一等社員_三等重役兄弟篇
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『三等重役』(さんとうじゅうやく)は、源氏鶏太による日本小説であり、同作を原作とした1952年(昭和27年)製作・公開の日本の長篇劇映画、および『続三等重役』、『一等社員 三等重役兄弟篇』の3作のシリーズである。映画版は『新三等重役』に始まる第2シリーズを生んだ。
目次

1 略歴・概要

2 小説

2.1 あらすじ

2.2 登場人物


3 映画

3.1 三等重役

3.1.1 スタッフ・作品データ

3.1.2 キャスト


3.2 続三等重役

3.2.1 スタッフ・作品データ

3.2.2 キャスト


3.3 一等社員 三等重役兄弟篇

3.3.1 スタッフ・作品データ

3.3.2 キャスト



4 ビブリオグラフィ

5 関連事項

6 註

7 外部リンク

略歴・概要

小説『三等重役』は、源氏鶏太が1951年(昭和26年)から1952年(昭和27年)まで、週刊誌『サンデー毎日』(毎日新聞社)に連載した、毎週読みきりで長篇小説を成す形式の小説であった。

「三等重役」とは「サラリーマン重役」のことで、創業社長でもオーナー社長でもなく、一般社員と意識的にも能力的にもさほど変わりのない人物が取締役、あるいは社長になったことを指し[1]、源氏鶏太の本作によって広まった語である[1]。本作の場合は、前社長が戦争協力者とされて公職追放され、思いもよらなかった人物が社長になる話である。

単行本は、1951年のうちにまず1冊目が毎日新聞社から刊行され、翌1952年に『三等重役 続』、『三等重役 続々』が刊行された後に、同年『合本三等重役』が刊行されている。1957年(昭和32年)には新潮文庫に採用された。⇒ #ビブリオグラフィ

本作は映画化され、「三等重役」を演じた河村黎吉もさることながら、それに振り回される人事課長を演じた森繁久彌に人気が集まり、シリーズ化された。森繁を映画スターにした最初の作品であり、原作の源氏鶏太も、『新・三等重役』を同じ『サンデー毎日』誌に1958年(昭和33年)11月2日号から1960年(昭和35年)6月19日号の長きに渡り連載することとなった。それにともない、1959年(昭和34年)には森繁を主演に『新・三等重役』が映画化され、シリーズ化された。
小説
あらすじ

とある地方都市の一流企業の南海産業。前社長の奈良が追放された為、社長の座に就いた桑原は人事課長である浦島太郎と共に社内の事件や社員の結婚等の問題を解決していく。
登場人物
桑原
社長。恐妻家。戦争中は総務部長をしていた。
浦島太郎
人事課長。桑原からは老獪であると言われている。
若原
秘書課勤務。加島とは親友であり、学校も同じ。
久保青子
秘書課勤務。以前は経理課に所属。
桑原千里
桑原の妻。世話好き。
桑原名代子
桑原の娘。
立野鶴子
奈良の二号。「鶴の家」という料亭を経営。
奈良
前社長。復帰直前に
脳溢血で倒れる。「オールいかん」が口癖。
奈良由起子
奈良の娘。マグノリア美容院の経営者。
森山
社交団体南海クラブの会員。市会議員。
森山亮助
森山の息子。当初の仕事振りは毎日遅刻し、定時になるとすぐ帰る等やる気のなさが目立つ。その後古沢と出会って真面目になった。
古沢牧子
人事課社員。
加島次郎
名代子の交際相手。高砂機械工業に勤務。父は海山商事の専務取締役。
映画
三等重役

三等重役
Third Class Executives
監督春原政久

脚本山本嘉次郎
井手俊郎
原作源氏鶏太
製作総指揮藤本真澄
出演者河村黎吉
森繁久彌
音楽松井八郎
撮影玉井正夫
製作会社東宝
配給東宝
公開 1952年5月29日
上映時間98分
製作国 日本


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