世界人口
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国別の世界の人口 (百万人、国連推計)[1]順位国2000年2021年2050年予測
1 中国本土1,2701,4261,313
2 インド1,0531,4081,670
3 アメリカ283337375
4 インドネシア212274317
5 パキスタン136231368
6 ブラジル176214231
7 ナイジェリア123213377
8 バングラデシュ131169204
9 ロシア146145133
10 メキシコ103127144
全世界6,1277,9099,079

世界人口(せかいじんこう, World population)とは、世界において生存しているヒト(人)の数。国際連合(国連)の推計では2022年11月15日に80億人に達した[2]。2024年5月現在、およそ81億800万人である。[3]

なお、統治している地域の人口を正確に把握できていない政府も多く、世界人口は国際機関や各国政府、大学などの研究者による推定による部分が大きいため、各資料を閲覧する際には注意を払う必要がある。人口1億人を超えている国は全部で15か国ある(2024年現在)。
人口推移

人類の進化史において、人類の総数は疫病や気候寒冷化による一時的減少はあったものの、21世紀初頭まで総じて増加してきた。国連米国ワシントン大学の推定によると、西暦1年頃は3億人、1500年頃は5億人だったとされる。食料生産技術や医学公衆衛生の発達が遅れていた時代は餓死や病死も多く、人口増加ペースは緩やかだった[4]

18世紀産業革命以降に世界人口の増加ペースが速くなり、1800年には10億人程度に達した[4]。そして、20世紀に人類は人口爆発と呼ばれる人類史上最大の人口増加を経験した。国連の推定では19世紀末の1900年におよそ16億人だった世界人口は20世紀半ばの1950年におよそ25億人となり、20世紀末の1998年にはおよそ60億人にまで急増した。特に第二次世界大戦後の増加が著しい。

現在の人口は、過去6000年間に存在した全ての人口のおおよそ5分の1にあたる。米国PRB(Population Reference Bureau)(英語版)の研究によれば、人類史上これまで約20万年間に存在した総人口の7%近くを現在(2022年)の世界人口が占めている[5]全世界の人口ピラミッド(2017年)

以下の表は、国連によるおおよその人口推定および推計値である(10億人増加に要した年数も併せて記載している)。世界人口が50億人に到達したと推計された1987年7月11日[注 1]を記念して、国連人口基金ではこの日を「世界人口デー」と1989年に制定している。

2022年11月15日に世界人口は80億人を突破し[6][7]2023年7月時点の推計では80億4500万人に達している[8]

世界人口の推定値(国連推計)
到達年人口10億人増加に
要した年数
202280億人[6][7][9]12
201070億人[9][注 2]12
199860億人[9][注 3]11
198750億人[9][注 1]13
197440億人[14]15
195930億人[14]32
192720億人[14]123
180410億人[14][注 4]?

今後の予測世界人口 1800年-2100年(2004年の国連および米国・国勢調査局の評価・推計に基づく)
  推定値  統計値  国連の推計値(高位)  国連の推計値(中位)  国連の推計値(低位)

世界人口の予測は非常に困難であり出生率の変化などによって変動も大きいため、国連の予測も断続的に修正されてきている。国連は約2年おきに最新の推計値である『世界人口推計』(World Population Prospects)を発表しており、その2019年版では、2030年に約85億人、2050年に約97億人となり、2100年には約109億人でピークに達するとの予測がされている[15][16]

さらに2022年版では、2058年に100億人を超えたのち、2086年には約104億人でピーク(2019年版より前倒し)となり、2100年まで同水準を維持すると予測されている(いずれも中位値)[7][17]

世界人口の予測(国連推計)
到達年人口10億人増加に
要する年数
2058100億人[7]21
203790億人[18]15
202280億人[7]12

一方では近年、先進国一人っ子政策を行ってきた中華人民共和国[19]のみならず、東南アジア諸国やインドバングラデシュトルコ中南米諸国などの中進国発展途上国においても出生率の低下が急速に進行しており、世界全体の人口減少は以前よりも早く訪れるとする予測が出始めている。

米国ワシントン大学の保健指標評価研究所が2020年7月に発表した研究(英医学誌『ランセット』掲載)によると、世界での平均出生率は低下しつつあり、2017年時点で2.4から、2100年までに1.7以下になると予測。これにより世界人口は2064年頃に約97億人でピークに達したのち、21世紀末までに約88億人に減少すると予測している。

加えて日本韓国イタリアスペインなど計23か国では、同世紀末の人口が2017年時点との比較で半数以下になると予測されている[20]アジア2055年に人口が減少へ転じ、21世紀後半も人口爆発が継続するのはアフリカ大陸のみと予測されている[4]。日本は2008年の1億2808万人をピークに減少していて、2100年には6300万人になるという予測がある[21]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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