ヴィクトル・ピサレンコ（ロシア語: Виктор Осипович Писаренко, ラテン文字転写: Viktor Osipovich Pisarenko、1897年 - 1931年9月19日）は、ソビエト連邦のパイロット、航空エンジニアである。

ソビエト内戦に参加し、1920年の初めにカチンの飛行学校の教官となった。1923年11月27日、低翼方持ち単葉機、ВОП-1の設計を行ない初飛行を行い、その後、パラソル翼のピサレンコ-Tを製作した。1925年から空軍のテストパイロットを務め、I-4 (STA-5) (1927年)、Heinkel HD-37 (I-7) (1928年)、R-5 (1929年)、R-7 (ANT-10) (1930年)の試験飛行に従事した。

記録飛行としては、1926年7月27日から8月9日の間にSterligov（Б. В. Стерлиговым）とともに、モスクワ - ハリコフ - ロストフオンドン - セバストポル - キエフ - モスクワのコースで3000kmの飛行をおこない、1929年7月21日にはYakov Alksnis（Яков Иванович　Алкснис）とともにポリカルポフ R-5でモスクワからセバストポルまでの1276km、5時間30分の無着陸飛行を行った。

1931年9月19日、ポリカルポフ R-5の悪天候下の飛行試験で霧の中でブリャンスク近郊の立ち木に衝突し、死亡した。

更新日時:2013年4月1日(月)12:26
取得日時:2019/07/26 21:00