 - 12月2日ケアンズ( オーストラリア)
252001年12月11日 - 16日ヘルシンキ( フィンランド)
262002年6月24日 - 29日ブダペスト( ハンガリー)
272003年6月30日 - 7月5日パリ( フランス)[注釈 1]
282004年6月28日 - 7月7日蘇州( 中華人民共和国)
292005年7月10日 - 17日ダーバン( 南アフリカ共和国)
302006年7月8日 - 16日ヴィリニュス( リトアニア)
312007年6月23日 - 7月2日クライストチャーチ( ニュージーランド)
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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