三木 章雄(みき あきお)は、宝塚歌劇団に所属する演出家。東京都出身。
略歴
大学は商学部出身[1]。
1971年4月、宝塚歌劇団入団[2]。
1980年2月、月組バウホール公演『ワンモア・ドリーム』で演出家デビュー[1]。
1980年8月、星組公演『ファンシー・ゲーム』で大劇場公演デビュー[2]。
1994年7月、ロンドン公演のショー『ミリオン・ドリームズ』の作・演出を担当[2]。
1995年8月、前年に死去した小原弘稔の後を受け、初演で演出助手だった三木が『ME AND MY GIRL』の潤色・演出を担当(以降の再演も三木が担当)[2]。
1998年1月、宝塚歌劇団初の香港公演『This is TAKARAZUKA!』の作・演出を担当[2]。
2007年、宝塚歌劇団OGのダンサー精鋭によって公演された『DANCIN'CRAZY』の作・演出を担当。
2008年11月、オフブロードウェイミュージカル『SHOWTUNE』の日本初演を手掛ける。宝塚歌劇団OGのみでキャスティングされた。
2013年、65歳定年で宝塚歌劇団理事を辞める[3]。
2014年、「宝塚歌劇の殿堂」の殿堂入りを果たす[4][5][6]。
演出家像・エピソード
大学のときにたまたま見た演出家募集のチラシを見て、東京以外の土地に行くのもいいかなと思い、軽い気持ちで受験をし、合格したのが入団のきっかけであった[7]。
入団後は鴨川清作の下でレビュー作品の基礎を学ぶ[7]。
レビュー作品の作・演出と、海外ミュージカル作品の潤色・演出が多い。大劇場公演の芝居演出担当は、酒井澄夫と共同演出を担当した『夜明けの序曲』(植田紳爾作・監修)のみ。
娯楽性を重視し、時代や生徒の持ち味に合わせて演出する。特別イベントやディナーショーの構成・演出も数多く手掛けている。近年では主に宝塚歌劇団OGへの外部演出も増えている。
トップスターの退団公演を担当することも多く、近年でも安寿ミラ、天海祐希、高嶺ふぶき、愛華みれ、瀬奈じゅん、水夏希、大空祐飛と安定した作品に仕上げている。
宝塚歌劇団での舞台作品
大劇場公演作品
『ファンシー・ゲーム』(1980年 星組 主演:瀬戸内美八)[注釈 1]*大劇場デビュー作
『ハート・ジャック』(1983年 - 1984年 月組 主演:大地真央)
『ルミエール』(1985年 星組 主演:峰さを理)
『アンド・ナウ!』(1985年 雪組 主演:平みち)[注釈 2]
『ヒーローズ』(1986年 花組 主演:高汐巴)[注釈 3]
『Too Hot!』(1988年 星組 主演:日向薫)
『ザ・ドリーマー』(1989年 月組 主演:剣幸)
『ブライト・ディライト・タイム』(1990年 雪組 主演:杜けあき)[注釈 4]
『スイート・タイフーン』(1991年 雪組 主演:杜けあき)
『ファンシー・タッチ』(1992年 花組 主演:安寿ミラ)[注釈 5]
『ミリオン・ドリームズ』(1993年 月組 主演:天海祐希)[注釈 6]
『メガ・ヴィジョン』(1995年 花組 主演:安寿ミラ)[注釈 7]
『ME AND MY GIRL』(1995年 月組 主演:天海祐希)[注釈 8]*潤色・演出
『パッション・ブルー』(1996年 星組 主演:麻路さき)
『ゴールデン・デイズ』(1997年 雪組 主演:高嶺ふぶき)
『ル・ボレロ・ルージュ』(1998年 - 1999年 月組 主演:真琴つばさ)