三つ編み(みつあみ)には、以下に示す3種類の語義がある。
組み紐の一種[1]。
髪型の一種[1]。
数学理論の一つ。
本項ではこれら3つの用語のそれぞれを節に分けて解説する。
三つ編み(組み紐)三つ編みの編み方ゴスフォースの十字架(部分)に見る三つ編み文様。(イギリス湖水地方のゴスフォース村(英語版)の教会に残る、アングロサクソンのハイクロス(英語版)[2]。)9世紀頃の作。
組み紐の一種としての三つ編みは、3本の紐状のものを右図のようなやりかたで編み、1本の太い束にしたもの。あるいは、その手法を指す。
トルコ編み(トルコあみ)とも言う。ブレイド(英語: braid)とも言うが、ブレイドは広義には3つ以外のものも含む。 三つ編みを編むには、3本の紐を横一列に並べ、片方の端を固定し、もう片方の端で、右と真ん中の2本、左と真ん中の2本を交代で交換する。その際、端から真ん中に移る紐を常に同じ側(常に手前、あるいは常に奥)になるように交換する。 3本の代わりに、4本以上の紐を編んで「四つ編み(よつあみ)」等を作ることもできる。しかし、2本では編むことができず、編める本数は3本が最小である。 きちんと締まった三つ編みの断面は、円形や正三角形等の3回(120度)回転対称図形ではなく、平らにつぶれている。これは、三つ編みを編む際の紐の初期位置が、正三角形の頂点上ではなく横一列であることからもわかる。断面の平らさは三つ編みではそれほどはっきりしないが、本数が多くなると顕著に平らになり、シート状になる。 組み紐としての三つ編み、三つ編み構造による生産物、および、文化としての三つ編み文様を見ていく。
概説
生産物としての三つ編み構造.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}が望まれています。
文化に根ざした三つ編み文様が望まれています。
組み紐と三つ編み構造のギャラリー
chain sinnet
ファクトリーオートメーション化された組み紐生産機械(1925年)
三つ編み構造をもつ革鞭 (stockwhip
竹籤(たけひご)を編むことによって作られる、三つ編み構造の笊(ざる)
工業製品における三つ編み処理の一例(同軸ケーブル)
三つ編み(髪型)「ロングヘア#編みこむ場合」も参照
髪型の一種としての三つ編みは、長髪を装飾的に編み込んで作る代表的な髪型の一つ。油彩画 『髪を編む少女』([3] 1887年、アルベルト・アンカー[en])
現代女性に広く一般的な髪型であるが、古代オリエント世界や地中海世界など古代世界においても女性に一般的なものであった。
また、北アメリカの平原部に居住していた、いわゆる狭義のインディアンの間では、男女を問わない髪型の一つである。20世紀前半まで満州民族の男性に伝統的な髪型であった辮髪も三つ編みである。
16世紀前後のヨーロッパで庶民に一般的であったポーリッシュ・プラット(英語版)) は、髪の手入れに頓着しない当時の風潮に適うばかりでなく、健康を祈念する護符(アミュレット)としての役割もあり、王侯貴族にまで普及するに到った。この髪型で最もよく知られている人物はデンマーク王クリスチャン4世(1577 - 1648年)で、彼は頭の左側から三つ編みのお下げ髪を垂らし、その先を赤いリボンで飾っていた(なお、当時はリボンの使用にも男女の区別は無かった。)。
ブレイド(英語:braid)、プラット(英語:plait)などと呼ぶ。また、とくにアフリカ系の(縮毛性の強い髪質の)人々の、細く畝を作るような編みこみを指して コーンロウ(英語:cornrow)と呼ぶ。
なお、三つ編みや四つ編みを含めて髪型は、基本的には人間がその身を飾るために行うものであるが、家畜等の動物を飾り付ける方法の一つとして彼らの体毛を髪の毛に見立てて、施される場合もある。馬はその一例であり、鬣(たてがみ)や尻尾の毛が編み込まれることがある。また、一部に飾り紐を交えながら編み込まれる場合も多い。 古今東西の様々な三つ編みとその類いを紹介する。
髪型のギャラリー
ギリシア神話に登場する女神コレーの石像(ギリシアのヒオス島出土、アテネのアクロポリス博物館所蔵))
ローマ皇帝ネロと母親・小アグリッピナの金貨(右側の肖像が母親)
油彩画 "Die Furlegerin mit geflochtenem Haar" (アルブレヒト・デューラー、1497年頃の作)
デンマーク王クリスチャン4世(1577-1648年)のポーリッシュ・プラット
スー族の酋長ゴール(1881年撮影)
油彩画 "La Natte ([4]1884年、オーギュスト・ルノアール)
油彩画『渇き』(1886年、ウィリアム・アドルフ・ブグロー)
アラブの遊牧民族ベドウィンの女性(1898-1914年頃)
アシニボイン族の男性(1909年撮影)
清代の中国系アメリカ人男性の辮髪(1910年撮影)