三角駅
駅舎 (2017年1月)
みすみ
Misumi
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三角駅(みすみえき)は、熊本県宇城市三角町三角浦にある、九州旅客鉄道(JR九州)三角線(あまくさみすみ線)の駅[1]。同線の終着駅である[1]。 宇土半島先端部にある三角港へ接続する路線として三角線が建設された際に、その終着駅として開設された。ただし、本来の三角港は宇土半島の北側にあったが、港周辺の土地が狭かったことから三角駅は宇土半島の南側に建設された。また、建設予定地は埋立地であったが、その手前に暫定的に1899年(明治32年)12月25日に開業し、1903年(明治36年)9月5日に本来の予定地であった現在地に移転している。駅前に近距離航路の港が開設され、駅に近い利便性からやがて本来の三角港との立場が逆転することになった。 三角島原フェリーが1964年(昭和39年)に就航すると、これと接続して長崎 - 熊本 - 別府を結ぶ観光ルートを形成するようになった。その前年から準急「火の山」(1966年から急行格上げ)が乗入れるようになり、豊肥本線方面へ直通列車が走るようになった。しかしモータリゼーションの影響や新婚旅行の海外への転移などで需要は減少し、1986年(昭和61年)11月のダイヤ改正で「火の山」の三角への乗り入れは終了した。さらに熊本新港の整備が進んで需要が減少したことから、三角島原フェリーは2006年(平成18年)8月に運航終了となり、島原方面への接続はなくなった。2009年(平成21年)4月1日から本渡港との間に天草宝島ラインが就航している。 単式ホーム1面1線と側線1本を有する地上駅で、毎日2本の列車が夜間滞泊する。側線の機回し線は使われていない。 JR九州サービスサポートが駅業務を受託する業務委託駅であり[4]、みどりの窓口が設置されている[1]。ICカード乗車券「SUGOCA」の利用は出来ない。 また、駅構内には駅のスタンプが設置されている。 1903年に作られた天井の高い木造駅舎が残っている[1]。 駅舎は観光特急列車「A列車で行こう」運行開始に伴いリニューアルされた[7]。駅舎内には観光案内所がある。コインロッカーは無い。1988年より駅舎の前に展望台が設置されていたが、リニューアルに伴い撤去された[1]。 ホーム横に設置されていた構内踏切は2011年10月1日より使用停止となり、柵が設けられ使用出来なくなっている。 観光特急列車「A列車で行こう」運転日に限り、「A列車で行こう」折返しの間、先に到着した普通列車はホーム西側の引上線で一旦待機し、「A列車で行こう」出発後に改めて入線する形を取っている[8]。 乗降人員推移 2016年からの1日平均乗車人員の推移は下記の通り[9]。 年度1日平均 当初、観光特急列車「A列車で行こう」運行日に限り駅舎内にて販売されていたが、現在は販売無し。 なお、構内営業(おさふね)は2003年8月限りで廃止となった。
歴史
年表
1899年(明治32年)12月25日:九州鉄道(初代)により初代駅が開設[1][3][3]。
1903年(明治36年)9月5日:天草島原方面近距離航路の港が整備開設されたために現地点に駅移動。
1907年(明治40年)7月1日:九州鉄道(初代)が国有化され、国有鉄道の駅となる[3]。
1966年(昭和41年)10月28日:昭和天皇、香淳皇后が県内を行幸啓。三角駅着発のお召し列車が運転[5]。
1982年(昭和57年)11月15日:貨物取扱廃止[6]。
1985年(昭和60年)3月14日:荷物扱い廃止[6]。
1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化によりJR九州が継承[3]。
駅構造
特急「A列車で行こう」運行開始に際した改装リニューアル以前の駅舎・展望台(2004年9月)
改札付近(2015年2月)
構内(2006年12月)
ホーム(2011年10月)
終着駅であり、駅奥に車止めがある。かつては貨物線が延びていた。
駅名標
利用状況
1日平均乗降人員の推移は以下の通り。
年度1日平均人数
2005911
2006934
2007891
2008865
2009846
乗車人員増加率
2016年404
2017年403-0.2%
2018年396-1.7%
2019年390-1.5%
2020年252-35.4%
駅弁
おこしき弁当(宇土マリーナおこしき館)
小西行長城下町弁当(せんば橋)
浜のときずし(小魚屋)
海辺のたこ飯(三角町物産館ラ・ガール)
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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