上郡駅(かみごおりえき)は、兵庫県赤穂郡上郡町大持にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・智頭急行の駅である[2]。 JR西日本の山陽本線と、智頭急行の智頭線が接続する駅であり、後者は当駅が起点である[2]。当駅を経由して鳥取方面へ向かう特急列車は智頭線に入るため乗務員交代が行われる。 山陽本線では兵庫県で最西端にあり、岡山県との県境にほど近い位置にある[2]。大阪方面とを結ぶ新快速・普通列車(西明石駅から快速)の運行は当駅までであり[2]、アーバンネットワークの路線図には当駅までしか描かれていない。近畿統括本部(兵庫支社)が管轄する最西の駅であり[注釈 1]、境界標は船坂トンネルの神戸側の出入口付近に設置されている。 JRの駅は直営駅であり[2]、相生駅の管理下に置かれているが、地区駅として駅長が配置されている。ICOCAはJRのみ使用可能[2]。智頭急行では2020年4月よりクレジットカードや交通系電子マネーの決済による乗車券購入を開始した。 終戦直後には当駅発の定期長距離列車が存在していた。宮脇俊三の『時刻表昭和史』によると昭和20年9月号には当駅始発・青森行きの普通「507列車」の設定がされており、当駅を6時59分に出発して終着の青森駅には翌日の17時06分の到着(所要時間は34時間7分)であった。この列車は1950年(昭和25年)の急行「日本海」の列車番号に引き継がれた。 なお、隣の三石駅との駅間距離12.8kmは、2024年3月16日にそれまで最長であった北陸本線敦賀駅 - 南今庄駅間(16.6km)がハピラインふくいに経営移管されたことに伴い、JR西日本管内の在来線で最長の駅間距離となっている。
概要
歴史
1893年(明治26年)9月18日:大鳥圭介が兵庫県知事に上郡村への新停車場設置を請願。
1895年(明治28年)4月4日[2]:山陽鉄道の有年駅 - 三石駅間に当駅が新設され、旅客・貨物の取り扱いを開始[1]。