ワールド・ベースボール・クラシック
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ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)前回大会:
2023 ワールド・ベースボール・クラシック

競技野球
開始年2006年
主催ワールド・ベースボール・クラシック・インク(WBCI)
MLBMLB選手会
チーム数20カ国・地域(本選)チーム
前回優勝 日本(3回目)
最多優勝 日本(3回)
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公式ウェブサイト
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ワールド・ベースボール・クラシック(: World Baseball Classic、略称:WBC)は、メジャーリーグベースボール(MLB)機構とMLB選手会により立ち上げられたワールド・ベースボール・クラシック・インク(WBCI)が主催する、野球の国・地域別対抗戦である。世界野球ソフトボール連盟(WBSC)公認の世界一決定戦[1]
概要
開催経緯

1990年代後半頃からメジャーリーグベースボール(MLB)では、東アジア中米カリブ海諸国の選手を中心にMLBの国際化が進み、彼らの様なアメリカ合衆国以外の国籍を持つMLB選手による活躍が著しくなった。また、2000年代初頭から日本メキシコ等のアメリカ合衆国外でMLB開幕戦を開催するなどして、本格的なMLBの世界進出(グローバル化戦略)によるMLB拡大と野球マーケットの拡大、それに伴う収益の拡大を目指していたMLB機構のバド・セリグコミッショナーは「野球の世界一決定戦」の開催を提唱。関係各所で国際野球連盟(IBAF)主催の大会に出場していないメジャーリーグ選手を中心とした各国のプロアマ野球リーグ選手による国別世界一を決める国際大会の開催へ向けて協議がなされてきた。

2005年5月にMLB機構が翌年3月に野球の世界大会を開催する事を発表[2]7月12日MLBオールスターゲーム開催地のデトロイトで、参加が確定していなかった日本キューバを除く14カ国の代表が出席して、開催発表記者会見が行われ、大会の正式名称が“World Baseball Classic”と発表された[3]。記者会見にはセリグ・コミッショナーの他、各国の選手代表としてドントレル・ウィリスアメリカ合衆国)、カルロス・ベルトランプエルトリコ)、カルロス・リーパナマ)、アンドリュー・ジョーンズオランダ)、崔熙?韓国)、ミゲル・テハダドミニカ共和国)、ジェイソン・ベイカナダ)、ジャスティン・ヒューバーオーストラリア)が出席した[4]。WBC開催を記念して、同年のオールスターゲームでは前日に行われる恒例のホームランダービーが異例の国別対抗形式となった。

当初、日本(NPB)はMLB側の一方的な開催通告やMLB中心の利益配分に反発し、参加を保留[5]日本プロ野球選手会も開催時期の問題から参加に反対し[6]、2005年7月22日の選手会総会で不参加を決議した。しかし、MLB機構は参加を保留するNPBに対し、改めて参加を要求し、もし日本の不参加によりWBCが失敗に終わった場合、日本に経済的補償を要求することを通達。更に、WBCへの不参加は「日本の国際的な孤立を招くだろう」と警告した[7]。これを受けて、日本プロ野球選手会は不参加の方針を撤回。最終的に同年9月16日に選手会の古田敦也会長がNPB機構に参加の意向を伝え、日本の参加が決まった。

その結果、2006年3月にMLB機構が選抜した16か国・地域が参加する第1回大会が開催された。なお、MLB機構はこの大会を夏季オリンピック野球競技に代わる国際大会として育てたい意向である[3]
年表

2005年5月 - ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)第1回大会を2006年3月に開催することをMLB機構が発表。

2006年3月 - 16カ国招待による第1回大会を開催。

2009年3月 - 第2回大会を開催。これ以降は4年ごとの開催が基本となった。

2011年6月 - 第3回大会から参加国・地域の数を28カ国に増やし、新たに予選を導入することが発表された[8][9]

2011年12月 - 国際野球連盟(IBAF)のリカルド・フラッカーリ会長がWBC主催者と話しあった結果、第3回大会から予選を行う条件で、IBAFがWBCを世界一決定戦として公認することになったと発表された[10]

2012年9月・11月 - 初の予選大会を開催。

2013年3月 - 第3回大会を開催。

2015年11月 - IBAFに代わる新たな野球・ソフトボールの国際組織である世界野球ソフトボール連盟(WBSC)主催の新しい国際大会「WBSCプレミア12」を開催。WBSCプレミア12は4年に1度、WBCの中間年(=夏季オリンピックパラリンピック前年)に開催される。

2016年2月・3月・11月 - 第4回大会予選を開催。

2017年3月 - 第4回大会を開催。

2020年1月 - 第5回大会より本選出場枠が20カ国に拡大されることが発表された。全体の招待国数に変更は無いため、予選枠は12カ国に縮小された[11]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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