ヴァイア艦
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無限のリヴァイアス > ヴァイア艦

ヴァイア艦は、アニメ『無限のリヴァイアス』に登場する架空の兵器。ヴァイア計画によって建造された航宙可潜艦[1]である。
概要

「ゲドゥルトの海」の中に存在する、巨大な生物シリコン生命体ヴァイア(イカなど海生動物に似た姿のものが多い)を重力制御ユニットとして組み込んだ、全6隻からなる大型可潜艦。各艦はそれぞれ異なる形態・能力を有するヴァイアを用いているため、同型艦は存在しない。作中の他の宇宙船に比して、ヴァイアの持つ重力制御能力を利用できることにより、ゲドゥルト内への最大潜航深度、艦内は常に1Gを保つことができる居住性など、圧倒的高性能を有する。

各艦のヴァイアは通常は艦本体と合体しているが、有事には分離してパペットワイヤー(操り人形の糸)により有線コントロールされる機動兵器ヴァイタル・ガーダーとして運用される。

作中の他の宇宙船やメカにも共通することだが、コントロールはソリッドと呼ばれるプログラムを構築し、都度入力して行うことが特徴。

本来は戦闘艦ではなく、第二のゲドゥルト・フェノメーンが発生する前に、人類を太陽系外に脱出させるために建造された艦である。しかし、重力制御能力は強力な兵器に転用可能である。

操艦はスフィクスと呼ばれる生体ユニットと操縦者が意識をリンクすることで行われる。しかし、スフィクスとのリンクが長期に及ぶと、操縦者はバックヤードという精神破綻現象を生じることがある。
黒のリヴァイアス (RYVIUS)

以降リヴァイアスと表記。
艦の詳細

ヴァイア艦の一番艦。全長996メートル。兵装としてヴァイア=ヴァイタル・ガーダー「アインヴァルト」、250メートルにも及ぶ実弾兵器バルジキャノン2門を備える。キャノンは分離してアインヴァルトの手持ち武器としても使用できる。

設計上の特徴として、他のヴァイア艦が艦本体にヴァイタル・ガーダーを搭載しているのに対し、リヴァイアスは艦首下の膨らみにあるヴァイア格納・管制区画を艦本体から独立した全長170メートルの「リフト艦」(アインヴァルトとドッキングした全長は250メートル)として分離可能な構造になっている。これにより身軽な行動が可能だが、重力制御ユニットを分離した艦本体(ブラティカとも呼称される)の自衛力が大きく低下するリスクもある。またヴァイタル・ガーダーを遠隔操作しているリフト艦にもほとんど自衛力がない。

艦の操艦ソリッドが実体化したものであるスフィクスは人間女性型で名前はネーヤ。その顔はコンラッド・ヴィスケスの娘、アンジェ・ヴィスケスに酷似している。後述する RYVIUS Ara7 にもネーヤは乗っていることから、基本的に年は取らないらしいと推測される。

コンラッドの発言から、スフィクスとヴァイタル・ガーダーの同調はリヴァイアスが最強とされる。

なお漫画版『スクライド』にて、最後の敵が建造した宇宙船タイムマシンとして再度登場を果たす。
ヴァイタル・ガーダー:アインヴァルト

月面で発見された人型のヴァイアに装甲等を追加し、ヴァイタルガーダーとして兵器運用できるようにしたもの。全長200メートル。両脚が大きく、人型としてはいびつな形状をしている。

リフト艦からのパペットワイヤー有線コントロールにより作動する。状況に応じてリフト艦が大きな背嚢としてドッキングしたまま活動することもある。通常はリヴァイアスの艦首下に格納されており、有事の際は分離する。なお劇中で「アインヴァルト」と呼ぶのは、軌道保安庁の科学者、およびディカスティアのクルー、コンラッドだけであり、単に「ヴァイタル・ガーダー」と呼ばれるときは基本的にアインヴァルトのことを指す。

バルジキャノンを両腕に装着して運用することも可能。顔面部はセンサー・ライト・イオンワイパーで構成されている。頭頂部、肩部には航行燈、大きな脚部はクラスタースラスターが装備されている。そのため、1G環境下でも地上に立つことは不可能である。脚部はリヴァイアスに格納された状態でも露出しており、補助エンジンとして使用される。

リフト艦内の1名のパイロット、4名のオペレーター、20名のサブオペレーターによって運用される。リヴァイアスとの分離には相応の時間がかかり、また攻撃ひとつするにもソリッドと呼ばれるプログラムの組み立てが必要なため、一般的なSFロボットアニメにありがちな機動は行えない。

リフト艦内にはアインヴァルトを模したコントロールロボットがあり、ヴァイタルガーダーとリンクして行動する。

他のヴァイタル・ガーダーには単純な重力制御のほかにもそれぞれに固有の能力が備えられており、アインヴァルトも当然それを有しているはずだが、本編では明らかにされていない。『ルクスンのリヴァイアス航宙日誌』によれば戦闘向けの能力ではないと考えられるとのことである。

第11話でのパーティーにおいては、コントロールロボットによるジェスチャーゲームが描かれている。

ゲームボーイカラー用ゲームソフト『ハロボッツ』にも登場する。
艦の歴史

22??年 月面上にて人型のヴァイアが発見され、それを元に黒のリヴァイアスが建造される。

2213年 この年進宙か。一度だけ起動に成功したものの暴走。アンジェ・ヴィスケスなど、軌道保安庁を中心に多数の死者を出したため、穏健派の手により航宙士養成所リーベ・デルタに隠蔽される。

2225年4月 軌道保安庁によるリーベ・デルタ乗っ取り事件発生。リーベ・デルタはゲドゥルト内で圧壊の憂き目にあうが、操船課2期生・通称ツヴァイ[2]の活躍もあり、教習艦リベールによる脱出に成功。487名の学生とリベールに付着していた(大きさ的にはリベールが付着していた、の方が正しい)リヴァイアスがシンクロし、リヴァイアスは再び起動する。以後の戦闘・針路変更を時系列順に箇条書きする。

5月 - 6月

航宙巡視艇2隻と交戦。

航宙艦1隻より攻撃。応戦できず。

航宙巡視艇タンデルより攻撃。応戦できず。火星へ進路を取る。

火星艦隊・ウェルズリングと交戦。土星衛星ハイペリオンへ進路を取る。


7月 - 9月

(この間、劇中では描かれていないが通常型航宙艦艇と何度か交戦しているものと@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}思われる[独自研究?])

ハイペリオン近傍にて、青のインプルスと交戦。

ディオネ近傍にて深紅のディカスティアと交戦。


10月 - 11月

天王星圏衛星チタニアに進路を取る。

(深緑のヴァイスハイトと交戦・撃破)


12月

灰のゲシュペンストと交戦。相討ち状態となったのち、軌道保安庁に保護される。



2226年9月 改修工事を施されたのち、2225年当時のメンバーによって再び航宙試験開始。天王星圏チタニアに針路を取る。


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