不滅のあなたへ
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不滅のあなたへ

テレビアニメ版のロゴ
ジャンルファンタジー少年漫画
漫画
作者大今良時
出版社講談社
掲載誌週刊少年マガジン
レーベル講談社コミックス
発表号2016年50号 -
発表期間2016年11月9日 -
巻数既刊21巻(2024年1月現在)
アニメ
原作大今良時
監督第1シリーズ:むらた雅彦
第2シリーズ:佐山聖子
シリーズ構成藤田伸三
脚本藤田伸三
キャラクターデザイン薮野浩二
音楽川ア龍
アニメーション制作第1シリーズ:ブレインズ・ベース
第2シリーズ:ドライブ
製作NHK
放送局NHK Eテレ
放送期間第1シリーズ:2021年4月12日 - 8月30日
第2シリーズ:2022年10月23日 - 2023年3月12日
話数第1シリーズ:全20話[1]
第2シリーズ:全20話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『不滅のあなたへ』(ふめつのあなたへ)は、大今良時による日本漫画。『週刊少年マガジン』(講談社)にて2016年50号から連載中[2]。2020年1号に第1部が終了し[3]、同年8号から2022年47号までは第2部「現世編」として連載[4][5]。2023年8号より「来世編」が連載中[6]。第43回講談社漫画賞少年部門受賞作[7]。2022年2月時点で累計発行部数は300万部を突破している[8]

作者の大今にとって本作はオリジナル長期連載作品として2作目となる大河ファンタジー漫画である。フシと呼ばれる、不死身の肉体と物体の性質を写し取る能力を持つ存在を中心に、それを観察する存在や周囲の人物との出会いと別れが描かれる。
あらすじ

観察者によって、地上へ"球"が投げ込まれた。その"球"はありとあらゆるものの姿をうつし、変化することができる。"それ"は石、コケへと姿を変え、南方から現れたレッシオオカミへと姿を変える。あてもなく歩き続けると、一人の少年に出会う。雪に包まれ、地平線がどこまでも続く世界で少年は一人で生活していた。少年は豊かな土地に夢を馳せ、旅を始めるも挫折。志半ば命が尽きる。"それ"は少年の姿を獲得し、あらゆる刺激を求め、歩きはじめた。その様子を、観察者は常に俯瞰していた。
第一部「前世編」
ニナンナ編

ニナンナの村で暮らすマーチは「大人になること」を夢見ていた。しかしその夢はあっさりと絶たれた。山に住む巨大なオニグマへ捧げられる生贄として、マーチは選ばれたのだった。儀式を司るヤノメ人のハヤセがそれを伝えると、マーチは反抗したが、彼女と彼女の親を含め、誰にもそれを拒むことはできなかった。儀式の当日、マーチを家族のように思う少女パロナが、マーチを運ぶ一行を襲った。隙を狙ってマーチは脱走。その途中で、体を散々に壊された"それ"と遭遇した。食べ物を与えると、"それ"は母親を追うように後を追ってきた。マーチは"それ"をフシと名づけたが、その直後にハヤセによって連行され、オニグマの贄として祭壇へ磔にされた。彼女を救おうとパロナが割って入るが、直後にやってきたオニグマに攻撃され、絶体絶命かと思われた。そこへ、マーチを追ってきたフシが現れる。フシはオニグマの牙をものともせず、オオカミの姿となってオニグマを瀕死に追いやった。フシに興味を持ったハヤセは彼を手中に収めようと、マーチとパロナ諸共ヤノメへ連行した。
ヤノメ編

マーチたちは、生贄を選んでいた祈祷師のピオランとともに、馬車でヤノメへ向かっていた。ピオランは祈祷師を騙った罪人として移送されていたのだった。ヤノメへ到着してすぐ、一行はハヤセに薬を盛られて眠り投獄される。獄中でマーチは、同じく連れてこられた瀕死のオニグマの看護を任された。マーチは、これまで一方的に崇拝、畏怖されてきたオニグマを憐れみ、優しく接した。そんな中でオニグマは、穏やかな表情で最期を迎えた。そのころ、別の檻に捕らえられていたパロナは脱獄の計画をたてて、マーチたちは馬車で逃亡する。しかし、追跡するハヤセの矢によってマーチは絶命する。オニグマに変貌したフシがハヤセの部隊を倒した後、フシとパロナは村へ生還し、マーチの死を両親に伝えた。フシは一人、ハヤセの追跡から逃れるために村を離れた。

フシはどさくさに紛れて逃亡していたピオランと再会する。ピオランはフシに知識を与えた。フシはマーチの情報を得たことで「大人になる=多くを知る」ことを覚え、知識を貪欲に飲み込み、会話を成立させるまでになった。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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