三浦建太郎
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三浦 建太郎
生誕
1966年7月11日
日本千葉県
死没 (2021-05-06) 2021年5月6日(54歳没)
国籍 日本
活動期間1985年 - 2021年
ジャンル青年漫画
代表作『ベルセルク
受賞第34回:少年マガジン新人漫画賞(『再び』)
第6回:手塚治虫文化賞マンガ優秀賞(『ベルセルク』)
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三浦 建太郎(みうら けんたろう、1966年昭和41年〉7月11日 - 2021年令和3年〉5月6日)は、日本漫画家千葉県出身、日本大学藝術学部美術学科卒。代表作はダーク・ファンタジー作品『ベルセルク』。本名は非公表。
略歴

日芸入学後、第34回少年マガジン新人漫画賞入選作となった『再び』(『週刊少年マガジン』1985年8月21日号/第36号掲載)、及び『NOA』(『フレッシュマガジン』1985年第3号掲載)で商業誌デビューを果たした。

漫画家の森恒二技来静也は高校の同級生であり、森とは高校時代に合作で漫画を描いており、『週刊少年サンデー』の最終選考に残ったことがあるという[1][2]。技来は高校では漫画を描いてなかったため当時はあまり交流は無かったが、大学の学園祭をきっかけに親しくなり初期の三浦のアシスタントを務めた[3]

1984年、漫画家の森川ジョージのもとに臨時のアシスタントとして入るも、持参していた『ベルセルク』のアイディアスケッチを見た森川は既に自分以上の実力を備え三浦自身の作品を作るべきと判断し、1日で帰らされている[4][5][6]。森川の作品『一矢NOW』第1話で描かれている学校はこの時の三浦の手によるものである[7]

1988年、大学在学中にプロトタイプの短編『ベルセルク』を『コミコミ』11月号に投稿し(単行本14巻に収録)、翌年の卒業後に本格的に漫画家として活動を始めた。『月刊アニマルハウス』(『ヤングアニマル』の前身)で武論尊原作の『王狼』『王狼伝』『ジャパン』を、並行して『ベルセルク』を連載開始した。1992年以降は『ベルセルク』を『ヤングアニマル』で不定期に連載していたが、完結の見通しは立っておらず、自身でも「死ぬまでに頭の中の全てを出せるのか」と語っていた[8]。2021年に技来静也と対談した際には「これから畳もうかな」と、ストーリーが終盤に差し掛かっていることを示唆した発言をしていた[9]

2021年5月6日急性大動脈解離のため死去[10][11]。54歳没。訃報は同月20日に白泉社公式サイトで公表された[12]

未完となった『ベルセルク』は2022年6月24日発売のヤングアニマル13号から、三浦の親友で生前に最終回までの展開を聞かされていた森恒二が監修を行い、弟子が所属するスタジオ我画の手により連載が再開された[13][14]
人物

両親は共にデザイナーであり、高校時代から漫画を描き続けていた三浦に対して理解を示していた[2]。親は武蔵野美術大学出身で、父親はコマーシャルの絵コンテを描く仕事、母親は絵画教室をやっていたことから幼い頃より絵を描く環境が整っていた[15]

音楽家の平沢進の熱狂的なファンで、執筆中には必ず聴いていたとのこと。これがきっかけでアニメ及びゲーム版『ベルセルク』の音楽は平沢が担当している(劇場版は主題歌のみ担当)。平沢は三浦と親交の深いミュージシャンである[16]。平沢は三浦が亡くなった当日、自身の公式ホームページ「三浦建太郎先生の訃報に接して」と追悼文を届けた[17]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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