この項目では、西日本旅客鉄道の七尾線について説明しています。のと鉄道の七尾線については「のと鉄道七尾線」をご覧ください。
七尾線
七尾線で運用される521系100番台
(2021年3月11日 能瀬駅 - 宇野気駅間)
基本情報
国 日本
所在地石川県
種類普通鉄道(在来線・地方交通線)
起点津幡駅
終点和倉温泉駅
駅数20駅
電報略号ナナセ[1]
開業1898年4月24日
全通1935年7月30日
所有者西日本旅客鉄道(第一種鉄道事業者)
運営者西日本旅客鉄道(第一種鉄道事業者)
のと鉄道(七尾 - 和倉温泉間、第二種鉄道事業者)
車両基地金沢車両区
使用車両使用車両の節を参照
路線諸元
路線距離59.5 km
軌間1,067 mm(狭軌)
線路数単線
電化方式直流1,500 V(津幡駅構内以外)
交流20,000 V・60 Hz(津幡駅構内)
いずれも架空電車線方式
閉塞方式自動閉塞式(特殊)
保安装置ATS-SW
最高速度100 km/h
路線図
青線はIRいしかわ鉄道線への直通区間
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七尾線(ななおせん)は、石川県河北郡津幡町の津幡駅から、石川県七尾市の和倉温泉駅に至る西日本旅客鉄道(JR西日本)の鉄道路線(地方交通線)である。 IRいしかわ鉄道線(旧:北陸本線)から分岐する路線で、能登半島南部を縦断する。 もともとは同半島北部の輪島駅までの路線であったが、1991年に和倉温泉駅以南が電化され、非電化のままとなった和倉温泉駅 - 輪島駅間はのと鉄道に移管された[2]。また、七尾駅 - 和倉温泉駅間 (5.1 km) は、のと鉄道を第二種鉄道事業者とし、特急列車はJR西日本が、普通列車はのと鉄道が運行している。なお、和倉温泉駅以北ののと鉄道七尾線はJR西日本が第三種鉄道事業者、のと鉄道が第二種鉄道事業者である。また、七尾駅 - 七尾港駅間の貨物支線も存在したが、民営化前に廃止されている。 津幡駅でIRいしかわ鉄道線と接続しているが、宝達駅付近で天井川をくぐるトンネルの離隔距離の問題などを考慮し、交流電化のIR線とは異なる直流電化とされ、IR線との接続地点付近に交直セクションが設けられた。よって全列車が交直流電車(定期列車)または気動車(臨時列車)で運転されている。 2015年3月14日の北陸新幹線長野駅 - 金沢駅間の開業により、並行在来線区間にあたる北陸本線金沢駅 - 直江津駅間はIRいしかわ鉄道等(IRいしかわ鉄道は、金沢駅 - 倶利伽羅駅間)に経営分離されたが、並行在来線にあたらない七尾線は経営分離の対象とはならず、新幹線開業後も引き続きJR西日本が運営する[3]。これに伴い、七尾線はJRの他の路線に接続しない完全な飛び地路線となった[注 1]。2024年3月16日の北陸新幹線金沢駅 - 敦賀駅間の開業以降は、北陸本線の金沢駅 - 大聖寺駅間もIRいしかわ鉄道[注 2]に移管されたため、七尾線は石川県唯一のJR在来線となったほか、七尾線の津幡駅付近がJR西日本の管轄する狭軌在来線唯一の交流電化区間となっている[注 3]。 IRいしかわ鉄道が管轄する津幡駅を除き、全区間を、JR西日本金沢支社の七尾鉄道部が管轄している。 2021年3月13日から車載型IC改札機の導入によって全線でICOCAなどのICカードが利用可能となった[4][5][注 4]。 停車場・施設・接続路線
概要
路線データ
管轄・路線距離(営業キロ):全長59.5 km
西日本旅客鉄道(第一種鉄道事業者):
津幡駅 - 和倉温泉駅間 59.5 km
のと鉄道(第二種鉄道事業者):
七尾駅 - 和倉温泉駅間 (5.1 km)
軌間:1,067 mm
駅数:20(起終点駅含む)
孤立路線であるため、起終点駅を含めたすべての駅が七尾線所属駅となっている。なお、起点の津幡駅は2015年3月13日までは北陸本線所属[6]であったが、翌日から同線がIRいしかわ鉄道へ移管されたため、JRの駅としては七尾線所属に変更された。
複線区間:なし(全線単線)
電化区間:全線(直流1500 V。津幡駅構内のみ交流60 Hz・20000 V)
閉塞方式:自動閉塞式(特殊)
運転指令所:金沢総合指令所(七尾鉄道部七尾CTC)
最高速度:100 km/h
IC乗車カード対応区間:
ICOCAエリア:全線(和倉温泉駅は特急を利用する場合のみ適用)
運行形態
凡例
0.0津幡駅
1.8中津幡駅
2.9本津幡駅
5.1能瀬駅
8.8宇野気駅
11.8横山駅