上村汽船
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上村汽船株式会社種類株式会社
市場情報非上場
本社所在地 日本
734-0011
広島県広島市南区宇品海岸1-13-26
広島港宇品旅客ターミナルビル
業種海運業
法人番号2240001027116
外部リンク ⇒http://kamimurakisen.com/
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フェリー「第五きりくし」(切串港にて)

上村汽船(かみむらきせん)は、広島県広島市南区に本社を置く、海運会社[1]
概要

広島と江田島を連絡する航路を、戦前から長く個人事業として運営し、1981年に上村汽船株式会社として法人化した[2]

1964年からフェリーの運航を開始、競合の激しかった広島 - 江田島航路の中でも最短航路であり、1980年には他社に先駆けて両頭型フェリーを導入する[3]など存在感を示し、2023年現在は瀬戸内シーラインの能美島・三高航路を残して、他社のフェリーはすべて撤退している。
航路
運航中の航路

広島港 - 切串港西沖桟橋江田島市フェリー
航路延長6.1km、航海時間約30分、1日22往復(最終便1往復は休日運休)を運行する。国道487号の海上区間となっている。
過去の航路

個人事業時代の旅客船航路。廃止時期不明。

飛渡瀬 - 山田 - 宮ノ原 - 津久茂 - 三高 - 大須 - 宇品
[4]
距離25.5km[注 1]江田島湾内の各集落と広島港を結ぶ航路。

切串 - 宇品 - 本川[5]
距離7.0km戦後、江田島の農産物を中央市場へ出荷する便を図り運航[6]
船舶

2022年現在、運航中の船は全て両頭船である。
運航中の船舶

第五きりくし (2代)
1997年8月竣工、現在は予備船、松浦造船所建造(第523番船)373総トン、全長49.0m、幅10.5m、深さ3.85m、ディーゼル1基2軸、機関出力1,800PS、航海速力12.0ノット、旅客定員330名、乗用車32台

第八きりくし (2代)
2003年11月30日就航、松浦造船所建造(第551番船)375総トン、全長48.91m、幅10.5m、深さ3.85m、ディーゼル1基2軸、機関出力1,800PS、航海速力12.0ノット、旅客定員300名

第十きりくし (2代)
2016年12月24日就航、松浦造船所建造(第605番船)383総トン、全長43.15m、幅10.5m、深さ3.85m、航海速力13.090ノット
過去の船舶
旅客船

江田島丸
[5]
建造年不詳、木造35.00総トン、焼玉機関、機関出力115ps、最大速力7ノット、旅客定員60名

第一切串丸[5]
1951年6月進水19.69総トン、焼玉機関、機関出力75ps、最大速力6ノット、旅客定員75名

切串丸[7]
1929年12月進水、建造所不詳、木造25.64総トン、登録長16.24m、型幅3.38m、型深さ1.11m、焼玉機関、機関出力70ps、最大速力9ノット、旅客定員57名

第三長水丸 → 第十切串丸[8]
建造年不詳、木造44.95総トン、焼玉機関、機関出力115ps、航海速力9.5ノット、旅客定員110名

第十二切串丸[7]
1955年3月進水、小林造船所建造、木造52.25総トン、登録長21.48m、型幅4.22m、型深さ1.80m、焼玉機関、機関出力115ps、最大速力9.0ノット、旅客定員108名

きりくし[9]
1960年5月進水、小林造船所建造、鋼船75.18総トン、全長22.0m、型幅5.00m、型深さ1.90m、ディーゼル1基、機関出力160ps、航海速力10ノット、旅客定員124名

第十三切串丸[7]
1953年9月進水、奥村喜一建造、木造38.99総トン、登録長19.15m、型幅3.96m、型深さ1.57m、焼玉機関、機関出力80ps、最大速力10ノット、旅客定員97名

高吉丸[10]
1955年6月進水、個人船主所有(用船)、木造17.87総トン、焼玉機関、機関出力115ps、最大速力7ノット、旅客定員79名
フェリー

第二きりくし
[11]
1964年6月竣工、岸本造船建造、初のカーフェリー144.03総トン、全長31.91m、型幅7.00m、型深さ2.70m、ディーゼル1基、機関出力360ps[10]、航海速力11ノット、旅客定員370名

第三きりくし[12]
1968年7月竣工、小林造船建造180.86総トン、全長34.00m、幅8.3m、深さ3.0m、ディーゼル1基、機関出力800ps、航海速力12ノット、旅客定員528名、大型トラック4台、乗用車8台

第五きりくし (初代)[12]
1976年10月竣工、川本造船所建造、引退後、東洋海運に売船、「フェリー東洋」に改名[13]。194.62総トン、全長40.00m、幅8.6m、深さ2.90m、ディーゼル1基、機関出力1,100ps、航海速力12.0ノット、旅客定員568名、大型トラック5台、乗用車10台

第八きりくし (初代)[12]
1980年11月竣工、川本造船所建造。初の両頭型フェリー、以降全船が同タイプとなっている。382.23総トン、全長39.00m、幅10.20m、深さ3.60m、ディーゼル1基、機関出力1,400ps、航海速力10ノット、旅客定員300名、大型トラック10台、乗用車10台

第十きりくし (初代)[14]
1987年7月竣工、2003年12月引退、川本造船所建造368総トン、全長49.80m、幅10.0m、深さ3.60m、ディーゼル1基、機関出力1,400PS、航海速力10.5ノット、旅客定員297名、8tトラック10台、乗用車10台 

第十二きりくし[14]
1992年10月20日就航、2016年12月引退、川本造船所建造489総トン、全長49.90m、幅12.00m、深さ3.90m、ディーゼル1基、機関出力2,200PS、航海速力11.0ノット、旅客定員329名、大型トラック10台、乗用車15台
関連項目

瀬戸内シーライン

脚注[脚注の使い方]^ 航路距離は年度毎に異なる数値が示されている

出典^ “旅客船事業者の概要”. 国土交通省中国運輸局. 2011年8月6日閲覧。
^ 『旅客船 : 機関誌』(139),日本旅客船協会,1982-02. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/2811022 (参照 2023-03-27)
^ 『旅客船 : 機関誌』(163),日本旅客船協会,1988-02. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/2811046 (参照 2023-03-27)
^ 『旅客定期・不定期自動車航送貨物定期航路事業現況表』昭和44年8月1日現在,運輸省海運局定期船課,[1969]. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/2523859 (参照 2023-03-27)
^ a b c 『旅客定期航路事業現况表』,日本定期船協会,[1955]. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1694423 (参照 2023-03-27)
^ 大蔵省印刷局 [編]『官報』1951年07月26日,日本マイクロ写真,昭和26年. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/2963914 (参照 2023-03-27)
^ a b c 『日本旅客船船名録』昭和39年版,日本旅客船協会,1964. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/2504820 (参照 2023-03-27)
^ 『国内旅客船船名録』昭和34年度,日本旅客船協会事務局,1959. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/2490636 (参照 2023-03-27)
^ 『旅客船 : 機関誌』(42),日本旅客船協会,1960-12. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/2810925 (参照 2023-03-27)
^ a b 『旅客定期不定期・自動車航送貨物定期航路事業現況表』昭和41年8月1日現在,運輸省海運局定期船課,[1967]. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/2531329 (参照 2023-03-27)
^ 『日本船舶明細書』昭和42年度版,日本海運集会所,1967. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/2456529 (参照 2023-03-27)
^ a b c 日本船舶明細書 1985 (日本海運集会所 1984)


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