三重大学
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三重大学
中庭
大学設置1949年
創立1874年
学校種別国立
設置者国立大学法人三重大学
本部所在地三重県津市栗真町屋町1577
.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯34度44分46.78秒 東経136度31分21.64秒 / 北緯34.7463278度 東経136.5226778度 / 34.7463278; 136.5226778座標: 北緯34度44分46.78秒 東経136度31分21.64秒 / 北緯34.7463278度 東経136.5226778度 / 34.7463278; 136.5226778
学生数8,455
キャンパス上浜キャンパス
学部人文学部
教育学部
医学部
工学部
生物資源学部
研究科人文社会科学研究科
教育学研究科
医学系研究科
工学研究科
生物資源学研究科
地域イノベーション学研究科
ウェブサイトwww.mie-u.ac.jp
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三重大学(みえだいがく、英語: Mie University)は、三重県津市栗真町屋町に本部を置く国立大学。1874年創立、1949年大学設置。大学の略称は特になく、三重大と呼ばれる。
概観
大学全体

近鉄江戸橋駅徒歩約15分の、伊勢湾に面する「上浜キャンパス」に全ての学部が所在する。敷地面積は約526,000m2である。このほか、三重県内に4カ所のサテライト拠点北勢伊賀伊勢志摩東紀州)を展開している[1]

四日市ぜんそくという大きな公害病を経験した三重県にある唯一の国立大学として、先の公害を学際的視点から論じた「四日市学」など特色ある講義を開講して環境問題に対する教育研究に取り組んでいる。また、環境先進大学を目指し、2007年11月19日、日本全国の総合大学に先駆けて全学部で同時に環境関係の国際標準規格ISO14001を取得した。

2006年には、『タイムズ・ハイアー・エデュケーション』においてTHE世界大学ランキング第250位に認定されている[2]
理念

三重大学は、「人類福祉の増進」「自然の中での人類の共生」「地域社会の発展」に貢献できる「人材の育成と研究の創成」を理念として掲げている。
教育および研究

共通教育を設置し、総合大学の特性を生かして専門課程では網羅できない領域の教育を全学年通じて幅広く行い、教養教育の充実を図っている。また、語学力向上のためのTOEICや外国語検定の導入とともに、セミナー形式の演習によって国際的なコミュニケーション能力の育成に力を入れている。

農林水産分野の研究は、大正時代中期に設立された三重高等農林学校と戦後に設立された三重水産専門学校からの流れを汲んでいる。1987年に農学部と水産学部が統合、日本初の生物資源学研究科が発足し、農林水産の自然科学、社会科学、理工学を含む総合学部となった。旧帝大等の大規模大学以外の地方国立大学の農学系学部は、他大学ないしは他研究科と連合大学院を形成することで博士課程を設置することが多いが、生物資源学研究科は単独で博士課程(博士後期課程)を設置している。また、教育・研究の充実と発展のため、独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構野菜茶業研究所と独立行政法人水産総合研究センター増養殖研究所の両研究所と連携大学院を設置している。

教育学部は、度会県師範学校(1874年設立)と師範有造学校(1875年設立)を起源としている。

工学部と人文学部は太平洋戦争後の新設学部である。工学研究科では風力発電研究が行われており、青山高原風車群などの設置に携わっている。また、大学の敷地内にも風車が設置され、大学のシンボルの一つである。

医学部は2005年4月に、工学部、生物資源学部は2006年4月に大学院重点化により大学院大学となった。なお、生物資源学研究科の大学院重点化は、旧帝国大学に続き全国の農学系研究科のなかで8番目である。

現在は三重県の一部である伊賀国伊賀流忍術忍者で知られるため、「忍者・忍術学」の学術的・学際的な研究や教育、社会活動に取り組んでいる。その内容は史料や忍者道具、現代のサブカルチャーへの影響の分析、伊賀地域の観光振興に対する協力など幅広い[3][4][5]

また、伊勢志摩サテライトには、海女研究センターが2018年に開設された[6]
沿革
年表

1949年昭和24年)5月31日 - 三重師範学校三重青年師範学校三重農林専門学校を母体として新制「三重大学」が発足。学芸学部と農学部を設置。

1966年(昭和41年)4月1日 - 学芸学部を教育学部に改称、大学院(修士課程)を設置。

1969年(昭和44年)4月1日 - 工学部を設置。3学部体制となる。

1972年(昭和47年)4月1日 - 三重県立大学からの移管により、 医学部と水産学部を設置。5学部体制となる。

1983年(昭和58年)4月1日 - 人文学部を設置。6学部体制となる。

1987年(昭和62年)4月1日 - 農学部と水産学部を統合して生物資源学部を設置。5学部体制となる。

1989年平成元年)4月1日 - 医療技術短期大学部を設置。

1990年(平成2年)4月1日 - 教育学部に教員養成を目的としない情報教育課程が設置される。

1996年(平成8年)4月1日 - 一般教育部が廃止され、全学の共通教育が発足。

1997年(平成9年)4月1日 - 教育学部に生涯学習課程が設置される。

1999年(平成21年)4月1日 - 教育学部に人間発達科学課程が設置される。

2000年(平成12年)3月31日 - 医療技術短期大学部を廃止。

2004年(平成16年)4月1日 - 国立大学法人法により「国立大学法人 三重大学」となる。

2005年(平成17年) - 大学院医学系研究科を部局化。

2006年(平成18年) - 大学院工学研究科、生物資源学研究科を部局化。

2007年(平成19年) - 国際的標準規格ISO14001を取得。

2008年(平成20年) - 人文学部社会科学科を名称変更。

2009年(平成21年) - 地域イノベーション学研究科を設置。

2012年(平成24年) - 環境・情報科学館が開館。

2014年(平成26年)4月1日 - 教育学部、情報教育課程と生涯教育課程の募集を停止。

2016年(平成28年)4月1日 - 教育学部、人間発達科学課程の募集を停止。教員養成に特化することとなる[7]2015年(平成27年)8月認可済み[8])。

2018年(平成30年)6月5日 - 三重県熊野市木本町に東紀州教育学舎を設置[9]

基礎データキャンパス(赤線で囲まれた部分)とその周辺(1975年度、国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成)
所在地

上浜キャンパス(三重県津市栗真町屋町1577)

象徴

三重大学のキャンパスは「三翠キャンパス」と呼ばれる。この「三翠」という名は、三重大学の前身の三重高等農林学校の校歌の中にある「空のみどり、樹のみどり、波のみどり」の三つのみどり(翠)に由来している。

三重大学内にはこれに因んで「翠」の字をつけられたものが多い。
シンボルマーク

三重大学のシンボルマークの斜線が組み合わさった形である。これは、MIEの頭文字M、UNIVERSITYの頭文字U、本やノートを開いたイメージ、海や波のイメージ(キャンパスが海に続くという特色を表す)を組み合わせた上、三重大学の旧標章の外形のイメージを尊重して三重大学教育学部教授(現名誉教授) 宮田修平が作製したものである。
教育および研究


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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