市旗市章
位置
ブルガリアにおけるヴァルナの位置
座標 : .mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯43度12分37秒 東経27度54分35秒 / 北緯43.21028度 東経27.90972度 / 43.21028; 27.90972
ヴァルナ(ブルガリア語: Ва?рна、ラテン文字表記:Varna、発音:/?varn?/)は、ブルガリア北東部ヴァルナ州に位置する都市で、ブルガリアの黒海沿岸では保養地であり最大の都市でブルガリア国内では首都ソフィアやプロヴディフに次いで3番目に大きな都市である。2011年2月の人口は市街で334,870人[2]、基礎自治体全体では343,704人。ヴァルナはヴァルナ州やヴァルナ基礎自治体の行政的な中心地で、バルカン半島ではイスタンブール、アテネ、ブカレスト、ソフィア、ベオグラード、テッサロニキ、ザグレブ、スコピエ、ティラナ、プロブディフに次いで11番目に大きな都市である。ヴァルナはブルガリアの「海の首都」あるいは「夏の首都」とよく言われ、メジャーな観光地でありビジネスや大学、海港、ブルガリア海軍の司令部、商船などの各拠点が置かれている。1949年から1956年までは、ヨシフ・スターリンの名をとってスターリン (Сталин, Stalin) という都市名であった。ヴァルナ州や統計的な地域であるドブリチ州やシュメン州、トゥルゴヴィシテ州を含むブルガリア北東計画地域(NUTS II)の中心都市である。ヴァルナ空港は2011年に1,181,830人の旅客を扱っており、ブルガリアではブルガス空港やソフィア空港に次いで3番目に旅客数が多い空港である。
2008年4月にヴァルナは黒海欧州地域 Black Sea Euro-Region(Black Sea Euroregionと同一でない新たな組織)の中心として欧州評議会で指定された。[3]
ヴァルナ・ネクロポリスでは世界最古の黄金の宝物が発見され、これらはコインと武器、宝石などで構成され紀元前4,600年頃に遡る。[4] ヴァルナの市域面積は154 km2 (59 sq mi)、基礎自治体の面積は238 km2 (92 sq mi)[5] を占め北側の高原(海抜356m)から下がって来た緑豊かな台地(モエシアプラットフォームのヴァルナ単斜
地理・交通
市街地には 20 km (12 mi) を超える砂浜と豊富な温泉の源泉(35-55℃)がある。海の影響による穏やかな気候により地中海同様の秋や日が良く照る温暖さであるが、地中海よりはそよ風や規則的な降水により涼しい夏となっている。ヴァルナの降水量はブルガリア平均の三分の二であるが、豊富な地下水により緑豊かな丘陵地は夏の間保たれている。ヴァルナは北や北東の風が湾の入江に沿った丘陵により遮られるが、1月や2月は、風雪により時々ひどく寒くなることがある。黒海の海水は1989年以降、後背地域での化学肥料の使用量減少により奇麗になっている。
ヴァルナから首都ソフィアは北東 470km 、近隣の大きな都市ドブリチの北側に45km、シュメンは西に80km、ブルガスは南西に125kmそれぞれ離れている。ヴァルナへは空路ではヴァルナ空港が海路ではヴァルナ港(英語版) にクルージングターミナルがある。鉄道ではヴァルナ駅(英語版)からブルガリア各地へ列車が運行されている。ヴァルナを通る幹線道路には欧州自動車道路のE70号線によりブカレスト、E87号線ではイスタンブールやコンスタンツァ、高速道路ではA-2ヘムス高速道路(英語版)により首都ソフィアへ、A-5黒海高速道路(英語版)によりブルガスに達する。多くの長距離バス路線もヴァルナからは運行されており、ブルガリアの主要都市や近隣国とを結んでおり市内には2つのバスターミナルがある。フェリーではウクライナのオデッサやロシア、ジョージアのポティ、バトゥミなどと結ばれている。
公共交通機関は広範囲をカバーし、料金も手頃で80を超えるローカルや急行バス、トロリーバス、決まったルートを走るミニバスの路線が設定されている。多くのタクシーも市内では営業している。2007年には多くのダブルデッカーバスが購入された。2008年夏の市長の公約では、市内全てのバスをエアコン付きとし、更にメタンガスを燃料とするとしている。 ヴァルナの気候は温暖湿潤気候(ケッペンの気候区分では Cfa)にかなりの海洋性気候と湿潤大陸性気候の影響がある。冬は冷たく時折寒くなるが内陸部よりは温暖である。夏は5月の半ばに始まり、10月初旬や中旬まで続く。夏の気温は通常夜間は20-25℃の範囲で昼間は27-35℃の範囲で6月から8月に気温が40℃を超えることは稀である。黒海沿岸は他のブルガリアの地域に比べ風の影響により過ごし易い。海水温は夏の間は通常22-27℃の範囲であるが、2010年に海水温が32℃に達する記録を付けた。冬は夜間の気温は0℃前後まで下がり、昼間は10℃程度である。時折、0℃以下の場合もある。降雪は12月から2月にかけ見られる場合があり3月は稀である。降雪は稀であり、降っても直に解ける。最高気温の記録は41.4℃で、最低気温は1929年2月10日に記録した。ヴァルナの1日の最高降水量は1951年8月21日に記録されたもので、強烈なスコールにより数時間で積算292mmの降雨があった。ヴァルナの北10kmに位置する近郊のサナトリウムでは342mmの降雨を記録している。最近では2011年10月17日-18日に169.2mmの降水量を記録している。 ヴァルナの気候
気候
月1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年
最高気温記録 °C (°F)22.8
(73)23.0
(73.4)29.5
(85.1)29.2
(84.6)34.3
(93.7)40.8
(105.4)41.4
(106.5)40.7
(105.3)37.2
(99)33.4
(92.1)26.8
(80.2)26.5
(79.7)41.4
(106.5)
平均最高気温 °C (°F)5.5
(41.9)6.5
(43.7)9.6
(49.3)14.8
(58.6)20.1
(68.2)24.8
(76.6)27.1
(80.8)27.3
(81.1)23.8
(74.8)18.4
(65.1)13.1
(55.6)8.1
(46.6)16.59
(61.86)
日平均気温 °C (°F)2.5
(36.5)2.8
(37)6.0
(42.8)10.4
(50.7)15.9
(60.6)20.3
(68.5)22.4
(72.3)22.4
(72.3)18.6
(65.5)13.7
(56.7)8.3
(46.9)4.1
(39.4)12.28
(54.1)
平均最低気温 °C (°F)?1.1
(30)0.0
(32)2.4
(36.3)7.1
(44.8)11.8
(53.2)15.7
(60.3)17.8
(64)17.6
(63.7)14.4
(57.9)9.8
(49.6)5.5
(41.9)1.6
(34.9)8.55
(47.38)
最低気温記録 °C (°F)?19
(?2)?24.2
(?11.6)?8.3
(17.1)?1.6
(29.1)3.5
(38.3)7.2
(45)10.9
(51.6)10.8
(51.4)4.4