世界の子供がSOS!THE★仕事人バンク_マチャアキJAPAN
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『世界の子供がSOS!THE★仕事人バンク マチャアキJAPAN』(せかいのこどもがえすおーえす ざ・しごとにんばんく まちゃあきじゃぱん)とは、朝日放送テレビ(ABCテレビ)を制作局として、テレビ朝日系列で放送されていた特別番組である。
概要

世界の中で貧困や食糧難に苦しんでいる子供たちのSOSを受け、優秀な人材を持つマチャアキJAPANから日本の伝統技術を持つ職人を派遣。現地で活動し問題の解決を行う。

第4回以降は、年1回、3月終盤?4月初旬に放送されていたが、第10回は、2015年5月17日に放送。
内容

現地からのSOS要請のVTR後、芸能人調査員がその現状をレポート、職人と芸能人サポーターが派遣され、 職人は現地の状況を視察後、「マチャアキJAPANの規則」を遵守した上で作業に取り掛かる。派遣される職人は通常1人だが、状況によっては異なる分野の職人が手を組んで作業を行うこともある。芸能人サポーターは主に職人や依頼者の身の回りの世話を行う。 問題解決後、スタジオにて現地のその後の様子がビテオレターの形で放送される。
マチャアキJAPANの規則

あくまでも「ただ現場に、物を作る」のではなく「現地の人々と地球に役立てる、最低限の必要費用で仕上げる」ことが目的のため、番組では以下の3つの規則が仕事人に課せられる。

自然を破壊してはならない
機材の製作するために木材の伐採を行うなど環境に悪影響を与えるようなことはしてはならない。ただし、他の植物に悪影響を与える雑草など使うことによってメリットがある場合や、ブドウの枝打ち処理で発生した枝などの廃材、使用済みワイン樽といった再利用の場合は使用しても構わない。

現地の物を利用する
職人帰国後も地元の人が新たにつくれるように材料は現地調達しなければならない。このため、使用する材料は現地の市場や家庭で入手できるものや、捨てられていた廃材を利用することが多い。

地元の人に技術の伝承を行う
職人帰国後も新たに作ったり、破損時の修復が出来るように地元の人に短時間で技術を教えなければならない。主に依頼人や実際に仕事を行う中で技術力が高い人、作業に熱心な人を一時的な一番弟子として扱い、作業のノウハウやコツを重点的に教える。また、関心が高い一般人や学校の校長などの管理者にも協力者として手伝いや技術の伝授を行う。
これまでの実績

井戸掘り(カンボジアケニアウガンダネパールタンザニアザンジバル島ガーナ
伝統的な上総掘りによって井戸を掘り、住宅地の近場に安全な水を供給することを目標とする。使用する掘鉄管の調達や改造は現地の鍛冶屋で行う。ほぼ毎回行われているメイン企画だが、失敗したケースもあり、ウガンダ編では水は出たものの水質調査により飲み水として使うことができなかった。また、ネパール編では放送までに水が出ず、滞在を延長したものの仕事人の判断により初の打ち切りとなった。これに対し一部では批判が起きたが、その後、仕事人のブログにて、村に元々あった井戸を掘り下げ洗浄、手押しポンプの設置を行い結果的に水を汲めるような状態にすることができたことを報告した[1]。あくまでも「手作業かつ手押しポンプで水が汲める深さ内での作業」となるため、掘削や水汲みに機械を必要とする場合になってしまった場合は失敗となる。しかし、第9弾のケニアでは水脈に当たらず再掘削を行い、収録日後も再掘削を実施。それでも期限が迫っていたため現地の井戸掘り業者の力を借りた上で水を出すことができた。

かまどの製作(東ティモール、ウガンダ、タンザニア、ガーナ)
直火で煮炊きなどを行う地域に出向き、学校、病院といった公共施設にかまどを設置し、調理や煮沸消毒の利便性を高める。また、現地の家庭には家庭用の簡易かまどの製作手順を伝授する。材料となる土やつなぎとなる植物も全て現地調達(同じ場所で他の職人によって出された物を使うこともある)する。また、同じ左官作業として公共施設の補修を行うこともある。タンザニア編ではウガンダ編まで参加した職人の息子が代わって参加した。

木炭の製作(モルドバネパール
寒冷地かつ貧困により暖を取る薪の購入も厳しい土地に出向き、廃材として捨てられていたドラム缶をベースにした簡易炭窯を作成し炭を作る。また、小枝や雑草を炭にし、ジャガイモの皮から抽出したデンプンや家畜の糞をつなぎとした炭団の作製方法も伝授する。

