「ヴァーチャル・インサニティ」
ジャミロクワイ の シングル
初出アルバム『トラベリング・ウィズアウト・ムービング?ジャミロクワイと旅に出よう?』
リリース1996年8月19日
ジャンルアシッド・ジャズ、ファンク、ジャズ・ポップ
時間5分40秒
レーベルソニーミュージック
作詞・作曲ジェイ・ケイ、トビー・スミス
プロデュースアル・ストーン
ドゥ・ユー・ノウ・ホエア・ユーアー・カミング・フロム
(1996年)ヴァーチャル・インサニティ
(1996年)コズミック・ガール
(1996年)
ミュージックビデオ
「Virtual Insanity」 - YouTube
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「ヴァーチャル・インサニティ」(Virtual Insanity)は、ジャミロクワイの楽曲。
概要
ジェイ・ケイが動く床の上(実際には部屋の壁を動かしている)で踊るミュージック・ビデオが有名[1]、監督はジョナサン・グレイザー。
1997年のMTV Video Music Awardsでは10部門でノミネートされ、最優秀ブレークスルービデオ賞、最優秀ビデオ賞、最優秀視覚効果賞、最優秀振付賞の4冠を達成している。
後述するように1995年冬にジャミロクワイが日本公演を行った際、日本の地下街を見てインスピレーションを受けて作詞した。
1997年、ジェイ・ケイが出演したソニー「MDウォークマン」のCMソングとして起用された。
2010年には、日清食品「カップヌードル」のCMにて、この曲の替え歌が起用された[2]。
2017年には、トヨタ自動車「カローラフィールダー」のCMソングに起用された[3]。
この曲が発売される約1ヶ月前にクローン羊のドリーがイギリスで誕生していたが、その誕生は秘密にされており翌年1997年初頭になって発表され、技術と倫理などの観点から世界中で話題になった。ドリー誕生と同じ頃に発表されて未来技術への疑問を歌ったこの曲は「予言的」と言われた[4]。
おしゃれにシフトするトビー・スミスのキーボードの和音や、素早く上下ジャンプする幅のあるスチュアート・ゼンダーのベースがこの曲をさらにかっこよくしている[要出典]。
80年代にビートたけしが鬼瓦権造で行った「冗談じゃないよ」に似た振付がミュージックビデオにあると日本では話題になった[要出典]。
リリースから25周年を記念し、ミュージックビデオの解像度を4Kとし、YouTubeで無料公開された。
歌詞の本義は新しい技術の開発を望まないという意味ではなく、開発された技術の使い方に疑問を呈していると語られた。具体例として、新技術が戦争で武器として使われている現状や、遺伝子操作された新種のナタネT45や、将来的なヒトの遺伝子操作などが挙げられた[5]。(背景:94年からイギリスでも遺伝子組み換え食品がスーパーで一般販売され始めておりメディアで議論されている時期だった。T45とは、除草剤に影響されず成長するよう遺伝子を組み替えられた新種のナタネの名前である。この技術によって安価に大量にナタネを栽培することができたため、除草剤を散布されながら育ったT45を原料としたナタネ油が安い価格で出回っておりテレビ討論の対象になっていた。イギリスでは後にT45を使った食品は法律で販売禁止になった。また、95年から米国で精子バンクが一般的に開始されており、遺伝子操作技術と共に報道されることもあり「将来はまるでショッピングでもするかのように女性は生まれてくる子供の肌や目や髪の色を選べるようになる」との報道もあった)ケイは、ヒトの遺伝子組替えが可能かははさておき、そのような技術の使用方法には疑問があると語った[5]。反戦に関してはジャミロクワイのセカンドシングル「Too Young To Die」参照。
2023年11月17日にBANDAI SPIRITSのS.H.Figuartsとして本楽曲のミュージックビデオ内のケイをモデルにしたフィギュアを日本で発売、ミュージックビデオが再現できるように、表情の違う顔2つ、左手3つ、右手4つ、1人掛けソファー2脚、3人掛けソファー1脚のペーパークラフトが付属[6]。