上小田中
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上小田中
町丁
武蔵中原駅北口
.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯35度35分12秒 東経139度38分08秒 / 北緯35.586647度 東経139.635558度 / 35.586647; 139.635558
日本
都道府県 神奈川
市町村 川崎市
行政区中原区

人口情報(2024年(令和6年)3月31日現在[1]
 人口27,745 人
 世帯数13,838 世帯

面積[2]
 1.435755109 km²
人口密度19324.33 人/km²
設置日1996年(平成8年)2月13日
郵便番号211-0053[3]
市外局番044(川崎MA[4]
ナンバープレート川崎
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上小田中(かみこだなか)は、神奈川県川崎市中原区町名。現行行政町名は上小田中1丁目から上小田中7丁目で、住居表示実施済区域[5]
地理

中原区の北西部に位置し、南武線二ヶ領用水に挟まれる形で平地が広がっている[6]。中央部にある富士通の工場裏門あたりを境界として、北側に大ヶ谷戸(おおがいと・おおがやと[7])、南側に神地(ごうじ)という呼び名があり、今も通称や施設名として残っている[6]。中央部には富士通の工場(登記上の本店所在地)や中原区という名前の由来となった中原街道、そして南武線と中原街道の交点には武蔵中原駅があり、周辺には住宅地が広がるほか、野菜畑なども残っている[6]

上小田中は北端で高津区北見方坂戸と、北東端では二ヶ領用水を挟んで宮内小杉御殿町と、南端で今井上町今井西町と、南西端で下小田中新城中町新城上新城と接している(特記のない町域は中原区)。
地価

住宅地の地価は、2024年令和6年)1月1日公示地価によれば、上小田中2-36-23の地点で40万2000円/m2[8]、上小田中6-36-13の地点で43万4000円/m2[9]となっている。
歴史
中世

「小田中」の名が史料に登場するのは1164年長寛2年)の「大江某注進状」であり、当地が藤原氏荘園であったこと、また年貢として八丈絹を納めていたことが読み取れる[6]。小田中が上下に分かれたのは戦国時代頃と見られ、1549年天文18年)に吉良頼康泉沢寺を「上小田中宝地」へ移した記録が残るが[10]、「小田原衆所領役帳」では「小田中」となっている[11]
江戸時代

江戸時代の当地は、大ヶ谷戸と神地の2つに分かれていて、神地は1636年寛永13年)以降、枝村として一村のような扱いを受けていた[12]。大ヶ谷戸はもともと「大茅野」と呼ばれていたが、吉良氏の家臣である原氏が、故地の関蝉丸神社を当地に勧請し、同社の鎮座する「大谷」から名付けられたという伝承がある[6]。当地は寛永10年時点では天領であったが、幕末には一部が旗本領や寺領となっていた[11]。また、村正保期の「武蔵田園簿」で823(別に泉沢寺領が20石)、幕末の「旧高旧領取調帳」では合計844石あまりと[12]、ほぼ一定で推移していた。
近現代

明治時代となり、町村制の施行とともに中原村が成立すると、当地はその中心地として、村役場や銀行ができるなど栄え、またの生産も盛んとなった[11]昭和に入ると南武鉄道(現・南武線)が開通し武蔵中原駅が設置されたこと、さらには富士通信機(現・富士通)や中島飛行機の工場が設置されたことで当地は大きく姿を変えていき、また軍需産業として空襲を受けることとなった[12]

戦後には中島航空機の跡地に日本鋼管(現・JFE)の社宅が建設される[11]などの動きもあったが、二ヶ領用水の改修に合わせて中小の工場が立地する[7]など、工業地としての性格も持ち続けている。
地名の由来

由来は不明であるが、水田地帯であることから「田中」の名が付き、それに接頭辞の「小」が加わったとも考えられている[10]。その後、上小田中・下小田中に分かれている。
沿革

