世界シリーズ
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世界シリーズ
ジャンル
ミステリー
小説
著者西尾維新
イラストTAGRO
出版社講談社

その他の出版社
尖端出版

掲載誌メフィスト
レーベル講談社ノベルス
刊行期間2003年11月 -
巻数既刊4巻
テンプレート - ノート
プロジェクトライトノベル
ポータル文学

「世界シリーズ」(せかいシリーズ)は、西尾維新による日本小説のシリーズ作品。イラストTAGROが担当している。講談社ノベルス講談社)より、2003年11月から既刊4巻が刊行されている。
シリーズ概要
きみとぼくの壊れた世界
シリーズ第1作目。『
メフィスト』(講談社)に掲載された「もんだい編」に、書き下ろしの「たんてい編」・「かいとう編」・「えんでぃんぐ」を加えたもの。主人公・櫃内様刻は、妹である櫃内夜月を溺愛している高校生。ある日様刻は、夜月にちょっかいをかけた彼女のクラスメイト・数沢六人に制裁を加える。しかしその翌日、彼が校舎内で死体となって発見される。様刻は保健室の住人・病院坂黒猫につき合わされ、事件の謎を追うこととなる。
不気味で素朴な囲われた世界
シリーズ第2作目。前作と世界観を同じにしているが、前作の登場人物から引き続き登場しているのは一人だけである。また、タイトル『不気味で素朴な囲われた世界』は、『「きみ」と「ぼく」の「壊れた世界」』の各単語に一文字ずつ文字を足したものになっている。分針が止まった時計塔が聳え立つ私立上総園(かずさえん)学園。「奇人三人衆」や「一人奇人」といった歪んだ生徒を抱えるこの学園で、新たなる奇人候補である主人公・串中弔士は日常を打破するための日々を送っていた。そんな中、殺人事件が起こった。病院坂迷路と串中弔士は「探偵ごっこ」と称して犯人捜しを始める…。
きみとぼくが壊した世界
シリーズ第3作目。「読み終えると必ず死ぬ小説」の調査の依頼を受けた病院坂黒猫は、ただ一人の友人・櫃内様刻とともにロンドンへ向かった。そこで2人は、次々に起こる奇妙な殺人事件に巻き込まれていく。
不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界
シリーズ第4作目。タイトルはシリーズ1作目と2作目を足し合わせたものになっている。『不気味で素朴な囲われた世界』での事件から14年。倫理教師となっていた串中弔士が勤める名門私立女子校・千載女学園で連続殺人事件が発生する。新たなる病院坂一族の人物を巻き込み、探偵ごっこは再開する。
ぼくの世界
シリーズ第5作目。『メフィスト』(講談社)にて連載中。
登場人物
主な登場人物
櫃内 様刻(ひつうち さまとき)
シリーズ1作目と3作目の主人公、
語り部シスコン気味で、妹・夜月を溺愛している。あだ名は「破片拾い(ピースメイカー)」。
病院坂 黒猫(びょういんざか くろねこ)
人間恐怖症のため保健室通いをしている天才少女。一人称は「僕」。様刻を気に入っている。チビで巨乳(86cmのEカップ)。体力は無い。忙しく働いて保健室を留守にする校医に代わり、保健室を訪れる生徒の怪我の手当てなどをしている。情報通。〈物語〉シリーズとのコラボレーション小説『混物語』にも登場する。怪異などオカルト的な事柄についても熟知しており、様刻に関するある事件を穏便に解決するために、キスショットの元眷属である阿良々木暦の元を訪ねる。
串中 弔士(くしなか ちょうし)
シリーズ2作目の主人公、語り部。私立上総園学園中等部1年。13歳の男子。名前を縦に書くと、上から下まで一本の線が通る。串中小串(後述)の弟。帰宅部。日常ではなく、非日常・異常を求める。誰に対しても常に敬語でしゃべる。将棋初心者。「探偵ごっこ」の助手役。来期奇人候補。将棋の駒で自らを「王将」と例える。シリーズ4作目では千載女学園に倫理教師として勤めており、スクールカウンセラーのような仕事も兼任している。そのため生徒相談室にいることが多い。
病院坂 迷路(びょういんざか めいろ)
上総園学園中等部2年。一人しかいない吹奏楽部員。病院坂黒猫の従姉妹。男装の女子で、男子学生服の学ラン長ラン)をいつも着ている。優れた洞察力を誇り、「一人奇人」、「静かなる人払い令」の異名を持つ。串中弔士が数少ない友人の一人。無口で作中では全く喋らないが、通常の会話と同等のコミュニケーションが取れるほどの雄弁な表情をする。ミステリー小説を好む。「探偵ごっこ」の探偵役。将棋の駒で例えると「歩兵」。
病院坂 迷路(びょういんざか めいろ)
シリーズ4作目の主人公、語り部。シリーズ2作目の同名人物のバックアップとして登場する。但し病院坂一族の中では傍系に属する。とある大学で若くして準教授となっていたが、事情により千載女学園に臨時の英語教師として勤めることとなり、事件に巻き込まれる。
その他の登場人物
きみとぼくの壊れた世界

櫃内 夜月(ひつうち よるつき)
様刻の妹で、様刻を愛している。優等生。趣味は読書・本棚の本の並べ替え。
琴原 りりす(ことはら りりす)
様刻の友人で、箱彦の幼馴染。様刻のことが好き。あだ名は「肉の名前」。肩甲骨に自信あり。
迎槻 箱彦(むかえづき はこひこ)
様刻の友人。
剣道部部長。「迎え突きの箱彦」の異名を持つ。腹筋が六つに割れている。
数沢 六人(かずさわ ろくにん)
夜月のクラスメイトで、夜月が気になっている。剣道部員。
不気味で素朴な囲われた世界

串中 小串(くしなか こぐし)
上総園学園中等部3年。15歳の女子。串中弔士の姉。「奇人三人衆」の一人にしてトップ。天然の支配者。「UFO研究会」の会長。勉学における暗記力は良いが、日常での記憶力が崩壊している。天然。読書家で、本に影響を受けたしゃべり方をよくする。将棋の駒で例えると「桂馬」。
童野 黒理(どうの くろり)
上総園学園中等部3年。15歳の女子。崖村牢弥の幼馴染。「奇人三人衆」の一人。UFO研三人の会員のうち一人。常に嘘しか言わない。虚言癖ではなく、単にそういう喋り方をしているだけ。串中弔士から「ろり先輩」と呼ばれることを嫌がっている。将棋の駒で例えると「銀将」。4作目では、名前は出ていないが、串中弔士の妻として登場する。弔士との間に黒士という息子を持つ。
崖村 牢弥(がけむら ろうや)


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