不思議の国のアリス
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .hatnote{margin:0.5em 0;padding:3px 2em;background-color:transparent;border-bottom:1px solid #a2a9b1;font-size:90%}

この項目では、小説について説明しています。その他の用法については「不思議の国のアリス (曖昧さ回避)」をご覧ください。

不思議の国のアリス
Alice's Adventures in Wonderland
初版本の表紙
作者ルイス・キャロル
イギリス
言語英語
ジャンル児童文学ファンタジー童話
発表形態書き下ろし
刊本情報
出版元マクミラン社
出版年月日1865年11月26日
挿絵ジョン・テニエル(装幀と兼務)
シリーズ情報
次作鏡の国のアリス(1871年)
日本語訳
訳者楠山正雄菊池寛芥川龍之介、長澤才助
ウィキポータル 文学 ポータル 書物
テンプレートを表示
7歳のアリス・リデル / キャロルによる1860年のポートレート手書き本『地下の国のアリス』/ 表紙はゴシッククアドラータ(ブラックレター)カリグラフィーと野に咲く草花のイラストで装飾されている。

『不思議の国のアリス』(ふしぎのくにのアリス、: Alice's Adventures in Wonderland)は、イギリス数学者チャールズ・ラトウィッジ・ドドソン[注 1]ルイス・キャロル筆名で書いた児童小説1865年刊行。

幼い少女アリス白ウサギを追いかけて不思議の国(英語版)に迷い込み、しゃべる動物や動くトランプなどさまざまなキャラクターたちと出会いながらその世界を冒険するさまを描いている。キャロルが知人の少女アリス・リデルのために即興でつくって聞かせた物語がもとになっており、キャロルはこの物語を手書きの本にして彼女にプレゼントする傍ら、知人たちの好評に後押しされて出版に踏み切った。1871年には続編として『鏡の国のアリス』が発表されている。

『アリス』の本文には多数のナンセンスな言葉遊びが含まれており、作中に挿入される詩や童謡の多くは当時よく知られていた教訓詩や流行歌のパロディとなっている。イギリスの児童文学を支配していた教訓主義から児童書を解放したとして文学史上確固とした地位を築いているだけでなく、聖書シェイクスピアに次ぐといわれるほど多様な言語に翻訳され、引用や言及の対象となっている作品である[1]。本作品に付けられたジョン・テニエルによる挿絵は作品世界のイメージ形成に大きく寄与しており、彼の描いたキャラクターに基づく関連商品が数多く作られるとともに、後世の『アリス』の挿絵画家にも大きな影響を及ぼしている。ディズニーアニメーション映画ふしぎの国のアリス』(1951年公開)をはじめとして映像化や翻案・パロディの例も数多い。.mw-parser-output .toclimit-2 .toclevel-1 ul,.mw-parser-output .toclimit-3 .toclevel-2 ul,.mw-parser-output .toclimit-4 .toclevel-3 ul,.mw-parser-output .toclimit-5 .toclevel-4 ul,.mw-parser-output .toclimit-6 .toclevel-5 ul,.mw-parser-output .toclimit-7 .toclevel-6 ul{display:none}
成立

『不思議の国のアリス』成立の発端は、作品出版の3年前の1862年7月4日にまで遡る。この日キャロル(ドドソン)は、かねてから親しく付き合っていたリデル家[注 2] の三姉妹、すなわちロリーナ(Lorina Charlotte Liddell、13歳)、アリス(Alice Pleasance Liddell、10歳)、イーディス(Edith Mary Liddell、8歳)、それにトリニティ・カレッジの同僚ロビンスン・ダックワースとともに、アイシス川[注 3] をボートで遡るピクニックに出かけた[2][注 4]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:199 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef