世界まるごとHOWマッチ
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世界まるごとHOWマッチ
ジャンル
クイズ番組
演出林叡作
竹野篤
出演者大橋巨泉(司会)
西村知江子(アシスタント)
石坂浩二
ビートたけし
(以上、解答者)
ほか、出演者を参照
オープニング作曲:前田憲男
製作
プロデューサースタッフを参照
編集クロースタジオ
クロステレビ
製作毎日放送イースト

放送
放送国・地域 日本

放送開始から1984年9月まで
(プライムタイム時代)
放送期間1983年4月7日 - 1984年9月27日
放送時間木曜日 22:00 - 22:54
放送分54分

1984年10月から放送終了まで
(ゴールデンタイム時代)
放送期間1984年10月4日 - 1990年4月5日
放送時間木曜日 20:00 - 20:54
放送分54分
特記事項:
ナレーター:小倉智昭
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『世界まるごとHOWマッチ』(せかいまるごとハウマッチ)は、1983年4月7日から1990年4月5日まで、毎日放送(MBS)とイースト[注 1]の共同製作により、TBS系列ほかで放送されていたクイズ番組である[1]

大橋巨泉が司会で、オープニングでは『大橋巨泉の世界まるごとHOWマッチ』とタイトルコールされた。

放送時間は開始当初毎週木曜22:00 - 22:54 (JST)だったが、1984年10月4日より、20:00 - 20:54 (JST)のゴールデンタイムに移動した。
概要

世界におけるさまざまな珍品、名品、豪華な品物、権利などの値段を、現地取材によるレポートとスタジオの司会者、解答者とのトークを交え、解答者が予想するクイズ番組[2][3][4]。解答者が解答フリップを出すときには「せーの、HOWマッチ!」という、司会者の掛け声があった。

同じく世界の話題を扱ったフジテレビなるほど!ザ・ワールド』は、リポーターが世界への取材を行ったのに対し、本番組はリポーターを置かず現地の人が登場、ナレーションや吹き替えで代用した。またスタジオでのトーク、司会の巨泉と解答者のビートたけし石坂浩二の毒舌合戦が目玉の一つだった。

番組開始当初はプライムタイムの22:00からのスタートだったが、改編にともないゴールデンタイムの20:00に放送時間が移動した。番組開始時刻が20時になってからは、特別番組(同じ曜日の『ザ・ベストテン』拡大版など)の都合で臨時に2時間繰り下げとなる、従前の放送枠である22:00 - 22:54枠での放送となった回に合わせて、「今日は大人の時間だから」と意図的に女性の裸など性的な内容を取り上げるようにしていた。

番組最高視聴率1984年5月31日に放送した回の33.8%[5]ビデオリサーチ調べ、関東地区、世帯・リアルタイム)。視聴率は安定していたものの1990年4月5日、巨泉の「セミリタイア」により終了した。なお、最終回は、『さよならスペシャル』として、19時から2時間の拡大版で放送した[6]
出演者
司会

大橋巨泉[7][8]

当時TBSが放送する2つのクイズ番組の司会を担当していたのは、巨泉(ほかに『クイズダービー』)と関口宏(『クイズ100人に聞きました』と『わくわく動物ランド』)のみであった。

巨泉はタキシードに蝶ネクタイのいでたち[注 2]で、セットの奥から華々しく階段を下りて登場し、観客から「巨ちゃ?ん」と呼ばれると「はい、巨ちゃんでございますよ」と返し笑いを取っていた。オープニングトークでは「世界のジョーク」と称し、毎回アメリカンジョークを披露した(「ワニ」ネタが多かった。なお第1回放送では小話はなかった)。中には「フランス語でタコは?」「アシハッポン」などというのもあり、その直後に「お、石坂さん、『ニアピンハッポン』ですね」と言っていた

番組終了から数年後、巨泉は自分が出版した本やテレビ番組などで「50歳にセミリタイア宣言することを考えていた」と述べている。番組開始当時は49歳で、巨泉はスタッフに対し「やってもいいが1年しかやらないよ」と言っている。また企画段階では漢字・ひらがな・英語・カタカナが入り乱れ、「!!」までついた番組タイトル(本放送時には「!!」はなくなっている)、さらに「1枠・大学教授、2枠・若手女優……」といった『クイズダービー』に酷似した解答者案に難色を示して断ろうとしたが、当番組を自社の看板番組と位置づけて取り組んでいたイーストも不退転の覚悟で迫ったため、巨泉は「石坂浩二ビートたけしの二人を1枠2枠でキャスティングしてくれたらやってもいい」「世界の主要都市にイーストの事務所をつくれ」など無理難題を出して、イーストが“社運を賭けて”取り組む意志があるのかどうか試したという。結果的には毎日放送とイーストだけでは収拾がつかず、キー局のTBSや電通も説得に駆り出されるほどだったが、巨泉は石坂とたけしのキャスティングが実現できれば他の条件は度外視するつもりだったと明かしている。さらに、直前になって準備稿の内容が気に入らなかった巨泉が、突然「やらない」と言い出してしまい、東修社長を筆頭にイーストのスタッフが宿泊なしで巨泉が住むハワイを訪れたことがあり、その際ホノルル空港の入国審査で「宿泊もなくたった一日だけ何しに来たのか(麻薬の運び屋か何かか)」と疑われ、全員別室に連れ込まれたため、「マウイ島に住んでいる、有名なテレビスターの家に行く」と申告したところ、係員が勘違いして「アメリカにもシナトラなどワガママなスターはいるが、日本にもそんなのがいるのか」と許されて通してくれたということもあった。

ゴールデンタイム昇格の際、巨泉は「8時になると番組に制約ができる。どうしてもと言うのなら、ボク以外の司会者でやってくれ」と断固反対した。しかし、巨泉と心を許せる関係であった、キー局であるTBS制作局長の居作昌果(クイズダービーのプロデューサー)による説得の末、番組の内容に制約をつけないことと、「大橋巨泉ゴルフトーナメント」のスポンサーに毎日放送がつくことを条件にして、放送枠移動を受け入れたと後に語っている。

TBSで春と秋に放送されていた『クイズまるごと大集合』(TBS制作)では、関口宏(本放送時にはゲスト解答者として1度登場している)と、レギュラーのたけしも司会を務めたことがある。


アシスタント

西村知江子フリーアナウンサー[7]

小池可奈:西村が産休の時のピンチヒッター

餌取陽子:西村のピンチヒッター

解答者

※番組開始当初は解答者は6人だったが後に5人に変更、解答枠は画面右側(上手)から1枠とする

石坂浩二[7](1枠):番組冒頭で紹介されると立ち上がって一していた。出題VTRの補足をすることもよくある。巨泉が石坂を呼ぶあだ名「兵ちゃん(へいちゃん)」はこの番組から知られることとなった。

ビートたけし[7](2枠)

たけし不在時の2枠代理

笑福亭鶴瓶

小沢昭一

山城新伍

小野ヤスシ

そのまんま東


女性ゲスト(3枠)

外国人準レギュラー解答者(4枠):チャック・ウィルソン、ケント・ギルバートを主としたローテーション出演


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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