ワールド記念ホール
Kobe World Memorial Hall
ワールド記念ホール(ワールドきねんホール、英語: Kobe World Memorial Hall)は、兵庫県神戸市中央区ポートアイランドにある多目的ホールである。正式名称は「神戸ポートアイランドホール」だが、イベントなどでは正式名称はほとんど使用されず「ワールド記念ホール」の名称が使われている。
神戸市が設置し[1]、指定管理者制度に基づき公益財団法人神戸市スポーツ協会、株式会社神戸國際会館、アシックススポーツファシリティーズ株式会社の共同企業体が管理・運営を行っている[2]。 ワールド記念ホールは1984年(昭和59年)に竣工。大阪城ホール(1983年竣工)に次ぐ日本で2棟目の国際級室内陸上競技会開催可能なアリーナを有する施設である。施工には世界初のパンタドーム構法が採用された。ワールド記念ホールという名称は株式会社ワールドからの寄附金20億円を基に神戸市が設置した経緯から付けられたものであり、現在多くの建物に付与されているいわゆる命名権によるものではない。 屋根の色は現在、レンガ色のように見えるが、これは錆びによるものである。本来の色は鉛のような黒色であったが、経年により、青錆びの緑色の時代を経て、現在の赤錆びのレンガ色へと変化している。 1985年(昭和60年)に開催されたユニバーシアード神戸大会の際には室内競技会場として使用され、2008年(平成20年)まで毎年12月に開催されていたイザワクリスマスオープンテニスの試合や、毎年7月に行われるDRAGON GATE(プロレス)の会場としても使用されている。日本フットサルリーグのデウソン神戸も以前使用していた。 また、全日本吹奏楽連盟と朝日新聞社が主催する全日本マーチングコンテストの第1回大会(当時の名称は全日本マーチングフェスティバル)が1988年に開催された。以後、第2回(1989年)、第3回(1990年)、第4回(1991年)、第5回(1992年)、第6回(1993年)、第10回(1997年)、第12回(1999年)、第14回(2001年)、第16回(2003年)の大会が開催され、マーチングの「聖地」となっていた。 ライブ会場としては、近藤真彦が利用して以降、国内外のアーティストに幅広く利用されている。特殊な用途としては、1000人のチェロ・コンサートの会場として、1998年・2001年・2005年と3回使用されており、文字通り1,000人を超えるチェリストが一度にホールで演奏を行った。 2006年・2009年?2012年には讀賣テレビ放送主催の音楽番組『ベストヒット歌謡祭』の公開生放送が行われていた。2008年(平成20年)からは「神戸コレクション」が開催されている。 地元神戸大学の入学式及び学位記授与式の会場としても毎年使用される。2003年までは神戸市の成人式も開催されていた(2004年より御崎公園球技場に変更)。 なお、2020年(令和2年)には、上半期(1月4日 - 6月30日)に大規模な改修工事を実施。例年この時期に開かれていたイベントについては、休演か近隣会場での代替開催で対応している[3]。 2023年(令和5年)より、神戸ストークスがGLION ARENA KOBE完成予定の2025年4月までの間、ホームアリーナとして使用する予定[4]。2024年4月21日の対熊本戦で、B2レギュラーシーズンの最多入場者数記録と球団最多入場者数記録を同時に更新する6,454人を動員した。
概要
施設概要
設計 昭和設計、川口衞(構造設計)
施工 竹中工務店
竣工 1984年
構造 S造+RC造
規模 地下1階+地上3階
敷地面積 10,286m2
建築面積 7,739m2
延床面積 13,325m2
最高天井高 約30m
アリーナ規模 82.5m×42.5m
アリーナ面積 3,100m2
床面はかつて体育館仕様のフローリングだったが、2014年に塩ビシートに変更されている。
最大収容人員 8,000人
電動可動席が存在したが、2014年の床面変更に伴って基本的に使用できなくなった。
主な用途
音楽コンサート全般
室内スポーツ競技
テレビ番組の公開生放送「ポップジャム」(NHK、2005年2月5日)「ベストヒット歌謡祭」(読売テレビ)
国際会議
パーティー全般
入社式
大学などの入学式
イベント開催実績
ライブ・音楽イベント
近藤真彦(1985年)
佐野元春(1985年)
Run-D.M.C.(1986年)
THE ALFEE(1986年、1988年、2000年)
BOOWY(1987年)
松任谷由実(1988年、1990年、1992年、1993年、1994年、1996年、1997年、2018年)
長渕剛(1988年、1992年、1993年、1994年、2009年、2010年)
HOUND DOG(1989年)
STARDUST REVUE(1990年、1992年、1993年、2000年)
LIVE COMMUNICATION'90(1990年)
久保田利伸(1991年、1996年、2000年)
矢沢永吉(1993年)
B'z(1996年、2001年、2005年、2008年、2011年、2019年)
Mr.Children(1996年、2000年、2009年)