一昨日
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一昨日(いっさくじつ、おととい、おとつい、: day before yesterday)とは、昨日の前の[1][2]、すなわち今日より2日前の日である。
表記

漢字で「一昨日」と書いて、「おととい」と読ませるのは熟字訓であるが、現代の中国語では「前天」、または「前日」というのが一般的で、「一昨日」という表記は、歴史的にみても、方言をみても、中国語に見当たらず、日本で作られた表記である。なお、一昨日の一日前は、「一昨昨日」と書いて、「さきおととい」と読むが、現代の中国語では「大前天」と書くことが多い。
方言

本来、「おととい」と呼ぶ地域は、関東地方東北地方太平洋側、九州地方中央部に多い。北海道地方近畿地方岐阜県周辺、中国地方四国地方宮崎県福岡県などでは「おとつい」と呼ぶ地域が多い。青森県から日本海側を経て、長野県北信地方にかけては「おとといな」など、後ろに「な」を付けて呼ぶ地域が広がっている[3]。このほか、八丈島では「うちちー」、奄美大島沖縄本島などでは、「うってぃー」、先島諸島では「ぶとぅとぅずぃ」などという。発音の違いはあっても、基本的に同じ語が日本各地で使われていることがわかる。
慣用句

「おととい来い」 - 「二度と来るな」という意味。すでに
過去となったおとといに出直すことはできないことから、相手を罵りつつ追い返す表現として使われる。「来い」の部分は「来やがれ」「おいで」など、他の「来る」の命令表現になることもある。

楽曲

「おととい愛して」-
立花理佐筒美京平作曲。

「おとといおいで」 - 生稲晃子後藤次利作曲。

「おとといおいでよ」 - 堀江しのぶ見岳章作曲。

なお、2020年2月19日現在、日本音楽著作権協会が管理する楽曲名に「一昨日」という表記を含むものはない[4]
脚注^広辞苑 第六版』 岩波書店 2008年
^大辞泉 増補・新装版』 小学館 1998年
^ 尚学図書編、『日本方言大辞典』pp426-427、小学館、1989年
^ [1] 日本音楽著作権協会作品データベース

関連項目

一昨々日 > 一昨日 > 昨日 > 今日 > 明日 > 明後日 > 明々後日 > 弥の明後日


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