ヴァネッサ・ベル
Vanessa Bell
ロジャー・フライによる肖像画
誕生日1879年5月28日
出生地イギリス,ロンドン
死没年1961年4月7日
死没地イギリス,サセックス
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ヴァネッサ・ベル(Vanessa Bell, 1879年5月28日 - 1961年4月7日)は、イギリスの画家、インテリア・デザイナー。ブルームズベリー・グループの一員で、作家ヴァージニア・ウルフの姉である。
レズリー・スティーヴン卿と妻ジュリアの長女として、ロンドンで生まれた。両親によって家庭で教育を受け、1901年にはロイヤル・アカデミーで絵画を学ぶ。1895年と1904年に両親が相次いで亡くなり、ヴァネッサは妹ヴァージニア、弟トビー(1880年-1906年)とエイドリアン(1883年-1948年)らとともにブルームズベリーへ移り住んだ。そこは芸術家や作家など知識人の集まる場所となり、ブルームズベリー・グループと呼ばれるようになった。
1907年、彼女はクライヴ・ベル(1881?1964)と結婚し、長男ジュリアン(1908?37)(スペイン内戦に従軍し29歳で死去)と、次男クウェンティン(1910?96)(86歳まで生き、下記を始め多くの関連著作を刊行)を生んでいる。
ヴァネッサとクライヴ夫妻は、オープンマリッジを選択し、ともに暮らしながらもそれぞれに恋人がいた。ヴァネッサは、美術評論家ロジャー・フライ(1866?1934)、画家ダンカン・グラント(1885?1978)らと関係を持った。グラントとの間には1918年にアンジェリカ(1918?2012)という娘を生んでおり、クライヴ・ベルは自身の娘として育てた。クライヴは作家で、芸術家メアリー・ハッチンソン(1889?1977)ら恋人がいた。
第一次世界大戦開戦前、ヴァネッサ、クライヴ、ダンカン・グラント、ダンカンの同性愛の恋人デイヴィッド・ガーネットらとサセックス州の田舎に移り住んだ。彼女はそこで風景画や肖像画を制作した。
作品
Studland Beach(1912年)
The Tub (1918年)
Interior with Two Women (1932年)
Portraits of Virginia Woolf (1912年)
Portrait of Aldous Huxley (1929-1930年)
Portrait of David Garnett (1916年)
日本語文献
フランセス・スポールディング 『ヴァネッサ・ベル』 宮田恭子訳、みすず書房、2000年
ヴァージニア・ウルフ 『ロジャー・フライ伝』 宮田恭子訳、みすず書房、1997年
クウェンティン・ベル 『回想のブルームズベリー すぐれた先輩たちの肖像』 北條文緒訳、みすず書房、1997年
クウェンティン・ベル 『ヴァージニア・ウルフ伝』全2巻、黒沢茂訳、みすず書房、1976-77年
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