不動尊
[Wikipedia|▼Menu]

不動明王
不動明王[注釈 1]
国宝醍醐寺蔵)
名不動明王
梵名「アチャラナータ」
(?????? acalan?tha)
別名阿遮羅曩他
お不動さん
無動明王
無動尊
無動使者
不動尊
大日大聖不動明王
経典『大毘盧遮那成仏神変加持経
関連項目【五大明王
 降三世明王
 軍荼利明王
 大威徳明王
 金剛夜叉明王

不動明王(ふどうみょうおう)、梵名アチャラナータ [注釈 2](?????? [acalan?tha][2])は、仏教の信仰対象であり、密教特有の尊格である明王の一尊。大日如来の化身とも言われる。また、五大明王の中心となる明王でもある。真言宗をはじめ、天台宗禅宗日蓮宗等の日本仏教の諸派および修験道で幅広く信仰されている。五大明王の一員である、降三世明王軍荼利明王大威徳明王金剛夜叉明王らと共に祀られる。
目次

1 概要

2 真言・種子・三昧耶形

2.1 真言

2.2 種子

2.3 印相

2.4 三昧耶形


3 起源

4 像容

5 眷属

5.1 不動三尊

5.2 八大童子

5.3 三十六童子

5.4 四十八使者


6 経典・儀軌

7 日本撰択の主な経典

8 日蓮宗の大曼荼羅御本尊、神札等における勧請

9 画像

10 不動明王を祀る主な日本の寺院

10.1 三不動

10.2 五色不動


11 関連霊場

12 脚注

12.1 注釈

12.2 出典


13 参考文献

14 関連項目

15 外部リンク

概要

密教の根本尊である大日如来の化身であると見なされている。「お不動さん」の名で親しまれ、大日大聖不動明王(だいにちだいしょうふどうみょうおう)、無動明王、無動尊、不動尊などとも呼ばれる。アジアの仏教圏の中でも特に日本において根強い信仰を得ており、造像例も多い。真言宗では大日如来脇侍として、天台宗では在家の本尊として置かれる事もある。縁日は毎月28日である。
真言・種子・三昧耶形
真言

不動明王の真言には以下のようなものがある。一般には、不動真言の名で知られる、小咒(しょうしゅ)、一字咒(いちじしゅ)とも呼ばれる真言が用いられる。「ノウマク サンマンダ バザラダン カン」(nama? samantavajr?n?? h??)(すべての諸金剛に礼拝する。ハーン。)

また、長い真言には、大咒(たいしゅ)、火界咒(かかいしゅ)と呼ばれる真言がある。「ノウマク サラバタタギャテイビャク サラバボッケイビャク サラバタタラタ センダマカロシャダ ケンギャキギャキ サラバビギナン ウンタラタ カンマン」(nama? sarvatath?gatebhya? sarvamukhebhya? sarvath? tra? ca??amah?ro?a?a kha? kh?hi kh?hi sarvavighana? h?? tra? h?? m??)

その中間に位置する、中咒(ちゅうしゅ)、慈救咒 (じくしゅ)と呼ばれる真言も知られる。「ノウマク サンマンダ バサラダン センダンマカロシャダ ソハタヤ ウンタラタ カンマン」[3](nama? samantavajr?n?? ca??a-mah?ro?a?a spho?aya h?? tra? h?? m??. [4])(すべての諸金剛に礼拝する。怒れる憤怒尊よ、砕破せよ。フーン、トラット、ハーン、マーン。)
種子

種子(種子字)はカーン(???、h??)、あるいはカンマーン(???????、hmm??)
印相

不動根本印

不動剣印

三昧耶形

三昧耶形は利剣(倶利伽羅剣)、あるいは羂索。
起源

梵名の「アチャラ」は「動かない」、「ナータ」は「守護者」を意味し、全体としては「揺るぎなき守護者」の意味である。

「不動」の尊名は、8世紀前半、菩提流志(ぼだいるし)が漢訳した「不空羂索神変真言経」巻9に「不動使者」として現れるのが最初である[5]。『大日経』では大日如来の使者として「不動如来使」の名が見え、『大日経疏』では「不動明王」の語が使われている[5]。大日如来の脇侍として置かれる事も多い。

密教では三輪身といって、一つの「ほとけ」が「自性輪身」(じしょうりんじん)、「正法輪身」(しょうぼうりんじん)、「教令輪身」(きょうりょうりんじん)という3つの姿で現れるとする。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:51 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef