三陸鉄道36-100形気動車
宮古駅に停車中の36-100形(2023年)
基本情報
製造所富士重工業
新潟鐵工所
主要諸元
最高速度95km/h
車両定員114人(座席57人・立席57人)
自重31t
台車@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}新潟鐵工所NP-116D・NP-116T[要出典]
機関6L13ASエンジン・ DMF13HZ[要出典]
変速機TACN-22-1613A[要出典]
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三陸鉄道36-100形気動車(さんりくてつどうさんりく100がたきどうしゃ)は、三陸鉄道の普通列車用気動車である。
本稿では同形の36-200形気動車ならびにこれらの改造車である36-1100形気動車・36-1200形気動車・36-2100形気動車についても記述する。 1984年(昭和59年)の三陸鉄道(南リアス線・北リアス線)開業時に導入された車両であり、開業時に16両が富士重工業および新潟鐵工所で新製され、翌1985年に3両が増備された。形式名称の「36」は、「さんりく」をもじって付けられたものである。 後続の第三セクター鉄道各社が低コストなレールバスタイプの軽快気動車を多く導入したのに対し、36-100形グループは全長以外の規格・接客設備等が日本国有鉄道(国鉄)形気動車に近い規格で製造された(国鉄の中古車購入も含めて検討された。レールバスはポイント通過速度が低いなどから除外[1])。機器構成面では直前の1983年に国鉄が試作していたキハ37形の影響を強く受けており、それは製造当初、垂直シリンダ式の新潟鐵工所6L13ASディーゼルエンジン(国鉄DMF13Sと同系統)、国鉄気動車用DT22系と同型で1軸駆動のNP-116台車を装備するなどの構成に表れている。 三陸鉄道開業の1984年に36-101 - 36-110の10両が製造された。両運転台・汚物処理装置付きトイレ(FRPユニット構造)を装備し、ワンマン運転対応の設備も有している。座席はセミクロスシートで車端部がロングシートとなっているが、クロスシート部分は左右の座席をずらした配置となっている。また、クロスシートはシートピッチ1520mmのボックス席である。前面は、貫通路を強調したデザインとなっており、ホロを格納した時にホロが目立たない構造となっている。車体の色は、アイボリー地に赤色で「三陸」の「三」を3本線で表し、アクセントカラーを青として、白(誠実)・赤(情熱)・青(海)の配色がなされている。 南リアス線所属の105は、2011年(平成23年)3月11日の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の発生時に吉浜 - 唐丹間の鍬台トンネル内に緊急停車し、津波による被害を免れた。警報を受信して緊急停車しなければトンネル出口側で発生した落橋によって乗務員・乗客もろとも転落するところであった。その後、湿度が高いトンネル内での長期留置で車両の腐蝕が懸念されたため、線路修復が行われ同年6月24日に吉浜駅へ自力回送され、盛方の復旧まで留置されていた。この時、一切の車両・人的被害も出さなかったため、「奇跡の車両」と呼称される事もある。南リアス線の運行再開後は36-700形とともに運用されている。 36-201 - 36-209の9両が製造された。基本的には36-100形と同じ構造となっているが、車内に飲料水の自動販売機が設置されている[2]。また、このうち1985年に増備された3両には運転台付近にテレビデオが設置されている。 36-1200形の登場後[3]、2001年から2002年に36-100形の車内を改造した車両で、座席は全てフリーストップの2人掛けリクライニングシート(JR485系の譲渡品)となっている。
概要
車両データ
車体長 - 18.5m[要出典]
最大高 - 3.967m[要出典]
最大幅 - 2.928m[要出典]
定員 - 114人(座席57人・立席57人)※36-100形・36-200形の場合
自重 - 31t
機関 - DMF13HZ(300PS/2000rpm)、リニューアル車は330PS 製造当初は6L13AS形(250PS)[要出典]
台車 - 新潟鐵工所NP-116D・NP-116T(国鉄DT22形・TR51形同型品)[要出典]
変速機 - TACN-22-1613A[要出典]
36-100形36-105の車内(2016年10月)
36-200形
36-1100形36-1100形