賀茂御祖神社
楼門(重要文化財)
所在地京都府京都市左京区下鴨泉川町59
位置北緯35度2分20秒
東経135度46分21秒
賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)は、京都市左京区にある神社。通称は下鴨神社(しもがもじんじゃ)。式内社(名神大社)、山城国一宮、二十二社(上七社)の一社。旧社格は官幣大社で、現在は神社本庁の別表神社。
国際連合教育科学文化機関 (UNESCO=ユネスコ)の世界遺産に「古都京都の文化財」の1つとして登録されている。 賀茂別雷神社(上賀茂神社)とともに賀茂氏の氏神を祀る神社であり、両社は賀茂神社(賀茂社)と総称される。両社で催す賀茂祭(通称 葵祭)で有名。 本殿には、右に賀茂別雷命(上賀茂神社祭神)の母の玉依姫命、左に玉依姫命の父の賀茂建角身命を祀るため「賀茂御祖神社」と呼ばれる。金鵄および八咫烏は賀茂建角身命の化身である。 神社は2つの川の合流点から一直線に伸びた参道と、その正面に神殿、という直線的な配置になっている。 御手洗社の水は葵祭の斎王代清めの聖水である。現存。飲料可[1]。 京都の社寺では最も古い部類に入る。社伝では、神武天皇の御代に御蔭山 上賀茂神社とともに奈良時代以前から朝廷の崇敬を受けた。平安遷都の後はより一層の崇敬を受けるようになり、大同2年(807年)には最高位の正一位の神階を受け、賀茂祭は勅祭とされた。『延喜式神名帳』では「山城国愛宕郡 賀茂御祖神社二座」として名神大社に列し、名神・月次・相嘗・新嘗の各祭の幣帛に預ると記載される。弘仁元年(810年)以降約400年にわたり、斎院が置かれ、皇女が斎王として賀茂社に奉仕した。 平安時代中期以降、21年毎に御神体を除く全ての建物を新しくする式年遷宮を行っていたが、本殿2棟が国宝に指定されたため、現在は一部を修復するのみである。 さざれ石 社殿のうち2棟が国宝、31棟が国の重要文化財に指定され、17棟が重要文化財の附(つけたり)指定となっている[2][3]。
目次
1 概要
2 祭神
3 歴史
4 境内
5 摂末社
5.1 摂社
5.2 末社
6 主な祭事・行事
7 文化財
7.1 国宝
7.2 重要文化財
7.3 国の史跡
7.4 関連文化財
7.5 その他
8 舞台となった作品
9 境内のマンション建設
10 現地情報
11 脚注
12 関連項目
13 関連図書
14 外部リンク
概要
祭神
東殿:玉依姫命 (たまよりひめのみこと) - 賀茂別雷命(上賀茂神社の祭神)の母
西殿:賀茂建角身命 (かもたけつぬみのみこと) - 玉依姫命の父(賀茂別雷命の祖父)
歴史
境内
摂末社
摂社 河合神社 三井神社 西参道にある鳥居に掛かる紅葉 相生社
河合神社
式内社(名神大)「愛宕郡 鴨川合坐小社宅神社」。鴨長明ゆかりの社
河合神社境内社:六社、任部社、三井社
出雲井於神社 - 式内社「愛宕郡 出雲井於神社」
出雲井於神社境内社:岩本社、橋本社
三井神社
式内社(名神大)「愛宕郡 三井神社」
三井神社境内社:諏訪社、小杜社、白鬚社
賀茂波爾神社
賀茂波爾神社境内社:稲荷社
御蔭神社
日吉神社
貴布祢神社
末社
印璽社
言社(ことしゃ) - 本殿前の七つの社の総称、大国主命の七つの別名ごとの社で17世紀に造営。十二支の守り神とされる。
井上社
相生社 - 2本の木が途中から1本に繋がった「連理の榊」と呼ばれる神木がある。縁結びの神として有名。
愛宕社
稲荷社
祓社
印納社
沢田社
河崎社
賀茂斎院歴代斎王神霊社
主な祭事・行事
御粥祭 (1月15日)
流鏑馬神事 (5月3日)
御蔭祭 (5月12日)
葵祭 (5月15日)
御手洗祭 (7月の丑の日を中心に開催)
境内で行われる行事
蹴鞠はじめ(毎年1月4日)
奉納演武(毎年5月4日・下鴨神社主催、日本古武道振興会共催)
下鴨納涼古本まつり(8月中旬・京都古書研究会主催)
文化財
国宝
賀茂御祖神社 2棟(建造物)
東本殿
西本殿
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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