世界遺産委員会
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第34回世界遺産委員会(ブラジリア、2010年)

世界遺産委員会(せかいいさんいいんかい)は、世界遺産に関して話し合うための国際連合教育科学文化機関委員会。正式には「顕著な普遍的価値を有する文化遺産および自然遺産の保護のための政府間委員会」という。世界遺産条約締約国のうち、世界遺産条約締約国総会で選出された21か国の委員国で構成されるが、選出に当たっては地域のバランスが配慮される。委員国の任期は6年だが、自発的に4年に短縮することが可能である[1][2]。会議には諮問機関である国際自然保護連合 (IUCN)、国際記念物遺跡会議 (ICOMOS)、文化財の保存及び修復の研究のための国際センター (ICCROM) の代表者や非政府組織なども参加する[2]。 事務局は世界遺産センターが務めている[2]
委員国

地域区分と、最低限の選出枠は以下の通りである[1]

グループI (西ヨーロッパ北アメリカ) - 2か国

グループII (東ヨーロッパ) - 2か国

グループIII (ラテンアメリカカリブ海) - 2か国

グループIV (アジア太平洋) - 3か国

グループV(a) (アフリカ) - 4か国

グループV(b) (アラブ諸国) - 2か国

議題

原則として年1回[3]、会合を持ち、以下の内容について話し合う。

世界遺産の新規推薦物件および拡大登録申請物件の審議

危機遺産リスト登録物件の加除

既存の世界遺産リスト登録物件の保全状況

世界遺産基金の運用

その他、世界遺産条約履行に関する諸事項

開催地リスト

回開催日程開催都市
1
1977年6月27日 - 7月1日パリ フランス
21978年9月5日 - 8日ワシントンD.C. アメリカ合衆国
31979年10月22日 - 26日カイロ&ルクソール エジプト
41980年9月1日 - 5日パリ( フランス
51981年10月26日 - 30日シドニー オーストラリア
61982年12月13日 - 17日パリ( フランス
71983年12月5日 - 9日フィレンツェ イタリア
81984年10月29日 - 11月2日ブエノスアイレス アルゼンチン
91985年12月2日 - 6日パリ( フランス
101986年11月24日 - 28日
111987年12月7日 - 11日
121988年12月5日 - 9日ブラジリア ブラジル
131989年12月11日 - 15日パリ( フランス
141990年12月7日 - 12月12日バンフ カナダ
151991年12月9日 - 13日カルタゴ チュニジア
161992年12月7日 - 14日サンタフェ アメリカ合衆国
171993年12月6日 - 11日カルタヘナ( コロンビア
181994年12月12日 - 17日プーケット タイ
191995年12月4日 - 9日ベルリン ドイツ
201996年12月2日 - 7日メリダ メキシコ
211997年12月1日 - 6日ナポリ イタリア
221998年11月30日 - 12月5日京都 日本
231999年11月29日 - 12月4日マラケシュ モロッコ
242000年11月27日 - 12月2日ケアンズ オーストラリア
252001年12月11日 - 16日ヘルシンキ( フィンランド
262002年6月24日 - 29日ブダペスト( ハンガリー
272003年6月30日 - 7月5日パリ( フランス[注釈 1]
282004年6月28日 - 7月7日蘇州 中華人民共和国
292005年7月10日 - 17日ダーバン 南アフリカ共和国
302006年7月8日 - 16日ヴィリニュス( リトアニア
312007年6月23日 - 7月2日クライストチャーチ ニュージーランド


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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