ワールド・ウォー・ハルク
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"World War Hulk"
出版社
マーベル・コミック
出版日2007年7月 ? 2008年1月
ジャンルスーパーヒーロー
クロスオーバー作品


タイトル
Avengers: The Initiative #4?5
Ghost Rider vol. 6, #12?13
Heroes for Hire vol. 2, #11?15
Incredible Hulk vol. 2, #106?111
The Invincible Iron Man vol. 1, #19?20
The Irredeemable Ant-Man #10
Punisher War Journal vol. 2, #12
World War Hulk #1?5
World War Hulk Prologue: World Breaker #1
World War Hulk: Front Line #1?6
World War Hulk: Gamma Corps #1?4
World War Hulk: X-Men #1?3

主要キャラハルク
イルミナティ
アベンジャーズ
ウォーバウンド(英語版)
セントリー(英語版)
製作者
ライターグレッグ・パク(英語版)
ペンシラージョン・ロミータ・Jr
インカークラウス・ジャンソン(英語版)
着色クリスティナ・ストレイン(英語版)

「ワールド・ウォー・ハルク」("World War Hulk")は、マーベル・コミックで2007年より開始されたハルクを中心としたクロスオーバー・ストーリー展開であり、リミテッド・シリーズ(英語版)と多数の関連タイトルが発売された[1]

主要となる全5号のリミテッド・シリーズ『ワールド・ウォー・ハルク』はグレッグ・パク(英語版)が脚本を書き、ジョン・ロミータ・Jrペンシラーを務めた。他にリミテッド・シリーズ『World War Hulk: Front Line』、『World War Hulk: Gamma Corps』、『World War Hulk: X-Men』も発売された。さらに他のマーベル・コミック・シリーズともタイ・インされた。

プラネット・ハルク」でイルミナティへの復讐を決意し、地球へ攻撃を仕掛けたハルクの物語である。
出版上の歴史

シリーズは、ピーター・デヴィッド(英語版)脚本、ショーン・フィリップス(英語版)、アル・リオ、リー・ウィークス(英語版)作画による複数のシリーズのクロスオーバーであるワン・ショット『World War Hulk Prologue: World Breaker』(2007年5月)で始まった。マーベルはこれに『Incredible Hulk vol. 2』第106-111号と『World War Hulk: Frontline』第1-6号を続け[2]、ハルク帰還によって影響を受けるキャラクターを描いた。クロスオーバーは『Avengers: The Initiative』、『ゴーストライダー』、『Heroes for Hire』、『Irredeemable Ant-Man』、『The Punisher War Journal』、『アイアンマン』にも拡大し、ハルクの他にX-メンやガンマ・コーズ(英語版)が登場するミニシリーズも作られた[3]。物語は発行日上では2007年7月から開始された[4]。当初は2007年10月完結が予定されていたが、10月10日、マーベルは11月末まで延期予定であることを発表した[5]
物語

イルミナティが地球からハルクを追放した後[6]、彼らが使った宇宙船が爆発し、ハルクの妻であるカイエラ(英語版)は死亡した[7]。彼女の死の原因はイルミナティにあると考えたハルクはウォーバウンド(英語版)の仲間たちと共に復讐のために地球へ戻ってきた。

まずハルクは月面に到着し、インヒューマンの王ブラックボルト(英語版)(この時点ではスクラルの擬態[8])を倒した。ハルクはマンハッタンにアベンジャーズを連れてこいと要求し、そして一般人の避難の猶予を与えた[9]

その間、ハルクはX-メンの元へと向かった。X-メンのリーダーでイルミナティの1人でもあるプロフェッサーXは、ハルク追放の会議には参加していなかったが、もしも出席していたら賛成したに違いないと考えたからだ。ハルクはX-メンの関連チームたちを壊滅させ[10]、ジャガーノート(英語版)とも戦うが、M-デイ(英語版)事件などでプロフェッサーも十分に苦しんでいたことを知ると去ってしまった[11]

ハルクはマンハッタンに戻ると、ガンマ・コーズ(英語版)[12]ゴーストライダー[13]、ハルクバスターを装備したアイアンマンと戦い、スターク・タワー(英語版)を破壊した[9]。さらにハルクとウォーバウンドはニューアベンジャーズマイティ・アベンジャーズ、ドク・サムスン(英語版)、ファンタスティック・フォーを倒した。ハルクは倒したスーパーヒーローたちに「オベディエンス・ディスク」を取り付けて反撃できないようにして投獄した[14]

ハーキュリーズ(英語版)、アマデウス・チョ(英語版)、ネイモラ(英語版)、エンジェル(英語版)との小競り合いのあと、ハルクはサンダーボルト・ロス将軍とアメリカ陸軍を倒した[14]。またドクター・ストレンジは仇敵のゾム(英語版)の力を取り入れて戦うが[15]、ハルクはそれを倒し、結果、悪魔が逃げるきっかけとなった[16]

一方で投獄されたトニー・スターク(アイアンマン)はS.H.I.E.L.D.に連絡をとり、万一ヒーローたちが敗れたら、ハルクたちをマンハッタンごとネガティヴ・ゾーン(英語版)に放り込む計画を明かした[17]

ハルクとウォーバウンドはマディソン・スクエア・ガーデンを、かつてサカールにあったアリーナに改造した[15]。その一方で、スコーピオン(英語版)による暗殺未遂[18]やイニシアチヴ(英語版)との戦いがあった[19]

ハルクの支持者の人間からのスピーチの後、歓声を送る観衆が見るアリーナにドクター・ストレンジ、アイアンマン、ブラック・ボルト、ミスター・ファンタスティックが連れてこられ、互いに戦いうことを強いられた[20]。その後ハルクは4人を解放し、「正義を下したのであり、殺人ではない」と宣言し、誰も殺すつもりはなかったことを明かした。そしてニューヨークを破壊し、アベンジャーズへ恥を残そうとした[21]

するとアリーナにセントリー(英語版)が現れ、互いの力を使い尽くすまで両者は戦い続けた。両者はやがて人間の姿に戻り、ブルース・バナー(ハルク)がロバート・レイノルズ(セントリー)を倒した。ハルクの慈悲と変身を見たウォーバウンドの1人のミークは、この戦いのきっかけのとなった宇宙船の爆発はイルミナティではなくレッド・キング配下の残党の仕業であり、また自分はそれを知っていてあえて防がなかったことを明かした。ブルースはハルクに変身し、ミークに襲い掛かった。怒り狂ったハルクはやがて地球を脅かしかねないほどのエネルギーを放出し始める。ハルクはスタークに頼んで衛星兵器の直撃を喰らい、ブルース・バナーの姿に戻って気絶した[21]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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