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ヴァナラ(梵語:???? Vanara)は、インド神話に登場する猿(もしくは熊)のような姿の種族。「猿の毛皮や尾を持つ人間」を意味する。叙事詩『ラーマーヤナ』において勇敢で好奇心に満ちた性質で描かれる。
『ラーマーヤナ』によれば、ヴァナラ族は主に今の南インドに当たるキシュキンダーに生息していた。ラーマ王子がさらわれた妻シーターを探している途中で彼らと出会う。ヴァナラたちは協力してシーターの捜索に加わり、シーターをさらったラーヴァナとの戦いにも加勢した。
叙事詩で解説されているヴァナラ族の特徴は愉快で、子供っぽく、適度に腹立たしく欲しがりで、とても活発で冒険好き、無愛想に正直、忠実で勇敢にして親切である。人間の平均より少なくとも30cmは背が低く、体は薄い毛皮に覆われる。体毛は大抵茶色である。
ヴェーダの学問に精通している者も多く、変身の術で人間の姿をとることができる。
よく知られるヴァナラ族にラーマの忠実なる支援者であるハヌマーンがおり、彼以外にもスグリーヴァ、ヴァーリン、アンガダなどが知られる。これら主要なヴァナラはヴィシュヌ神の転生が決まったとき、転生したヴィシュヌ=ラーマ王子を補佐する目的で神々が生み出したとされる。その中でも特にハヌマーンの誕生が特筆されている。
主なヴァナラ
ハヌマーン - 風神ヴァーユの子。
スグリーヴァ - 太陽神スーリヤの子。猿王。
ヴァーリン - 雷霆神インドラの子。猿王。
ガンダマーダナ - 財宝の神クベーラの子。ガンダマダンとも。
ナラ - 工匠神ヴィシュヴァカルマンの子。ランカー島に橋をかけた。
ニーラ - 火神アグニの子。
マインダ、ドゥヴィヴィダ - 医術の神アシュヴィン双神の子。マインドラ、ディヴィクとも。
スシェーナ - 水神ヴァルナの子。
シャラバ - 雨神パルジャニャの子。
アンガダ - 猿王ヴァーリンの子。
ターラー - 猿王ヴァーリンの妃、アンガダの母。
ルーマー - 猿王スグリーヴァの妃。
ジャーンバヴァット - 熊の老王。
関連項目.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキメディア・コモンズには、ヴァナラに関連するカテゴリがあります。
ラーマーヤナの登場人物一覧
イクシュヴァーク王家
ラーマ
ラクシュマナ
シーター
バラタ
シャトルグナ