1164年長寛2年) - 「大江某注進状」に「小田中」の名が見える。

1549年天文18年) - 吉良頼康が泉沢寺を烏山から当地に移す。

1611年(慶長16年) - 小泉次大夫による二ヶ領用水の工事が完成。当地も同用水で潤される。

1636年寛永13年) - 神地が枝村として一村の扱いを受ける。

1874年明治7年) - 大区小区制により、当地は第5大区第3小区に属する。

1889年(明治22年) - 町村制の施行により、中原村が成立。当地は中原村大字上小田中となり、中原村役場が設置される。

1897年(明治30年) - 毛織物工場が開業する(関東大震災で閉鎖)[11]

1898年(明治31年) - 当地に中原銀行が開業(8年後に破産)[11]

1925年大正14年) - 中原村と住吉村の大半が合併して、中原町を新設。当地は中原町大字上小田中となった。

1927年昭和2年) - 南武鉄道が開通し、武蔵中原駅が設置される。

1932年(昭和7年) - 中原町が川崎市に編入される。当地は川崎市上小田中となる。

1938年(昭和13年) - 富士通信機(現・富士通)の工場が開設される。

1945年(昭和20年) - 川崎大空襲による被害を受ける。

1960年(昭和35年) - 中原電車区が開設される。

1972年(昭和47年) - 川崎市が政令指定都市に移行、当地は川崎市中原区上小田中となる。

1979年(昭和54年) - 隣接する上新城新城中町住居表示が実施され、上小田中の一部が編入される[11]

1990年平成2年) - 南武線が高架化される。

1996年(平成8年)2月13日 - 当地で住居表示が実施され、上小田中一丁目?七丁目となる。

町域の新旧対照

上小田中が住居表示を施行する前のは、以下のようになっていた[13]。なお、特記のない字はその一部が現町丁に含まれている。また、上小田中字道下耕地の一部が今井上町に編入されている[13]

現町丁住居表示実施前の字・町丁
上小田中一丁目上小田中字上耕地、北見方字下倉耕地、宮内字西耕地
上小田中二丁目上小田中字上耕地・字新田耕地・字稲倉戸耕地、宮内字西耕地・字西下耕地・字南耕地
上小田中三丁目上小田中字上耕地・字稲倉戸耕地・字中耕地・字七揚耕地
上小田中四丁目上小田中字中耕地・字七揚耕地
上小田中五丁目上小田中字中耕地・字七揚耕地、下小田中一丁目(住居表示実施済み)
上小田中六丁目上小田中字中耕地・字七揚耕地・字家附耕地・字道下耕地、宮内字白田耕地
上小田中七丁目上小田中字家附耕地・字道下耕地

世帯数と人口

2024年(令和6年)3月31日現在(川崎市発表)の世帯数と人口は以下の通りである。なお、4丁目は全域が富士通の関連施設であり、住民登録している住民はいない[1]

丁目世帯数人口
上小田中1丁目2,856世帯5,723人
上小田中2丁目2,808世帯6,066人
上小田中3丁目2,775世帯5,699人
上小田中5丁目1,112世帯2,007人
上小田中6丁目3,147世帯5,887人
上小田中7丁目1,140世帯2,363人
計13,838世帯27,745人

人口の変遷

国勢調査による人口の推移。

人口推移年人口
1995年(平成7年)[14]21,008
2000年(平成12年)[15]20,760
2005年(平成17年)[16]23,517
2010年(平成22年)[17]25,843
2015年(平成27年)[18]27,007
2020年(令和2年)[19]28,436

世帯数の変遷

国勢調査による世帯数の推移。

世帯数推移年世帯数
1995年(平成7年)[14]9,177
2000年(平成12年)[15]9,229
2005年(平成17年)[16]10,654
2010年(平成22年)[17]11,850
2015年(平成27年)[18]12,397
2020年(令和2年)[19]13,438

学区

市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる(2022年3月時点)[20][21]

丁目番・番地等小学校中学校
上小田中1丁目全域川崎市立大谷戸小学校川崎市立西中原中学校


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