風車の製作(フィリピンパラワン島
水汲み用の風車を作成する。また、それから発展し村共同の畑に水を引き込むための灌漑用風車に発展した。

節作りの伝授(スリランカ
魚を長期間保存することができない地域に出向き、ドラム缶を使用した簡易燻乾機を製作し、保存の効く鰹節をはじめとする節作りの方法を伝える。

水車作り(タイ
コメの脱穀の手間を軽減するため、脱穀用の水車を作成する。また、電気が通っていない地域のため水力発電も兼ねる。

左官職人による小学校の補修(ベトナム
破損した小学校を漆喰などで補修し快適な環境にする。

石鹸作り(ケニア)
廃材を利用して石鹸を作り、衛生環境の改善を行う。この企画は第9弾の依頼人が自ら進んで行った。
放送日時

第1回 2007年10月21日 18:56 - 20:54

第2回 2008年3月28日 20:00 - 21:54

第3回 2008年9月26日 20:00 - 21:54

第4回 2009年4月5日 19:00 - 20:54

第5回 2010年4月11日 19:00 - 20:54

第6回 2011年3月27日 18:56 - 20:54

第7回 2012年3月18日 18:56 - 20:54

第8回 2013年4月7日 18:56 - 20:54

第9回 2014年4月6日 18:56 - 20:54

第10回 2015年5月17日 18:57 - 20:54

出演者
マチャアキJAPAN代表(司会)


堺正章(全回出演)

アシスタント


えなりかずき(第1,2,3回)

川田亜子(第1,2回)

魚住りえ(第5,6回)

小林麻耶(第7回)

斎藤真美(ABCアナウンサー)(第8,9,10回)

調査員(リポーター)


小野真弓有吉弘行つまみ枝豆(第1回)

中村俊介石井康太(第2回)

杉浦太陽永山たかし(第3回)

酒井美紀石川梨華(第4回)

安倍麻美(第5回)

安田美沙子(第6回)

八田亜矢子(第7回)

水野美紀(第8回)

岡本玲(第9回)

山崎静代(第10回)

ゲスト


北村総一朗柴田理恵高橋克典押切もえ(第1回)

北村総一朗、宮崎美子坂口憲二三船美佳(第2回)

北村総一朗、西田ひかる永井大、三船美佳(第3回)

大和田伸也高木美保、高橋克典(第4回)

地井武男蛯原友里(第5回)

大和田伸也、蛯原友里(第6回)

平泉成、押切もえ(第7回)

笹野高史、蛯原友里(第8回)

市毛良枝高橋克実、蛯原友里(第9回)

備考

芸能人による事前の現地リポートなどは行うもの、仕事人に対してはその場での創意工夫を引き立てるためわざと与える最低限の情報だけで挑んでもらっている。

井戸掘り編で挑戦した仕事人のブログや、仕事人が投稿した現地での作業動画では、前述のとおりネパール編での井戸掘り断念後のエピソードがカットされていることや、編集上の差異(番組では30mで水が出たとされるが、実際は38.5mで水が出た演出で放送。)などに苦言が呈されているものの、多少の演出はあっても
やらせは一切無い番組である前提が語られている。同時に、少ない情報や資材を工夫して挑まなければならないことから「仕事人泣かせの番組」と評されている。

スタッフ
第10回(2015年5月17日放送分)


構成:佐藤公彦、長谷川勉、松田敬三/
山名宏和

撮影:飯田一志、古川祥行、杉山幸司

スタジオ

TD/SW:大嶋徹

CAM:村野哲也

VE:大橋誠

AUD:村脇昭一

LD:掛橋司

美術プロデューサー:小美野淳一

デザイン:岡嶋正浩

美術制作:杉山智之

装置:大森俊也

装飾:深山健太郎

電飾:阿部達矢

模型:白鳥保夫

植木装飾:石井信彦

メイク:マーヴィ


EED:大関秀雄

MA:吉田章太

音効:久坂惠紹(第7回から)

TK:夏目理恵子(第4,5,7回)

リサーチ:丸山奈苗、丸山貴嗣

コーディネート:Columbia Coordination Company

協力:ベトナム航空

技術協力:ヴイ・ビジョンスタジオ共同テレビジョン麻布プラザ戯音工房レモンスタジオアックス


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