三宮
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この項目では、神戸市の通称地名について説明しています。

同市の行政上の町丁については「三宮町 (神戸市)」をご覧ください。

その他については「三宮 (曖昧さ回避)」をご覧ください。

.mw-parser-output .pathnavbox{clear:both;border:1px outset #eef;padding:0.3em 0.6em;margin:0 0 0.5em 0;background-color:#eef;font-size:90%}.mw-parser-output .pathnavbox ul{list-style:none none;margin-top:0;margin-bottom:0}.mw-parser-output .pathnavbox>ul{margin:0}.mw-parser-output .pathnavbox ul li{margin:0}日本 > 近畿地方 > 兵庫県 > 神戸市 > 中央区 > 三宮神戸市役所からフラワーロード(山側)を望む

三宮(さんのみや)は、兵庫県神戸市中央区にある、同市内最大の中心業務地区(CBD)、繁華街を形成する広域の通称。第二次世界大戦後の高度成長期以降に神戸市の都心となった地域。神戸市最大のターミナル駅である三ノ宮駅三宮駅(神戸三宮駅)[注釈 1]を中心に百貨店などの商業施設や飲食店、オフィスビルなどが立ち並んでおり、神戸市最大かつ国内でも有数の規模の都心地域である。

「三宮」という地名は、トアロードと花時計線の交差点北東にある三宮神社生田神社の三の宮)に由来する。行政上の町名としては、三宮町(1?3丁目)が三ノ宮駅・三宮駅の南西にある。
概要JR三ノ宮駅前の通り(県道21号起点)を北東方向から望む六甲山地・諏訪山から望む三宮周辺
奥は神戸港ポートアイランドから新港越しに望む三宮のビル群
奥は六甲山地

三宮から西側の元町、その先の神戸駅周辺にかけて商業施設・行政機関・オフィスなどが集積し、繁華街オフィス街の連続的広がりをなしており、神戸市および神戸都市圏都心地域として中心市街地中心業務地区、CBD)を形成している。

南の先に阪神港神戸区(神戸港)、北の先に六甲山地が控える。西に中華街南京町)が所在する元町、南西には旧神戸外国人居留地(通称:旧居留地)が隣接している。南の新港地区は、神戸大橋港島トンネルによって、ポートアイランドおよびその先の神戸空港に接続している。北西には生田神社があり、山手幹線を経て、北野町山本通景観形成地域(異人館通り)がある。北東方向には主に住宅地である生田町や、新幹線駅(新神戸駅)のある新神戸地区がある。南東方向には集合住宅が建ち並び、生田川(新生田川)を越えた先には再開発地域のHAT神戸が位置している。

地区の南北方向をフラワーロードという大通りが走る。東西方向には兵庫県道21号神戸明石線が伸び、すぐ北にJR西日本東海道本線JR神戸線)と阪急電鉄神戸本線高架線で並走している(フラワーロードは両線の高架橋をくぐるような形で敷かれている)。それぞれの交点周辺に位置する三ノ宮駅三宮駅(神戸三宮駅)は、JR・阪急・阪神電気鉄道本線神戸市営地下鉄ポートライナーが乗り入れるターミナル駅であり、神戸市内および兵庫県内で最も利用者数が多い。駅前には高速バス路線バスが発着するバス停留所も集積し(三宮駅バスのりば参照)、三宮は市内における交通の要衝となっている。

鉄道高架線の北側は、山手幹線を北限に飲食店・事務所・商店などの雑居ビルが建ち並び、界隈で最大の歓楽街である生田東門商店街(東門街)が形成されている。南側一帯の東西方向にはアーケード商店街三宮センター街があり、周辺のミント神戸神戸マルイ神戸阪急(旧・そごう神戸店)・センタープラザさんプラザといった駅直結の大型の商業ビルなどとともに、駅前地下街さんちか(フラワーロード地下)やペデストリアンデッキによって互いに接続されている。南側のフラワーロード沿い(加納町六丁目)に神戸市役所がある。南側の商業地域は元町も徒歩圏内である。

大正昭和前期は神戸駅西側の新開地が市内随一の繁華街であり、市役所も置かれるなど、神戸の都心であったが、高度経済成長期以降、複数の鉄道幹線が集中していた当地周辺が新興住宅地として発展したほか、市役所が新開地から移転するなどし、都心機能が三宮へ移り変わっていった[2]。ただし、旧生田川(フラワーロード)以東の旧葺合村域ですら明治後期には既に新生田川まで市街化しており、高度経済成長期以降の新興住宅地などという表現は事実と大きく異なっている。なお、新開地は葺合地区とほぼ同時期に市街化された後発の市街地である。

2022年現在、官民で取り組むプロジェクト「都心・三宮再整備」が進められており、30年後までに約150棟のビルの建て替えが行われ、都市が大きく変化していく見込みである[3]
歴史

古代から生田神社の社領となっており、八柱の裔神を祭る一宮から八宮までの生田裔神八社の一つである三宮神社が鎮座する土地である。三宮町は旧八部郡神戸村の一部で、同じく旧神戸村の南東端に造成された神戸外国人居留地の北に隣接した地域にあたる。1873年(明治6年)、神戸山手に新設した南北筋の道路を三ノ宮筋と名付け、1878年(明治11年)に三宮町という正式な地名となった(八部郡地誌)[4]。JR三ノ宮駅が開業したのは1874年(明治7年)、現在の元町駅の場所である[1]。この開設当初の三ノ宮停車場はまさに三宮神社の北側にあった。

天井川である生田川の河口西岸に造成された居留地では、しばしば生田川が溢水していた。居留地側は生田川の堤防改修を政府へ要請したが、政府側は堤防改修よりも流路付替のほうが有利であるとして、1871年(明治4年)に生田川が付け替えられた。現在の新神戸駅前から一直線に南流する区間が新河道である。旧河道のほうには1873年(明治6年)に幅員10(約18m)の南北道路が整備され、布引の滝へ至ることから「滝道」と呼ばれた。


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