ワールド・チャンピオンシップ_(ダーツ)
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ワールド・チャンピオンシップ (World Championship) は、一般的にダーツで最重要とされるトーナメントである。他のトーナメントと比べて、開催規模も大きく、賞金も高い。

1978年から1993年までは、ワールド・ダーツ・フェデレイション (WDF) のメンバーであるブリティッシュ・ダーツ・オーガナイゼイション (BDO) が開催するイヴェントしかなかったため、毎年1回であった。

しかし、他のスポーツでも見られるように、ダーツでも1993年に団体の分裂が起こり、現在のプロフェッショナル・ダーツ・コーポレイション (PDC) が誕生し、1994年から、PDCとBDOの両団体が、毎年それぞれのワールド・チャンピオンシップを、行うようになった。

本記事では、ダーツにおけるワールド・チャンピオンシップ全体の歴史と、複数あるワールド・チャンピオンシップの比較による解説を行う。
歴史

年BDOPDC
1978

BDO ワールド・プロフェッショナル・ダーツ・・チャンピオンシップが、初開催される。

1990

ワールド・チャンピオンシップ史上初のナイン・ダート・フィニッシュ
を、ポール・リムが、達成する。

1994

現役で活躍する歴代チャンピオンが、誰も参戦しない大会となる。


WDC ワールド・ダーツ・チャンピオンシップが、初開催される。

1997

チャンピオンの賞金が、初めてBDOより高額となる。

1998

再びチャンピオンの賞金が、PDCより高額となる。


団体名の変更に伴い、名称をPDC ワールド・ダーツ・チャンピオンシップに、変更する。

2000

ワールド・チャンピオンシップ史上初の100以上となるトーナメント・スタッツを、フィル・テイラーが、記録する。

2001

女子部門が、新設され、名称もBDO ワールド・プロフェッショナル・ダーツ・チャンピオンシップスに、変更される。


ゲイル・キングが、ワールド・チャンピオンシップの本戦に出場した史上初の女子プレイヤーとなる[1]

2002

総額、チャンピオン、準優勝の全賞金が、BDOより高額となる。

2006達成されなければ、積み立てられず消失するナイン・ダート・フィニッシュの賞金£52,000が、賞金総額に加えられるようになる。

チャンピオンの賞金が、初めて£100,000に達する。

2009

PDC ワールド・チャンピオンシップ史上初のナイン・ダート・フィニッシュを、レイモンド・ファン・バルネフェルトが、達成する。

アナスタシア・ドブロミスロワが、ワールド・チャンピオンシップの本戦に出場した2人目の女子プレイヤーとなる。

2010

メンズ・チャンピオンの賞金が、初めて£100,000に達する。


賞金について、総額が、£1,000,000に、チャンピオンが、£200,000に、準優勝が、£100,000に、それぞれ初めて達する。

PDC ワールド・チャンピオンシップ史上2度目のナイン・ダート・フィニッシュをレイモンド・ファン・バルネフェルトが、達成する。

PDC ウィメンズ・ワールド・チャンピオンシップ (PDC ワールド・ダーツ・チャンピオンシップとは、別大会で、開催時期も異なる) が、初開催される。

PDC アンダー21・ワールド・チャンピオンシップ (決勝は、翌年のPDC ワールド・ダーツ・チャンピオンシップの決勝の前) が、初開催される。

2011

ウィメンズ・チャンピオンの賞金のみ、2010 PDC ウィメンズ・ワールド・チャンピオンシップの賞金と同じとなる (準優勝以下の賞金は前年度と同額)。


PDC アンダー21・ワールド・チャンピオンシップの決勝が、PDC ワールド・ダーツ・チャンピオンシップの前に行われるようになる。

PDC ワールド・チャンピオンシップ史上3度目、かつワールド・チャンピオンシップ史上初の決勝戦でのナイン・ダート・フィニッシュをエイドリアン・ルイスが、達成する。

BDO ワールド・チャンピオンになった経験のない初のチャンピオン (エイドリアン・ルイス) が、誕生する。


ダーツのワールド・チャンピオンとは

人類全てが参加するワールド・チャンピオンシップで決定したワールド・チャンピオンよりも、その名にふさわしいものはいない。特に、ダーツでは、投げたダーツをボードに刺す以上の力を必要としないため、老若男女でプレイヤーを分けることなく、チャンピオンを決めることも可能となる。それゆえ、全人類の中で頂点に立つワールド・チャンピオンを文字通りの意味で決定することもできる。

それでも、男女で見ると、特に筋力や体力を必要としない他のスポーツ同様、男子に強いプレイヤーが多いという現状は、ダーツにもあるものの、ワールド・チャンピオンシップに限らず、様々なダーツのトーナメントにおいて性別による出場資格があるときは、女子限定の場合が多い。"Men's"などと明白な表示があったとしても、女子プレイヤーの参戦が認められることすらある。それゆえ、実力に自信のある女子プレイヤーは、女子部門でなく無差別部門に参加し、真のチャンピオンを目指せる。特に、小さなトーナメントや、大きなトーナメントでも初期のラウンドでは、女子プレイヤーが男子プレイヤーに勝利する場面も珍しくない。

次に、年齢について見てみると、多くのスポーツでは、体力と筋力のある若いプレイヤーが圧倒的に有利だが、ダーツにおいては、該当しない。逆に、メンタル要素が非常に大きいスポーツであるダーツでは、年を重ねることによって、技術のみならず精神的に成熟し、有利に働くことも多い。また、ダーツがボードに届くまでは、プレイを続けられるため、60歳を超えても主要トーナメントで活躍しているプレイヤーもいる。

しかし、他のスポーツより多くの人が集まってワールド・チャンピオンを決定できるダーツだが、現在、リードする2つの団体であるBDOPDCのそれぞれが、別のワールド・チャンピオンシップを開催しており、同じ年に複数のワールド・チャンピオンが、誕生している。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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