三助(さんじょ)は、江戸時代中期に財政破綻していた米沢藩を建て直した大名上杉鷹山が掲げた国家方針・国家政策・精神。自助・共助・公助による「三助の思想」「三助の精神」とも知られる。まず自力で努力する「自助」、 次に家庭・近隣の地域社会と年金・公的保険・民間保険等の保険料積立で助け合う「共助(互助)」、最後に国・地方自治体などの行政が社会全体による租税でカバーする「公助(扶助)」こと。上杉の名言の「なせば為る、成さねば為らぬ何事も。」と共に知られる[1][2][3][4][5][6]。ケネディ大統領にも信奉され、日本では防災・感染症対策・社会保障制度の根幹となっている[7][8][9][4][10][6]。 藩主は国家(=藩)と民を私有するものではなく、「民の父母」と見なし、決して民を甘やかすだけでなく、 まず自ら助ける「自助」・ 次に近隣社会が互いに助け合う「互助(共助)」・ 最後に藩政府が手を貸す「扶助(公助)」という思想。上杉はこれにより領地返上寸前の米沢藩再生させたことで、江戸時代屈指の名君として知られている[2][3][11]。 1961年に43歳で第35代アメリカ大統領となったジョン・F・ケネディが初めての就任演説で語った「あなたの国があなたに何を出来るかを問うのではなく、あなたがあなたの国に何を出来るかを問って欲しい」は日本でも有名であるが、これは日本の上杉鷹山を尊敬していたケネディが上杉の三助の影響を受けたものである[1][4]。アメリカ大統領就任の時に日本の新聞記者が「日本で最も尊敬する政治家はだれですか」と質問すると、ケネディは「上杉鷹山です」と答えている[1][10]。
概要
脚注[脚注の使い方]^ a b c “ケネディが最も尊敬した日本人政治家「上杉鷹山」とは誰なのか? - ページ 4 / 4
^ a b “自助・共助・公助「三助の思想」を掲げた上杉鷹山とは?名言や政策を紹介 | 和樂web 日本文化の入り口マガジン