三精テクノロジーズ株式会社
Sansei Technologies, Inc.種類株式会社
市場情報東証スタンダード 6357
三精テクノロジーズ株式会社(さんせいテクノロジーズ、英: Sansei Technologies, Inc.)は、舞台設備、遊戯機械、エレベーター等の設計・製造を行う日本の企業。 舞台機構・遊戯機械・昇降機の3事業をコアとしており、企画・設計・製作・施工・保守・改修までを一貫して手掛けることで、「笑顔と感動、そして安全で快適なくらし」を提供するとしている[1]。設立当初はエレベーターなどの輸送機械の製造が主力事業だったが、現在は舞台機構や遊戯機械に軸足が移っている[2]。 社名の三精とは、太陽・月・星の3つの天体を指し、広大無辺の宇宙のように大きく成長したいという願望を込めたものである[3]。 遊戯機械事業において世界トップレベルのシェアを誇り[4]、国内外問わず幅広い納入実績がある。また、売上高でも米国のS&S WorldwideとオランダのVekoma Rides
概要
遊戯機械の多くは国内のテーマパーク・遊園地向けに製造しており、1952年に日本で初めてとなる国産ジェットコースター「ウェーブコースター」を宝塚新温泉(後の宝塚ファミリーランド)に納入した[7]。また、ウォルト・ディズニー・イマジニアリングとユニバーサル・ディスティネーション&エクスペリエンスは最大の得意先であり、世界各地のディズニーパークやユニバーサル・スタジオ・テーマパークに同社の遊戯機械が納入されている。
舞台機構は創業翌年の1952年から製造を開始し、舞台機構の老舗メーカーとして、日本を代表する劇場や文化ホールの多くと取引がある。1958年に舞台機構をフェスティバルホールに納入し、舞台機構メーカーとしての基盤を築いた[注釈 1]。以降、関西の宝塚大劇場や国立文楽劇場、東京の帝国劇場や歌舞伎座など約2千の劇場やホールに舞台装置を納入している。2016年1月に開業したロームシアター京都には、ワイヤーロープを巻き取るドラムを横型から縦型に変えた省スペースの装置を初納入した[8]。
昇降機事業では、新国立劇場の高さ11mのエレベーターがギネス世界記録に認定されているなど[9]、特色のある製品を多く製造している。
1970年の大阪万博では、エレベーターやエスカレーター、動く歩道をはじめ、舞台機構やジェットコースター、急流すべりなどの各種遊戯機械を多数提供しているほか、モントリオール万博やつくば科学万博、21世紀都市博、横浜博、国際花と緑の博覧会、愛・地球博での実績も豊富である[10]。