シチメンチョウ
シチメンチョウ
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
シチメンチョウ(七面鳥、吐綬鶏[1]、学名: Meleagris gallopavo)は、シチメンチョウ属に分類される鳥類である。
シチメンチョウ属の模式種である。なおシチメンチョウ属には他にヒョウモンシチメンチョウが属するが、まれにこれを別属としシチメンチョウをシチメンチョウ属唯一の種とすることがある。 キジ目の最大種で全長122 cm、体重は9 kgに及ぶ。メスはオスのおよそ半分の全長60 cm程度である。胴は構造色による光沢がある黒い羽毛で覆われていて、メスよりオスの方が光沢が強い。また、オスの胸部から平均230 mmの毛の房が出ているが、メスの10-20%にも短いが毛の房がある場合がある[2]。 頭部や頸部には羽毛がなく赤い皮膚が露出し、発達した肉垂がある。繁殖期になるとオスの皮膚は色が鮮やかになり、胸部が隆起する。和名の七面鳥の由来は頭部の首のところに裸出した皮膚が、興奮すると赤、青、紫などに変化するため、七つの顔(面)を持つ様に見えることに由来する。体温は40 °Cで、32 km/hで走る。 アメリカ合衆国、カナダ南部ならびにメキシコに分布し、開けた落葉樹と針葉樹の混合林に生息する。食性は植物食傾向の強い雑食で果実、種子、昆虫類、両生類、爬虫類等を食べる。 繁殖期 危険を感じると走って逃げるが、短距離であれば飛翔することもできる。オスのみが出す警戒声(アラームコール)は鳥類の中でも最も大きく歓声のような独特な声である。
形態
生態
人間との関係シチメンチョウの肉頭部周辺の名称 1. カランクル
食用とされることもあり、家禽としても飼育される。現在家禽として飼育されているのは尾羽の先端が白いメキシコの個体群に由来するものとされる。中央アメリカの先住民族によって家畜化され新大陸到達後、1519年にはスペイン王室に、1541年にはイギリスのヘンリー8世に献上された。七面鳥の英語名のターキー(turkey)は、日本でも食肉名として用いられる。味はニワトリより脂分が少なく、さっぱりとしている。トルコを意味する名前が北アメリカ原産の鳥につけられている理由は、トルコ経由で欧州に伝来したホロホロチョウとの混同によるもの。 アメリカ合衆国とカナダでは詰め物をした七面鳥の丸焼きが特に感謝祭(Thanksgiving Day)でのごちそうであり、感謝祭のことを口語的にTurkey Day(七面鳥の日)とも呼ぶ。クリスマスの料理としても供される。シチメンチョウのハム (turkey ham
アメリカ合衆国
「すべてのヤンキーの父」で知られるベンジャミン・フランクリンはアメリカ合衆国の国鳥として最後までハクトウワシに反対し、シチメンチョウを推していた。