三宅 乱丈(みやけ らんじょう、1966年4月24日[1]-)は、日本の漫画家。女性[1]。北海道札幌市出身[1]、在住。血液型はO型[1]。2009年に『イムリ』で第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞[2][3]。ペンネームはミケランジェロに由来する[4]。 短大中退後、バンタンデザイン研究所を経てデザイン会社等に勤めるも倒産し、その後漫画家を志す[5]。1998年にデビュー[注釈 1]。1999年から連載が開始されたギャグ漫画『ぶっせん』で注目を集め[1]、 2002年発表の『北極警備隊』[6][7]では近未来を舞台にした SFアクションギャグに挑戦。それに続き『週刊ビッグコミックスピリッツ』(小学館刊・2003年)で「ペット」[8]が始まると、重厚なストーリー漫画を展開した。2006年から2020年まで『コミックビーム』にて本格SFファンタジー作品「イムリ」が連載された。[9] 2010年、荒川弘と対談[10]。「浦沢直樹の漫勉」に出演する (Eテレ2016年6月22日放送)[3]。 また東日本大震災復興支援のチャリティーに関心を持ち[11]、「漫画家が岩手を応援するツアー」のボランティアとして岩手県を訪れるうち、その縁で『コミックいわて なななっ』に「みょうがの花とホタテ焼」を書き下ろす[12][13][14][15]。 『ぶっせん』は福原充則の脚本・演出で舞台化され2013年11月に赤坂ACTシアターで上演された[16]。 『ペット』は全5巻の完全版『ペット リマスター・エディション』(KADOKAWA刊)に改編後、2018年と2019年[17]に舞台化された。テレビアニメ「pet」の制作が決定[18]、配信はAmazonプライム・ビデオで先行し、テレビ放送はTOKYO MX、BS11、AT-Xほか2020年1月からの予定である[注釈 2]。
経歴
人物
北海道札幌市に自宅兼作業場を持つ。
ペットとしてミニブタを飼っている。
作風
緻密な設定を用意する。
下書きには時間をかけるが、ペン入れは速い。
舞台化・アニメ化
受賞歴
『禁煙』 - 第9回「COMIC アレ!」マンガ賞 佳作(マガジンハウス・新人漫画賞)
『財産、じんたん』 - 第10回「COMIC アレ!」マンガ賞 佳作
『ヘビースモーカーの息子』[19] - 第3回モーニングMANGA OPEN青木雄二賞
『イムリ』 - 第13回(2009年)文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞[2][3]
作品リスト
「ぶっせん」(モーニング、1999年-2001年)全6巻[20]
「肛門売ります」(モーニング新マグナム増刊19号掲載、2001年)
この漫画を書いたのは1998年だという。
「北極警備隊」(イブニング、2002年)[6][7]
「ウーさん」(モーニング32号掲載、2003年)
「ペット」 (『ビッグコミックスピリッツ』、2003年)全5巻[8]
『王様ランチ』(太田出版、2004年)[19]
「大漁!まちこ船」(『別冊モーニング』1号-2004/4/14増刊号-掲載、2004年)[21][7]
「ヒーローズ
「秘密の新選組」(『マンガ・エロティクスF』、2005年-)既刊4巻[23]
『ぶっせん』(太田出版〈F×comics〉、2007年-)全3巻(上・中・下)[24]
『ぶっせん』の新装版。二ノ宮知子と夏目房之介の解説、書き下ろし番外編付の豪華版。
『鏖 みなごろし』(小学館〈Ikki complex〉、2007年)[25]
阿部和重とのコラボ。
『ペット リマスター・エディション』(エンターブレイン〈Beam comix〉、2010年)全5巻[26]
『ペット』に大幅加筆・修正した完全版。
三宅乱丈作品集『ユーレイ窓』(太田出版〈F×comics〉、2009年)全1巻[27]
『イムリ』(エンターブレイン〈ビームコミックス〉、KADOKAWA (発売) 、2006年 - 2020年)全26巻[28][注釈 3]。
冲方丁 (原作)『光圀伝』[注釈 4]、サムライエース[30]、2012年 - 2019年、角川書店[31])
『愛蔵版 光圀伝』上・下、KADOKAWA、2019年12月7日[32]