世界選手権自転車競技大会
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世界選手権自転車競技大会
概要
開催時期ロード:9月下旬頃
トラック:3月下旬頃
MTB:9月頃
BMX:7月頃
シクロクロス:1月下旬頃
室内:11月頃
開催地域各国持ち回り
英語名UCI World Championships
地域名Championnats du monde de cyclisme(
Campionato del mondo di ciclismo(
Weltmeisterschaft(
Campeonato Mundial de Ciclismo(西
愛称世界選手権、世界選、ワールドチャンピオンシップス
分野ロードレース
トラックレース
マウンテンバイク
バイシクルモトクロス
シクロクロス
室内自転車競技
パラサイクリング
形態ロード:ワンデイレース
主催者国際自転車競技連合
歴史
初回開催年トラック:1893年
ロード:1921年
MTB:1990年
シクロクロス:1950年
室内自転車競技:1956年
パラサイクリング:2007年
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2017年の世界選手権自転車競技大会でのEyeru Tesfoam Gebru選手

世界選手権自転車競技大会(せかいせんしゅけんじてんしゃきょうぎたいかい、UCI World Championships)とは国際自転車競技連合 (UCI=Union Cycliste Internationale) が開催する国または地域の代表として選出された選手による自転車競技世界選手権大会である。一般には世界自転車選手権またはUCI世界選手権または単に世界選とも呼ばれる。
大会の歴史

International Cycling Association(略称:ICA、1892年から1899年まで存在)の主催により1893年アメリカ合衆国シカゴで初めて開催された。1896年ギリシャアテネで初開催された近代オリンピックよりも古い歴史を誇る。第1回はトラックレースのスプリント、ドミフォン、10kmの3種目が行われたが、いずれもアマチュア選手に出場が限定された。なお、プロのレースは1895年に開始されたが、1920年まではトラックレースのみの開催だった。

1900年より、同年に発足した国際自転車競技連合(UCI)の主催で開催されるようになった。優勝者へのマイヨ・アルカンシエルの贈呈は、UCI主催になってから実施されたものである。1914年から1919年までは第一次世界大戦の影響で、また1940年から1945年までは第二次世界大戦の影響で開催されなかった。

1921年デンマークコペンハーゲン大会からアマチュア種目のみながらもロードレースも行われるようになり、1927年ドイツニュルブルクリンク大会からはプロの個人ロードレースも行われるようになった。またごく一部の年を除き、1995年まではトラックレースとロードレースは同一国で、しかも同時期に開催されていた。現在はロードレースは毎年9月下旬頃、トラックレースは毎年3月下旬頃に開催される。女子の種目については1958年よりロードレース、トラックレースで行われるようになった。

また、1950年からはシクロクロス(開催は概ね毎年1月下旬ないし2月上旬頃)、1990年からはマウンテンバイク(同9月頃)を実施。また2000年からは室内自転車競技(同11月頃)、2001年からBMX(同7月頃)、2007年からパラサイクリング(同9月頃)がそれぞれ、UCI主管の世界選手権大会となった。

この他にジュニア、B、マスターズのカテゴリーの大会も開催されるなど今や多種多彩になっている。

2023年イギリススコットランドグラスゴー大会では13種目[1]を包括し同時期に実施する。UCIは今後、4年に一度この包括した世界選手権大会を行う方針を示している[2]

日本では、中野浩一1977年にトラックレースのスプリント(当時の名称はスクラッチ)種目で初優勝を成し遂げ、それ以降は同種目で1986年まで優勝、10連覇を達成した(詳しくは中野浩一#世界自転車選手権を参照)ことがきっかけとなり、当大会の存在が広く知れわたることになったが、後述の通り、とりわけ自転車競技の本場であるヨーロッパにおいては、当大会を制することはオリンピックで金メダルを獲得することよりも価値があるという見方をする人が多いほどの存在である。

日本における当大会の開催は、アジアで初の開催として、1990年前橋市(トラックレース)と宇都宮市(ロードレース)で開催された。また、室内競技(インドア)は鹿児島県加世田市で2001年に開催。さらに2011年鹿児島市で開催。
優勝者の栄誉マイヨ・アルカンシエルを纏った梶原悠未

各種目で優勝した選手は“世界を制した者”として、金メダルを授与されるほか、次大会前日まで優勝した種目でレースや競技会に出場する場合「マイヨ・アルカンシエル(フランス語)」や「レインボージャージー(英語)」「マリア・イリダータ(イタリア語)」などと称されている五大陸を表す五色のストライプの入ったレーサージャージを着用し競技することが許される。

このほか次の大会で覇権を失ったとしてもレースや競技会で競技中に、使用する自転車にストライプのステッカーを貼ることや、ジャージやパンツの一部にストライプを入れること、あるいはストライプ模様のアームバンドを着用することが生涯許される。

個人スプリント10連覇の中野浩一はホームバンク(練習地)でもあった久留米競輪場で開催される「中野カップレース」にその名が冠せられている[3]。また、同種目7回制覇の実績を誇るジェフ・シェーレンの場合は「GP ジェフ・シェーレン」というロードレースが開催されているし、同じく同種目7回制覇のアントニオ・マスペスについては出身地であるミラノに「マスペス=ヴィゴレッリ自転車競技場」が存在する。

また男子エリートロードレースにおいて歴代最多タイの3回優勝の実績を誇るリック・バンステーンベルヘンの場合は「GP リック・バンステーンベルヘン」というロードレースが、またオスカル・フレイレの場合も「オスカル・フレイレ・ベロドーム」という名称の自転車競技場が存在しているといった具合に、世界選手権で歴史に名を残した選手の功績を讃えたレースや競技場名はあちこちに存在する。

「世界選手権優勝」は自転車競技選手の憧れとして是が非でも手にしたいタイトルであるのはいうまでもないことだが、この大会で活躍した選手については上記のように各種レースや競技場に自らの名が残るなど長きに渡って名誉を称えられ、賞賛され続けることが少なくない。そのため、自転車競技選手にとって世界選手権での優勝はともすればオリンピックでの優勝よりも価値があるといえる。
歴代の優勝者、上位入賞者
現在行われている種目
ロードレース部門「世界選手権自転車競技大会ロードレース」を参照
トラックレース部門「世界選手権自転車競技大会トラックレース」を参照
MTB(マウンテンバイク)部門

種別参照項目
男・女「
世界自転車選手権マウンテンバイク 同トライアル歴代優勝者」を参照

BMX(バイシクルモトクロス)部門

種別参照項目
男・女「
世界自転車選手権BMX歴代優勝者」を参照

シクロクロス部門「世界選手権自転車競技大会シクロクロス」を参照


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