三菱倉庫株式会社
Mitsubishi Logistics Corporation
日本橋ダイヤビルディング
種類株式会社
市場情報東証プライム 9301
三菱倉庫株式会社(みつびしそうこ、英: Mitsubishi Logistics Corporation)は、東京都中央区日本橋に本社を置く、物流を主な事業とする企業。三菱グループに属しており、三菱金曜会と三菱広報委員会に加盟している[2][3]。日経平均株価の構成銘柄の一つ[4]。 三菱倉庫の前身である東京倉庫が1887年(明治20年)に創設されてから、1918年(大正7年)に今の「三菱倉庫」への社名変更を経て、2007年(平成19年)で創設120周年を迎えた。 三菱財閥の中では、日本郵船、三菱商事、三菱重工、三菱UFJ銀行に次いで創設された伝統と歴史のある企業である。 1930年(昭和5年)に竣工し本店があった江戸橋倉庫ビルは、船体を連想させる特徴的な外観を持ち、表現派風建築の代表的作品として東京都選定歴史的建造物の選定を受けている。本店は同ビルの建て替えのため中央区新川に一時移転したものの、2014年(平成26年)に竣工した日本橋ダイヤビルディングに再び戻った。日本橋ダイヤビルディングは旧江戸橋倉庫ビルの外壁を随所に保存した高層建築であり、東京都選定歴史的建造物に選定されている。
歴史
沿革
1887年4月 - 三菱為換店(1880年3月開業)の倉庫業務を継承し、東京・深川に有限責任東京倉庫会社として設立。
1892年3月 - 大阪支店開設。
1893年12月 - 東京倉庫株式会社に改組、商号変更。
1902年12月 - 神戸支店開設
1907年11月 - 神戸港に海運貨物の海陸一貫取扱施設を完成、海陸連絡業(のちの港湾運送事業)の体制を確立。
1918年3月 - 三菱倉庫株式会社に商号変更。東京支店開設。
1919年1月 - 門司支店開設。
1924年5月 - 横浜支店開設。
1931年1月 - 東京・江戸橋(現在の日本橋)で日本最初のトランクルームサービスを開始。
1943年8月 - 名古屋支店開設。
1949年5月 - 東京証券取引所に株式を上場。
1960年4月 - 福岡支店開設。
1962年11月 - 東京・深川にコンピュータ・倉庫・住宅の複合賃貸ビルを建設、コンピュータ用賃貸ビル事業を開始。この後、不動産事業に本格進出し、賃貸施設を建設するとともにマンション分譲事業を継続的に実施。
1963年4月 - 自動車運送事業に本格進出。
1970年1月 - 米国カリフォルニア州に倉庫会社設立。こののち、1972年3月ニュージャージー州に倉庫会社、1981年6月ニューヨーク州に運送取扱会社設立。両社は1998年10月に合併。
1973年9月 - 東京・新川にコンピュータ専用賃貸ビル「東京ダイヤビルディング」を建設。こののち、東京および大阪でコンピュータ専用賃貸ビルを順次増設。
1974年4月 - 福岡支店と門司支店を統合。
1984年4月 - シンガポールに運送取扱会社を設立。
1985年6月 - 香港に運送取扱会社を設立。
1986年10月 - 情報関連事業会社を設立。
1987年4月 - 創立100周年。
1989年9月 - タイに運送取扱会社を設立。
1992年 - 各店に高機能倉庫約25,000坪を一斉建設、倉庫改造元年と宣言。
1992年9月 - 神戸・ハーバーランドに商業施設・オフィスビル等の賃貸施設を建設。
1993年6月 - インドネシアに倉庫会社を設立。
1995年1月 - 阪神大震災被災。
1995年2月 - オランダに運送取扱会社を設立。こののち、2001年7月にドイツ、2007年4月にはイタリアに同社支店を開設。
1996年4月 - 中国に倉庫会社を設立。こののち、2004年2月に運送取扱会社を設立。以降順次拠点を整備拡大。
1996年6月 - 商号の英文表示を『Mitsubishi Logistics Corporation』に変更。
1998年10月 - マレーシアに運送取扱会社を設立。
1999年 - 冷蔵倉庫業に本格進出。同年6月に東京・大井、2002年12月神戸・六甲に冷蔵倉庫建設。
2006年8月 - 横浜・ポートサイド地区に横浜ベイクォーターを建設。こののち、2009年12月オフィスビル建設、2010年3月に同ビル内の商業施設賃貸を開始。
2010年9月 - 富士物流(株)の株式公開買付けを実施し、同社及び同社の子会社10社を連結子会社化。
2011年7月 - ベトナムに運送取扱会社を設立。
2014年9月 - 平成23年から建替工事をしていた本店オフィスビル「日本橋ダイヤビルディング」が竣工[5]。なお、建替中の平成23年9月から同26年9月までの間、本店を東京都中央区日本橋から同区新川へ一時移転していた。